


目次
先日行われたシティリーグにて、アルセウスレジドラゴを使用してbest4になることができました。
レギュレーション変更もあり同じデッキは使用できなくなってしまいますが、せっかくですので環境後期に立ち位置が良かったアルセウスレジドラゴデッキについて語りたいと思います。
アルセウスレジドラゴってどんなデッキ?
このデッキのメインポケモンは「レジドラゴVSTAR」で、「アルセウスVSTAR」はレジドラゴVSTARへのエネルギー加速要員であり、VSTARパワー「スターバース」は序盤の動きの安定感を担うものになります。
「レジドラゴVSTAR」のワザ「りゅうむそう」は、トラッシュにあるドラゴンポケモンのワザを自分のワザとして使用出来る効果を持ちます。
ドラゴンポケモンを事前にトラッシュに落とす必要はありますが、そのままでは使用し辛いような2進化ポケモンや、要求エネルギーが複数種類になってしまうドラゴンポケモンを複数使用出来ることから、レジドラゴVSTARを通すことで相手のデッキに合わせて柔軟な戦略を取ることが出来るデッキです。
レジドラゴVSTAR自体はエクストラ環境で上位Tierに入るデッキで活躍しており、スタンダート環境ではあまり活躍していなかったデッキでした。
それでも今回レジドラゴVSTARを使用した理由は、「頂への雪道」が環境に刺さっており、「オンバーンex」のワザがどちらも活躍できる環境であると思ったからです。
アルセレジドラゴの強み
アルセレジドラゴの強みは「強力なロック性能」と「対応力」にあります。
「強力なロック性能」は「頂への雪道」と「オンバーンex」の持つワザ「ドミネートエコー」になります。
「ドミネートエコー」の効果でスタジアムを貼り替えることが出来なくなるため、特性をメインエンジンとしたデッキでは「ロストスイーパー」や「さぎょういん」等で処理することが求められます。
しかし、こちらも「ジャッジマン」や「ナンジャモ」を多数採用しており、常に手札干渉を行いつつ妨害します。
この特性ロックと妨害を繰り返し行うことで、相手のデッキを機能不全に陥らせることがアルセレジドラゴの勝ち筋のひとつになります。
もう一つは「対応力」ですが、「オンバーンex」以外にも「ヒスイヌメルゴンVSTAR」や「ギラティナVSTAR」、「チルタリス」を採用しています。
特性が関係ないデッキには「ヒスイヌメルゴンVSTAR」のワザ「アイアンローリング」を使用して耐久したり、入れ替え札が乏しいデッキなどには「チルタリス」のワザ「じゅくすいソング」で状態異常を駆使して闘うなど、さまざまな戦術を選んで戦える対応力の高さが強みとなります。
アルセレジドラゴのデッキレシピ
今回使用したデッキは次のレシピになります。
トイニティ長岡E・PLAZA店で開催されたシティリーグにて準優勝していたアルセウスレジドラゴデッキをベースに、少しだけ自分好みに改良したものになります。
各カード採用理由

引用元:駿河屋
アルセウスV 4枚
最初にバトル場に置きたいポケモンなので4枚採用です。

引用元:駿河屋
アルセウスVSTAR 2枚
必ず場に立てたいのは序盤の1体のみで、サイド落ちを考慮して2枚採用です。

引用元:駿河屋
レジドラゴV 3枚
サイド落ちケア+ワザマシン要員で3枚採用です。

引用元:駿河屋
レジドラゴVSTAR 2枚
できれば3枚採用したいところですが、枠の都合上2枚となっています。

引用元:駿河屋
チルタリス 1枚
ワザマシン要員その1。
ワザ「じゅくすいソング」はダメージこそ控えめですが、入れ替え札がないデッキには強力な盤面ロックとして機能します。

引用元:駿河屋
オンバーンex 1枚
ワザマシン要員その2。
オンバーンexは上ワザも下ワザも強力で、今回のシティリーグでは一番使用したワザになります。

引用元:駿河屋
ギラティナVSTAR 1枚
ワザマシン要員その3。
VSTARや1進化ex、ピジョットexをワンパンできるので重宝します。
ただし、デッキの都合上エネルギーの採用枚数がギリギリなので使う際は注意が必要です。

引用元:駿河屋
ヒスイヌメルゴンVSTAR 1枚
ワザマシン要員その3。
ワザ「アイアンローリング」はこのデッキのメインウェポンですが、今回は殆ど活躍しませんでした。

引用元:駿河屋
メタモン(へんしんスタート) 1枚
5枚目のアルセウスVとして採用しています。

引用元:駿河屋
かがやくリザードン 1枚
アルセウスとレジドラゴだけではサイドが2-2-2で取られてしまうのでサイドずらし要員として採用しています。
学習装置を付けておくことで難なく運用できますが、自分で貼る「頂への雪道」で特性「エキサイトハート」が消えてしまうことに注意が必要です。
また、カウンターキャッチャー等でバトル場に縛られてしまうこともあるため、ギリギリまでベンチに出さないようにします。
グッズの説明は不要かもしれませんが、念のためひとつひとつ解説しておきます。
ハイパーボール 4枚
手札を2枚トラッシュすることができ、好きなポケモンをサーチできるのでレジドラゴVSTARデッキとの相性は抜群です。
ワザマシン要員を落としつつアルセウスとレジドラゴをサーチするのが理想的です。
キャプチャーアロマ 4枚
他に適したポケモンをサーチするカードが無いため、泣く泣く採用しています。
コイントスの結果に左右されてしまうため使い勝手が悪いですが、進化前・進化後どちらのカードもサーチできるのでやむを得ず4枚採用しています。
トレッキングシューズ 4枚
ワザマシン要員が捲れればそのままトラッシュへ落とせる便利カードなので4枚フルで採用しています。
ポケモンいれかえ 1枚
アルセウスVでスタートすることができれば入れ替え札はほぼ必要ないのですが、スタートがレジドラゴVやかがやくリザードンになってしまった場合、やむを得ずアルセウスVSTARのスターバースで持ってきて入れ替えることがあるため1枚のみ採用しました。
結果的にサイド落ちして苦しめられることもあったため、枠があれば2枚採用したいカードです。
スーパーエネルギー回収 1枚
手札をトラッシュ出来るのでワザマシン要員を落とす用に、後半のエネルギー不足解消にも使用できるので1枚のみ採用しました。
大地の器を採用して序盤の安定感を増す構築もありますが、大地の器が引けるならエネルギーも引けるだろうと思い、スーパーエネルギー回収にしました。
学習装置 1枚
用途はほぼかがやくリザードン向けですが、稀にアルセウスに付けます。
博士の研究 2枚
先手2ターン目や後手1ターン目に理想的な展開が出来なかった際、ジャッジマンやナンジャモでは解決出来ないことが多いので採用しています。
スターバースでサーチして使用することもあります。
ボスの指令 3枚
盤面ロック後に少しでも有利な展開を作り出すために3枚採用しました。
ナンジャモ 2枚
使用したいタイミングが相手のサイド3枚以下の時のみなので2枚採用です。
ジャッジマン 4枚
「頂への雪道」+「ジャッジマン」はいつの時代も強力で、毎ターン使用したいぐらいなので4枚フルで採用しました。
フトゥー博士のシナリオ 1枚
ダメージを受けたアルセウスVSTARやレジドラゴVSTARを回収することで、相手のプランを崩すことが出来るため採用しました。
使用するタイミングも1回あるかないかなので1枚のみです。
頂への雪道 3枚
3枚あれば全て張り替えられる頃には試合が決まっている場合が多いため、3枚としました。 相手に特性持ちが少ない場合は、かがやくリザードンのためにも無闇に貼らないようにします。
ダブルターボエネルギー 4枚
1~2ターン目にアルセウスに貼りたいため4枚フル採用です。
基本草エネルギー・基本炎エネルギー 6・3枚
レジドラゴVSTAR向けの採用枚数です。
合わせて3枚しか余裕がないので、サイド落ち確認はしっかり行いましょう。
アルセレジドラゴの回し方
1~2ターン目の動き
バトル場はアルセウスVスタートが理想です。
メタモンスタートでもすぐに特性を使用して、サイド落ち確認をしつつアルセウスVを持ってきます。
先行の場合、1ターン目は何でも良いのでエネルギーを手貼りします。
ダブルターボエネルギーが理想ですが、基本エネルギーでも構わないのでとにかく貼ることが重要です。
2ターン目にダブルターボエネルギー込で3つついていることで、アルセウスVSTARのワザ「トリニティノヴァ」を使用してベンチのレジドラゴにエネルギーを供給します。
この理想的な動きを行うためにスターバースを使用しましょう。
(足りないダブルターボエネルギーなどをサーチします)
スターバースで1枠以上余った場合は、頂への雪道>ジャッジマンの優先順位でサーチします。
後攻の場合はアルセウスVにダブルターボエネルギーを貼り、ワザ「トリニティチャージ」でレジドラゴにエネルギーを供給しましょう。
3ターン目以降の動き
3ターン目以降は相手のデッキに応じて変化します。
プレイ指針は次の通りです。
・「頂への雪道」で相手の動きが止まっている場合
レジドラゴVSTARでワザ「ドミネートエコー」を打ちます。
相手の手札が良さそうな場合に限りジャッジマンやナンジャモを打ちます。
・相手のデッキの入れ替え札が乏しい場合
レジドラゴVSTARでワザ「じゅくすいソング」で相手のポケモンの動きを縛ります。
・上記に当てはまらない場合
アルセウスVSTARで2体目のレジドラゴにエネルギー供給
or
レジドラゴVSTARでワザ「アイアンローリング」
ざっくりとしたプレイ指針は以上になります。
各対面はシティリーグ当日のマッチングで解説します。
理想的な動きが出来なかったら?
とにかくレジドラゴVSTARを立てて戦える準備をします。
その間、サイドが4枚取られてしまうかもしれませんが、ロックが決まれば捲れる可能性のあるデッキです。少しでも足掻きましょう。
サイド落ちで確認すべきカード
ポケモンはすべてチェックしましょう。
次にエネルギーの枚数をチェックし、レジドラゴVSTAR2体分のエネルギーがあるかどうかを確認します。
最後に、入れ替え札、ボスの指令の枚数を確認しておけば最低限OKです。
シティリーグ当日のマッチング
1R:黒リザ(ピジョ型)
序盤に雪道+ジャッジマンで動きを止めることが出来たため「ドミネートエコー」連打でヒトカゲを枯らして勝利。
途中、ヒトカゲのワザ「まるやけ」でスタジアムがトラッシュされてしまったタイミングで運良く手札に雪道があったことも大きかったです。
個人的にはふしぎなアメ進化→エネルギー手貼り→黒リザで戦われてしまうとドミネートエコーを打っている場合では無くなってしまうので辛い展開になっていました。
2R:ロスバレ
お互いに序盤の動きが渋くなるも、先にレジドラゴVSTARからワザ「ドラゴンレーザー」でベンチのトドロクツキexに30ダメージ与えられたので、その後ワザ「おんみつひこう」連打で勝利。
ドラゴンレーザーのケアでマナフィが置かれることがないので、余裕があるうちにトドロクツキexに30ダメージ与えておくことが重要なマッチアップでした。
3R:黒リザ(ビーダル型)
序盤の動きが渋く、育てたレジドラゴもボスで呼び出されてしまい一方的に負けてしまいました。
ビーダル型は雪道も刺さらないので、先にマウント取れないとほぼ負けてしまうマッチアップだと思います。
4R:ミュウVMAX
相手の盤面が3匹しか展開されておらず、雪道で止まりそのまま勝利。
ミュウVMAXはロストスイーパーの採用枚数が多めだったり、入れ替え札も多いので不利マッチアップだと思いますが、運に助けられました。
5R:ロスバレ
相手ヤミラミスタート、ベンチにトドロクツキexでそのまま2体倒して種切れ勝利。
予選4-1で4位抜けで決勝トーナメントへ。
準々決勝:連撃
雪道+ドミネートエコー連打で勝利。
ワザに使用するエネルギーが特殊エネルギーである「れんげきエネルギー」によっているため、ドミネートエコーで手貼りを阻止することで完全に停止してしまったようでした。
準決勝:ミュウVMAX
序盤の展開が出来ずメロディアスエコーですべてやられてしまいました。
レギュレーション変更後のレジドラゴデッキはどうなる?
「頂きへの雪道」が無くなるので同じコンセプトは不可
今回のデッキは「頂への雪道」と「ジャッジマン」で妨害しつつ、相手に合わせたワザを選択して闘うデッキです。
なので、「頂への雪道」がレギュレーション落ちしてしまう以上、同じコンセプトのデッキで闘うことは難しいと思います。
今後の環境次第ではありますが、「アイアンローリング」で相手の攻撃を耐えつつ、先にサイドを取りきるのを狙うのであれば現状だと「アローラロコン」+「ヒスイヌメルゴン」デッキの方が強いと思います。
そこで、レジドラゴで闘うメリットを残しつつ活躍しそうなデッキを考えてみました。
レギュ落ち後にレジドラゴを使うならこんなデッキ!
「アイアンローリング」で相手の攻撃を耐え続けるという選択肢と、「タケルライコex」の青天井ダメージを組み合わせたレジドラゴVSTARデッキになります。
「アイアンローリング」で相手の攻撃を耐え続けるだけであれば、360ダメージを出せるデッキに対しては弱くなってしまいます。
そこで、こちらから積極的にサイドを取りに行けるよう「タケルライコex」を採用し、エネルギーを常に供給できるよう「ナタネの活気」を取り入れました。
次の環境で活躍しそうな黒リザードンexに対しては、「テツノイサハex」で弱点込のワンパンを狙います。
VSTARパワーはレジドラゴVSTARの特性「レガシースター」を使用し、ACE SPECのカードやボスの指令などを使いまわせるようにします。
単純に耐え続ける選択肢だけではないので、相手のプランを崩しやすく、かつ今まで通り「オンバーンex」での詰み要素を兼ね備えたデッキにしました。
枠の都合上、アルセウスを不採用にしてしまいましたが、「ナタネの活気」のみでエネルギー供給が間に合うかどうかが不安なところです。
ここは実際に使ってみて感触を確かめたいと思います。
今後もこの記事でレジドラゴVSTARデッキの更新を行います。
更新した際はX上で告知も行いますので、ぜひX(旧Twitter)
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長くなってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございました。
次のシーズンも入賞できるよう頑張りますので、ポケカジラ共々応援よろしくお願いいたします。


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