


シティリーグTOP16入賞デッキ分布
シティリーグ2024シーズン1が開幕し、2週目に突入しました。
初週の結果で注目すべき点は、こちらで考察していますが、ポイントをまとめると以下の通りです。
- 「ロストギラティナ」が優勝多数で使用率1位
- 優勝こそ少ないもの「リザードンex」「サーナイトex」が上位入賞多数で使用率2・3位と続く
- 「パオジアンex」が《頂への雪道》へ対抗するために《ビーダル》型に移行して使用率4位
その他、勝率が対策が減ったことで「リザードンex」以外の全てに有利な「ミュウVMAX」や「ロストギラティナ」に非常に有利な「ルギアVSTAR」などの動向はどうなっているのでしょうか?
気になるシティリーグ2024シーズン1の2週目のTOP16入賞デッキの分布と注目それぞれのデッキ構築の変化を確認してみましょう。
デッキタイプ | 使用数 | シェア率 |
---|---|---|
リザードンex | 92 | 17.4% |
パオジアンex | 78 | 14.8% |
ロストギラティナ | 77 | 14.6% |
サーナイトex | 67 | 12.7% |
ミュウVMAX | 48 | 9.1% |
ルギア | 39 | 7.4% |
ミライドンex | 37 | 7.0% |
れんげきウーラオス | 21 | 4.0% |
ロストバレット | 12 | 2.3% |
ゾロアーク | 8 | 1.5% |
サーフゴーex | 8 | 1.5% |
アルセウスギラティナ | 6 | 1.1% |
その他 | 35 | 6.6% |
シティリーグTOP16入賞デッキリスト
リザードンex優勝デッキ
TOP16の入賞数1位は「リザードンex」です。
この大躍進の最大の要因は《ジラーチ》で間違いありません。
「ロストギラティナ」戦での「リザードンex」の負けパターンである「ロストインパクト」+「ロストマイン」で「リザードンex」を簡単に落とされてしまうという展開を防げるようになりました。
また、入賞数が増えている「パオジアンex」と「ミュウVMAX」に有利が取れている点も要因の一つでしょう。
ただし構築は、補助輪を《ピジョットex》にしている型、《キルリア》にしている型、「ロストギミック」にしている型とばらつきがあり、まだ発展途上といった印象です。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】c8Yxcx-LZ5EQJ-8x44Da

戦績:シティリーグTOP8
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】3ppXpU-Sm7dFl-pyME2X

戦績:シティリーグTOP4
開催日:2023年10月1日
【デッキコード】g9nQLP-ZetF3n-nHgHNN
パオジアンex優勝デッキ
2週目の使用率2位は「パオジアンex」でした。
初週に引き続き《頂への雪道》への対抗策として、《ビーダル》を採用して、V・exに頼らない構築が流行しています。
「ロストギラティナ」から《マナフィ》が抜けているところをついて《キャンセルコロン》を2枚に増やして、安定して「げっこうしゅりけん」を決めようという型の優勝が見られました。
「リザードンex」がやや苦手といわれていますが、この型なら進化前の《ヒトカゲ》や《ポッポ》を狙い撃ちにできるので、勝ち筋が強化されているところも良いですね。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】ppMUUy-hkFzhA-MyypXX

戦績:TOP16
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】Xy2pMp-UQfYYq-XUyMSp
ロストギラティナ優勝デッキ
初週で使用率1位だった「ロストギラティナ」は第2週では、3位に転落。
とはいえ、2位の「パオジアンex」との差は1人分とまだまだ人気のようです。
《ジラーチ》の登場で立ち位置が悪くなるかと思われた「ロストギラティナ」ですが、ふたを開ければ入賞数トップの上に優勝者も多いです。
これは《ジラーチ》を採用しているデッキが「サーナイトex」「リザードンex」などにとどまっており、両者に対して《頂への雪道》などの強力な勝ち筋を用意できていることが理由と考えられます。
今週順位を落とした理由は《マナフィ》を不採用にしていることで「パオジアンex」へのガードが下がっている点があるでしょう。
ただし優勝者の中には《マナフィ》や《ミカルゲ》を採用にしている型もあり、構築の変化の時期にあることがうかがえます。
その他、対戦相手が《ジラーチ》と《マナフィ》の両方を設置した場合に、ベンチスペースが圧迫される点をついて《セイボリー》を採用している方にも注目です。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】XMpRXp-P213do-y3yyyy

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】VFF1FV-MBBAd8-FFfkVv

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】pppppX-odCuEV-EUyyXM
サーナイトex優勝デッキ
「サーナイトex」は初週より1つ順位を落として入賞数4位となりました。
「リザードンex」とは反対にこちらは構築が固まっており、変化は《ジラーチ》の採用くらいです。
苦手なデッキが少なく安定して勝ちやすいデッキではありますが、どうにもならない事故が発生することがあるので、優勝を逃しているのでしょうか。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月1日
【デッキコード】gNg9Ni-LMwuXp-ggN6ng
ミュウVMAX入賞デッキ
「ミュウVMAX」は、「リザードンex」が使用率1位という逆境の中でも入賞数は変わらず、使用率上位を維持しています。
「ミュウVMAX」が踏みとどまっている要因としては「リザードンex」に勝つプランを用意したことがあるでしょう。
「リザードンex」へのプランとして用意したは《タウンデパート》+《災いの箱》です。この組み合わせで、《リザードンex》に一方的に気絶させられるという展開をなくすことに成功しているようです。

戦績:準優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】pXypyy-po8Xu4-XMXEXS

戦績:TOP4
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】L9gg9g-EqOGLx-ngNgiL
ルギアVSTAR入賞デッキ
初週で使用率1位だった「ロストギラティナ」に有利な「ルギアVSTAR」は、入賞数の増加が予想されましたが、「リザードンex」の予想以上の増加で中堅デッキという立ち位置にとどまっています。
構築は新弾で変わったところはない、「白ルギア」ですが、CL横浜でも見られた「とおせんぼ」の《カビゴン》+《ボスの指令》の多投型でサーナイトを意識しているようです。
ただし「白ルギア」では、《リザードンex》を一撃できぜつさせる手段が《アヤシシ》での1度きりなので「リザードンex」の相手が苦しいようです。今後も「リザードンex」の使用率が伸びるようなら、《バンギラスV》による高打点が狙える「一撃ルギア」の方が主流になるということもあるかもしれません。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月1日
【デッキコード】5wkffk-9VEvpJ-f5FFwk
今後の環境予想
先週の予想通り「パオジアンex」の使用率が一気に上がりましたが、「リザードンex」の増加は想像を大きく上回るものでした。
「ロストギラティナ」に有利な「ルギアVSTAR」は「リザードンex」に押されて勝率を伸ばすことができませんでした。
また「ミュウVMAX」が《タウンデパート》+《災いの箱》というプランを用意することで、これだけ「リザードンex」が増加した中で入賞数を維持しているのは驚異的です。「対策されなけば最強」という称号は伊達ではありません。
これらを踏まえて、次週以降に変化が求められるのは入賞数を落とした「ロストギラティナ」と勝ちきれていない「サーナイトex」でしょう。
「パオジアンex」が増えるなら《マナフィ》の採用が必要ですし、《キャンセルコロン》の対策で2枚採用するケースもあるかもしれません。
また、「ミュウVMAX」が「リザードンex」に勝つプランを用意してきたことで、各デッキも対策を抜くというわけにはいかなくなっています。
絶妙なバランスで勢力を取り合っている各デッキの構築には今後も注目していきたいところです。


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