


シティリーグTOP16入賞デッキ分布
シティリーグ2024シーズン1が開幕し、一カ月が経とうとしています。
初週の結果の印象は以下の通りでした。
- 「ロストギラティナ」が優勝多数で使用率1位
- 優勝こそ少ないもの「リザードンex」「サーナイトex」が上位入賞多数で使用率2・3位と続く
- 「パオジアンex」が《頂への雪道》へ対抗するために《ビーダル》型に移行して使用率4位
これを受けて2週目の結果は、以下のようになりました。
- 「リザードンex」「パオジアンex」が増加して使用率1位2位
- 「パオジアンex」の増加で「ロストギラティナ」「サーナイトex」の人気がやや落ちる
- 「ミュウVMAX」が「リザードンex」に勝つプランを用意して入賞数を維持
こうした環境の中で、シティリーグ2024シーズン1の3~4週目のTOP16入賞デッキの分布とそれぞれのデッキ構築はどのように変化しているのでしょうか?
デッキタイプ | 使用数 | シェア率 |
---|---|---|
ロストギラティナ | 210 | 17.3% |
リザードンex | 197 | 16.2% |
パオジアンex | 183 | 15.0% |
サーナイトex | 116 | 9.5% |
ルギア | 96 | 7.9% |
ミュウVMAX | 93 | 7.6% |
ミライドンex | 83 | 6.8% |
れんげきウーラオス | 31 | 2.5% |
ロストバレット | 31 | 2.5% |
サーフゴーex | 26 | 2.1% |
アルセウスギラティナ | 20 | 1.6% |
その他 | 130 | 10.7% |
シティリーグTOP16入賞デッキリスト
ロストギラティナ優勝デッキ
3~4週目のTOP16の入賞数1位は「ロストギラティナ」でした。
2週目には数を減らした「ロストギラティナ」でしたがすぐにトップシェアに返り咲くのはさすがの安定感です。
構築の変化としては《ミカルゲ》の採用が大きいでしょう。
「リザードンex」に駆逐されるかに思われた「ミュウVMAX」の躍進に加え、もともと苦手な「ルギアVSTAR」も結果を残し続けていることから、上位入賞者のほとんどが《ミカルゲ》を採用し両者への対策を厚くしています。
その他面白いのが、《カイロス》を採用しているリストがあることです。
《ジラーチ》の登場で「ロストインパクト」+「ロストマイン」で「リザードンex」を落とすという展開を取りずらくなったので、弱点を付けるポケモンを用意した形です。
《ミラージュゲート》から簡単に用意できるアタッカーであり、サイドを1枚しかとられないポケモンであるのは素晴らしいです。
今後定番となるかといえば怪しいですが、意表をつくプランとしては有効に働くでしょう。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】XXSXMp-tVjVNM-pRMypR

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月19日
【デッキコード】DKD88x-U6bSEm-xYcxxY

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月22日
【デッキコード】kVkdfk-UxAAgP-VVVFfk
リザードンex優勝デッキ
「ロストギラティナ」に使用率1位の座を取り返されたものの変わらず多いのが「リザードンex」。
相変わらず、「アルセウス型」「キルリア型」「ロスト型」と型はバラバラですが、優勝しているものでは「アルセウス型」がやや数が多いようです。
そのほか、サブアタッカーとして《エンティV》の採用が増えてきているようです。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】xxD8x8-uMUwNK-x4DcDD

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】VFbkFv-W1K2iA-F5fFdV

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】cK8DG4-kUKMe7-xc8x4K
パオジアンex優勝デッキ
初週以降人気が継続している「パオジアンex」も順調に勝ち星を集めて使用率3番手。
《頂への雪道》という明確な弱点へ対処するために、《ポケストップ》を3~4枚、《ビッパ》《ビーダル》を2セット採用というのが基本になってきました。
《キャンセルコロン》+「げっこうしゅりけん」が自身を含めた上位4デッキに対して非常に強力で、特に「サーナイトex」に対して高い勝率を出せる点が人気の理由かと思われます。
苦手な「ミュウVMAX」への対抗手段として《ミカルゲ》を採用している場合もあるようですが、もともと「ミュウVMAX」この子の対面では《ゲノセクトV》での攻撃を狙ってエネルギーを張るのであまり効果的でないように感じられます。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】ppXS2y-8TaQg6-MyypyX

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月22日
【デッキコード】nLgQng-Jkk1ae-gHnLNL

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月19日
【デッキコード】8xxcc8-h05ydN-xDxxxD
サーナイトex優勝デッキ
シティリーグ初週までは一番人気ともいえた「サーナイトex」は「パオジアンex」が明確にきついためか、使用率を下げています。
未だ4番手に位置していますが、「ロストギラティナ」「リザードンex」「パオジアンex」の3強からは一段劣る評価となっています。
構築は完成されてしまっているため、変わり映えしないものが多いのですが、中には《ミュウツーV-UNION》採用という懐かしい型もあります。
上位3デッキに食らいついていくために何らかのソリューションに期待したいところです。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】QLn6Lg-gVKcjP-HLNggN

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】MyMXSp-KJ4wZ3-2X3yXp

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】kVFVFd-YNSe80-fk1vFf
ルギアVSTAR入賞デッキ
「リザードンex」の相手に若干の不安が残る「ルギアVSTAR」ですが、使用率1位の「ロストギラティナ」に有利なこともあり順調に使用率が増加。「ミュウVMAX」の使用率を上回り5番手に躍り出ました。
構築は新弾で変わったところは少ない、「白ルギア」ですが、CL横浜でも見られた「とおせんぼ」の《カビゴン》+《ボスの指令》の多投型は減ってきており、《ミュウex》の採用が多く見られます。
その他、3週目に「ミライドンex」が増加したためか、《ノコッチ》を採用したデッキも見られました。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】MS2SXX-V01CB5-MyEXyp

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】L6HQNL-eDMUu2-LnHgnL
ミュウVMAX入賞デッキ
「リザードンex」へのプランとして《タウンデパート》+《災いの箱》用意した「ミュウVMAX」ですが、そのせいで十分に脅威なデッキと認識されてしまい、《ミカルゲ》を採用するデッキが増えてしまいました。
流石に対策の薄かった2週目までと同じような勝率とまではいきませんが、それでも多くのプレイヤーが結果を残し使用率6位でした。
スタジアムは《頂への雪道》《ロストシティ》《タウンデパート》のうち4枚採用することが多いですが、それぞれの枚数にはばらつきがあります。
体感では「リザードンex」の増加と「サーナイトex」の減少から、《頂への雪道》《タウンデパート》を2枚づつ採用した型が多いようです。
また、《ミカルゲ》が多くなると《フュージョンエネルギー》不採用の方は結果を残しにくくなるはずなのですが、いわゆる「雪道ミュウ」の優勝もあるようです。

戦績:準優勝
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】axDx48-FgTNrW-x4D8xc

戦績:TOP4
開催日:2023年10月15日
【デッキコード】x84cG8-uV1czt-xD8G88
今後の環境予想
シティリーグも開幕から1カ月が経つと大分環境が固まってきたようで、「ロストギラティナ」「リザードンex」「パオジアンex」が3強。「サーナイトex」「ミュウVMAX」「ルギアVSTAR」がそれを追いかけるという構図が出来上がっています。
ただし現状はあと一歩足りないという印象の「サーフゴーex」や「ミライドンex」は10/27日に迫った「未来の一閃」「古代の咆哮」の発売で大きく強化される見込みです。
その他、《テツノブジンex》《トドロクツキex》など新しいデッキの中心になることが予想されるカードも収録されており、来週からはまた新たなメタゲームが繰り広げられることになるでしょう。
このような「未完成のデッキ」には安定感の高い「ロストギラティナ」や「ミュウVMAX」が非常に強いのですが、果たして結果はどうなるのでしょうか?


あわせて読みたい
著者情報
コメント
コメント0件
レビューはありません。