


はじめに
先週は今シーズン初めて「リザードンex」が「タケルライコex」を抑えて入賞数1位に輝き、その下で「ドラパルトex」「サーナイトex」「レジドラゴVSTAR」が3位集団を形成するという展開でした。
いずれかのデッキが抜け出すと、次週はそれに対抗するデッキが勢力を拡大するものですが、シティリーグ第5週目はどのような結果になったのでしょうか。
今週のトピックは3つです。
- 先週の活躍を受けて「リザードンex」包囲網がしかれる(「ドラパルトex」「テツノイバラ単」「パオジアンex」「ルギアVSTAR」「コントロール系」「サーフゴーex」増加)
- 「ドラパルトex」の入賞数が増加、「サーナイトex」「ルギアVSTAR」と形成する3位集団のなかで一歩リード
- 「タケルライコex」が再び入賞数1位
トピックを抑えたところで入賞デッキの分布を確認しましょう。
9/30~10/06 TOP16入賞デッキ分布
9/30~10/06 TOP16入賞デッキ分布

デッキタイプ | 使用数 | 優勝数 | シェア率 |
---|---|---|---|
タケルライコex | 125 | 7 | 17.0 % |
リザードンex | 114 | 11 | 15.5 % |
ドラパルトex | 68 | 2 | 9.2 % |
サーナイトex | 57 | 3 | 7.7 % |
ルギアVSTAR | 53 | 4 | 7.2 % |
レジドラゴVSTAR | 43 | 1 | 5.8 % |
テツノイバラ単 | 41 | 3 | 5.6 % |
トドロクツキ | 29 | 0 | 3.9 % |
コントロール(カビゴン・ピジョットetc) | 29 | 3 | 3.9 % |
古代 | 21 | 1 | 2.9 % |
パオジアンex | 21 | 2 | 2.9 % |
サーフゴーex | 21 | 3 | 2.9 % |
ボムパルキア | 19 | 1 | 2.6 % |
ソウブレイズex | 18 | 1 | 2.4 % |
テラパゴスex | 15 | 1 | 2.0 % |
ロストバレット(ギラティナ含む) | 15 | 1 | 2.0 % |
その他 | 47 | 2 | 6.4 % |
※データは公式のイベント結果一覧 | トレーナーズウェブサイトに記載されているマスターリーグの結果を集計した値です。
環境の傾向
先週はシティリーグ2025のシーズン1が始まって以来初めて「リザードンex」が使用数1位になりました。
この活躍を受けて今週は「リザードンex」に強いデッキが多く入賞および優勝していました。
特に最近の「リザードンex」はやれることが増えた結果枠が足りず《マナフィ》を不採用にするケースが増えていました。
実際に上位の「リザードンex」「ドラパルトex」「タケルライコex」に対しては不要なカードなので、不採用は合理的な判断です。
しかし、そこを見逃さないのがTier2デッキ達です。
《マナフィ》の不在を喜ぶように「パオジアンex」「サーフゴーex」「ルギアVSTAR」「ボムパルキア」がベンチを狙ってきます。
これらに加えてもともと不利な「ドラパルトex」「テツノイバラ単」「カビゴンコントロール」なども増加して完全にリザードン包囲網が敷かれています。
なかでも先週まで沈んでいた「ドラパルトex」は勢力を拡大し「サーナイトex」「ルギアVSTAR」に差をつけて単独3位となりました。
ただこれらのデッキは「タケルライコex」を苦手とする傾向があり、結局入賞数1位は「タケルライコex」という結果になりました。
また、こんな状況でもなお「リザードンex」は使用数2位・優勝数1位を記録しており、デッキとしての自力の高さがうかがえます。
今週のピックアップ
1.サーフゴーex

戦績:【CARDBOX】Super KaBoS 二の宮本店優勝
開催日:2024年10月06日
【デッキコード】L9gnng-Gob1jw-6gLHgg

戦績:TSUTAYA富士八幡町店
開催日:2024年10月06日
【デッキコード】SMEppM-tPl4b7-MSyy2S

戦績:オレタン福岡天神店優勝
開催日:2024年10月06日
【デッキコード】8cG4c4-Kyf7kf-cc8xDx
今週紹介するのは「サーフゴーex」です。
「楽園ドラゴーナ」にエネルギーをサーチするわざを持った《コレクレー》が収録されて以来にわかに活気づいているサーフゴー愛好家たちによってさまざまなデッキが開発されています。
今週優勝した3デッキもそれぞれ異なるコンセプトで構築されています。
まずは「パルキア型」です。
「リザードンex」に《マナフィ》がいない隙をついて「げっこうしゅりけん」でたねポケモンを狩り尽くしています。
2つ目は「エネ転型」です。
《エネルギー転送PRO》によって一気に手札にエネルギーを集めて大火力を出せるのが魅力の構築です。
《暗号マニアの解読》+「ボーナスコイン」でパーツを集めやすいこともあって「カースドボム」も採用されることが多いです。
最後は最近数を減らしていた「ハッサム型」です。
鋼エネルギー1枚でわざを出せるサイド1のアタッカーとして《ハッサム》を採用した構築で「ロストバレット」に刺さりやすく以前は人気がありました。
優勝している構築はオリジナリティがあふれ出していますが、それも含めてドローおよびサーチの強い「サーフゴーex」の強みといえるでしょう。
2.テラパゴスex

戦績:カードキングダムイオンタウン周南店TOP4
開催日:2024年10月05日
【デッキコード】F5fwk5-PeujFQ-wkVFkF

戦績:トーナメントセンターバトロコ 本厚木駅前TOP16
開催日:2024年10月02日
【デッキコード】Ep2pMp-nZ3q2t-y2y2yS

戦績:CARDBOXメディアポリス横浜日吉本町店準優勝
開催日:2024年10月05日
【デッキコード】Yaacxc-U3cj14-Y8xc48
今週から一気に使用数を伸ばした「テラパゴスex」。
発売直後から《バッフロン》と組ませた「耐久型」、「カースドボム」を多用する「ボム型」のどちらも試されてはいましたが目立った結果を残せていませんでした。
ところが9/28~9/29にドイツ開催されたドルトムントリージョナルではDay2進出数1位、最高順位9位と大活躍。
日本でも大人気のTord Reklev選手が「カースドボム」と《バッフロン》を採用した「ハイブリッド型」という新境地を示したこともあって日本でも流行り始めました。
シティリーグの入賞者には「ボム型」が多く、「ハイブリッド型」を使っている方もちらほらいるようでした。
どちらの構築も「タケルライコex」に有利で「リザードンex」にも十分に戦えるので、今後上位に食い込んでもおかしくありません。
また、変わったところでは《レジドラゴVSTAR》を特性「レガシースター」用に採用している構築もありました。
このデッキは《ダブルターボエネルギー》に触れずに負けてしまうパターンがあるので、その点を回避しやすくなっているのは魅力的に感じます。
これら以外にも新たな構築が生まれる可能性はまだまだありますので、今後の活躍に期待しましょう。


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