


こんにちは、「ゆかり」です。
今回はジムバトルに出てみたいと考えておられる方向けに、事前準備や参加方法、ジムバトルの当日の流れなどについてご紹介いたします。
さて、私は普段ティーチングイベントで、色々な方とお話しさせて頂く機会があり、ジムバトルの参加経験についてもヒアリングをします。
その際、ジムバトルは楽しいとお声をよく頂きますが、同時に参加したことない方からは次のようなネガティブなお声もありました。
・カードショップに行くのが不安(今持ってるデッキは通販で買った)
・SNSとか見てると粗相をしてしまって、お気持ち表明されそうで怖い
・大会って聞くと緊張するし、ルールを忘れてミスしないか不安
・うまくシャッフルできなくて、不正行為を疑われたらいやだ
こう考えてしまう気持ちとてもよく分かります。
お気持ち表明が激化しているのを見てしまうと、不安に感じてしまいますよね。
それでも、「ジムバトルは本来、とても楽しいものだよ」ということをあなたにお伝えしたいです。
そのために、お互いが気持ちよく試合できるように参加時に心掛けると良いことも一緒にお伝えさせていただきます。
事前準備
対戦ルールの確認
事前に対戦ルールを確認するのにするのは明文化されているポケカの公式サイト「トレーナーズウェブサイト」のこちらと、実際に対戦しているこちらの公式動画も対戦の流れの確認に合わせて見るのがオススメです。
実は私が初心者の頃、ルールを事前に復習しても、対戦する時にこんなふうに間違えてしまいました。
・先攻最初の手番にサポートを使う
・ミュウはゲームで進化しないからたねポケモンしかいないと勘違いして、進化ポケモンのミュウVMAXをいきなりベンチに出す
・ポケモンのどうぐ「こだわりベルト」を2つ付けて+60出そうとする
・スタジアムを1つの番で2回貼り変えようとする
色々ルールミスをしてしまいましたが、皆さんも事前にルールの確認をすることを推奨します。
ジムバトルの開催場所と日時を検索
ジムバトルを開催している場所と時間はトレーナーズウェブサイトで確認ができます。次のようにキーワードに「ジムバトル」と入れて、開催地を自分の県に設定して検索すると出てきます。
一覧が表示されるので、その中から選びます。
基本的にオープンと書いてあれば誰でも出られますが、中にはジュニアに区分される子供限定のジムバトルもあります。
また、日時や店名のほか、参加費(場所によって無料だったり300円程度かかることも)や定員(8人~32人くらい)についても記載されています。
事前予約の有無や受付方法(記載の大会を行う時間より30分前に受付を行うなど)なども書いてある場合もあるため、熟読を推奨します。
もし、カードショップに一人でいきなり行くハードルが高いならば、TSUTAYAのようなレンタルショップや書店をメインで取り扱っているお店を選ぶのも良いと思います。
デッキの準備
デッキは大会で一緒に戦うとても大切なものです。
一度大会が始まったら終わるまで変えられず、そのまま戦うことになります。なので、カードがシャッフルの摩擦で傷つかないように、デッキシールド(通称スリーブ)に入れることをおすすめします。
また、ポケカのデッキは枚数が60枚ぴったり必要(59枚以下も61枚以上もダメです)で、スタンダードレギュレーションには入れられないカードや、デッキに1枚しか入れられないカードもあります。
不安ならばプレイヤーズクラブでデッキリストを入れてみて、レギュレーションチェック機能で試してみるのがオススメです。
そして、試合中に1枚1枚カードの効果を細かく全部を時間内に確認していくことはできないので、事前に効果を抑えておくことも大切です。
効果を抑えると言うのは、例えば、
「ポケモンいれかえします。えっと、バトル場のライコウVをベンチ、ベンチって後ろのことです?ベンチならどれでもよいのです?じゃあ、ミライドンexと入れ替えます」のようにフリーで回す時のように、全部訊きながらやっては時間が足りなくなります。
そうではなく、「ポケモンいれかえします。バトル場のライコウVをベンチのミライドンexに入れ替えます」のように、カードに書かれている効果を迷わずに使える状態ということです。
私は相手の番に手札を確認して、次の自分の番に動くことを事前に考えておくということをやります。
折角の大切なデッキとのはじめてのジムバトル、しっかり準備をして思い切り楽しみましょう!
当日の持ち物について
・デッキ
・対戦で使う3つの小道具
・ダメカン、コイン(サイコロ)、VSTARマーカー(裏表が判別できるもの)
・あればプレイマット
・スマホ
・筆記用具
デッキは言うまでもなく、最初のうち忘れやすいのがダメカン、コイン(サイコロ)、VSTARマーカーといった3つの小道具です。
ダメカンはポケカでダメージを受けた時に必ず置くようになっていて、おはじきみたいな見た目をしています。最近ではサイコロ型のものもありますが、公式サイトでも売っているので1つは持っておくと良いです。
コインはポケカではコイントスで判定することもあるため必要ですが、慣れるまで難しいと思うので公式のコインサイコロなんかもおススメです。
VSTARマーカーはスターターデッキにも入っていますが、用意が難しければ、対戦で使わないもので裏表が分かるものならば大丈夫です。
(テレフォンカードを使った猛者もいました)
VSTARを使わないデッキでも場に1つ置いておくことになっています。
また、プレイマットがあると机の汚れからカードを守ってくれます。
ここまではゲームで使うものですが、意外と見落としやすいのがスマホと筆記用具で、スマホは当日の受付時にプレイヤーズクラブのアカウントにチェックインに必ず使い、筆記用具もスコアシートを記入するお店もあって必需品です。
プレイヤーズクラブのアカウントは当日その場で登録して作ることもできますが、こちらから事前に作っておくと便利です。
当日の流れ
受付をする
店舗に大体15分くらい前に着くように行き、場所によって店員さんからアナウンスが無い場所もあるので、そのままジムバトルに参加したい旨を伝えましょう。
受付になったら参加費を払ってQRコードを読み取り、トレーナーズウェブサイトにアクセスして、そのままプレイヤーズクラブのアカウントにログイン(チェックイン)します。その後、スコアシート(バトルシート)と呼ばれる紙にハンドルネームを記載して店員さんに渡し、受付は完了です。
後は大会開始まで待ちます。
対戦開始前
大会開始時間になったら店員さんから名前を呼ばれて対戦卓を指定されるので、そのまま席についてください。
席に着いたら、目の前に居る対戦相手の方にまず、挨拶をしましょう。
ジムバトルを楽しむためにも絶対に必要で、礼儀は相手への敬意です。
また、挨拶と一緒に自分が初心者でジムバトルに初参加であることなども伝えちゃいましょう。
そうすることで、相手はいつもより丁寧に効果を伝えてくれたり、こちらがもしうっかり粗相をしてしまっても、幾分大目に見てくれると思います。
さて、挨拶が終わったら対戦準備に移ります。
※相手のカードのテキストが読みづらくて見たくなっても、間違っても勝手に触らないようにしましょう!
勝手に触られるのを嫌がる方は結構いますので、必ず一言断るようにしてください。
対戦準備
1.プレイマットを敷いて、VSTARマーカーやダメカン、コインを出して配置します。
2.デッキを出してカードを1枚ずつ並べていって10等分を6回します(ディールシャッフル)。
⇒1枚1枚をばらばらにしつつ、カードの枚数が本当に60枚なのか、スリーブが1枚だけ絵柄がさかさまになっていないかなどの確認をします。
3.次に10分割になっているのを1つの束に重ねて、下の束を取って上の束に重ねるのを繰り返すトランプでカードを切る時のヒンドゥーシャッフルをします。(手が小さい女性や子供は半分に分けた方がやりやすいかも知れません)
⇒ここまでだとカードが混ざりにくいのでもう1つシャッフルをします。
4.デッキを半分ずつ左手と右手で取って、片側でカードの間に隙間を作って、もう片側の束を入れるファローシャッフルをします。
⇒ファローに関しては慣れたプレイヤーでも難しいので、あまりうまく出来なくても気にしないでください。(どうしても出来なければ、対戦相手の方に相談して、カードを上から数枚選んで送ったり、相手にお願いしましょう)
5.終わったら相手に自身のデッキをカットしてもらい
(自分も同様に相手のデッキをカットをする)、デッキを置きます。6.じゃんけんして勝った方が先手・後手を決めて、デッキから7枚(ポ・ケ・モ・ン・カ・ー・ドと7文字と覚えると良いです)カードを引いて、左上にたねと書かれているたねポケモンをバトル場に出して、サイドに置きます。
⇒自分がバトル場に出せて、相手が出せない場合、自分が先にサイドを置いた後に、相手の手札を確認してたねポケモンが居ないことを見て、シャッフルの後相手は7枚でたねが出るまで繰り返し、1回ごとに1枚分山札を引くことができます。
7.以上で準備完了で、店員さんの合図後に対戦開始となります。
対戦中
遊びと言えど、真剣勝負の場。対戦中は対戦に集中しましょう。
心掛けてほしいことが3点ほどあります。
1、自分の番に行うプレイの宣言をきちんとする
2、山札を見たらシャッフルはきちんとする
3、分からないことがあったら店員さんを呼ぶ
1、自分の番に行うプレイの宣言をきちんとする
相手に自分が今何をしたのか解るように、次のような感じで伝えることはとても大切です。
・番いただいて、1枚引きます
・サポート博士の研究で、手札捨てて(捨てる手札の内容を相手にも見せる)7枚引きます
・ハイパーボールを使います
・手札から超エネルギーとバトルVIPパスをトラッシュします
・山札からサーナイトexを持ってきます(サーナイトexを相手にも見せる)
・シャッフルします、カットお願いします(シャッフルして相手にカットさせる)
・手札のふしぎなアメを使用して、ベンチのラルトスをサーナイトexに進化させます
・サーナイトexに超エネルギーを手張りします
・サーナイトexの特性「サイコエンブレイス」で、ベンチのサケブシッポに4つ超エネルギーをトラッシュから付けて、ダメカンを8つ乗せます
・バトル場のラルトスは逃げエネ1トラッシュして逃げて、サケブシッポと入れ替えます
・サケブシッポにどうぐのブーストエナジー古代を付けます
・サケブシッポのワザ「ほえさけぶ」で20×ダメカンは8コなので160ダメージをベンチのかがやくゲッコウガに与えます
・サイドを1枚いただきます
・手番を終わりにします
このように番の始まりやドロー宣言、サポートやグッズ、特性の使用宣言、進化の宣言に逃げる宣言、どうぐやエネルギーを手札から付ける宣言に、ワザ宣言、サイドを取る宣言に番終了宣言に至るまで、相手に何をどうしたか解るよう細かく伝えます。
ワザの打点もきちんと伝えたり、効果も伝えることは特に大切です。
キバナやアルセウスVSTARのスターバースなどで好きなカードを山札から持ってくる場合は相手に手札を見せる必要はありませんが、ハイパーボールでのポケモンやカイでのグッズと水ポケモンとか、指定があるものに関しては、きちんと山札から持ってきたカードが該当した種類であることを相手に見せる必要があります。
一番大切なのは、相手に伝わるように丁寧にコミュニケーションをとって進めることです。
2、山札を見たらシャッフルはきちんとする
ポケカでは山札からカードを持ってくることが多いです。
そのため、シャッフルが甘いとカードが固まったり、相手から不正行為と思われてしまうかも知れません。なので、シャッフルはしっかりと、心掛けてください。
トランプで切るときのヒンドゥーシャッフルをした後にファローシャッフルを行い、相手にデッキを渡してカットしてもらうのが一般的ですが、ファローが上手くできない場合は、相談して代替案を提示して貰ったり、相手の方にお手伝いしてもらうと良いと思います。
3、分からないことや困ったことがあったら店員さんを呼ぶ
対戦をしていると互いにカードの効果裁定で迷うことがあると思います。
また、「あれ、この特性使ったっけ?」と番1回の特性を使ったかどうかの互いの認識がずれることもよくあります。
そういう時は当人同士で解決しようとせずに必ず店員さんを呼んだ方が良いです。
当人同士で解決しようとすると、トラブルやルールミスを互いにしたまま進めてしまうといったことにもつながりかねません。
私もジャッジ資格は持っていますが、自分が対戦する時にこういうことが起きた場合は公正な第三者ではないので、必ず店員さんを呼んでいます。
対戦終了後
勝敗が決着着いたら、まず最初に「ありがとうございました」と必ず挨拶をします。どんな時も対戦開始と終了の挨拶をおざなりにしてはいけません。
その後、挨拶が終わったらスコアシートの記入をして提出します(アプリで対戦結果の報告を送信する場所もあります)
さて、全体の対戦が終了するまで時間がある場合は、目の前の対戦相手の方との時間を楽しみましょう。
もしかしたら、相手の方が話しかけてくることもあるかも知れません。
そうしたら、是非、相手との時間を大切にしてください。
試合の感想やデッキのことなど、相手の考え方を訊いてみましょう。
私も日々、ジムバトルでは思いもよらぬ発見があったり、新たな知見を得られるとポケカの奥深さを痛感しています。
何より、対戦も含めて互いの「ポケカが好きだという気持ち」を共有できる貴重な時間だと毎回楽しみにしています。
最後に
以上、ジムバトルの事前準備や参加の心得についてご紹介させていただきました。沢山作法だとか所作などについても細かくお伝えしたと思うのですが、正直上手くできなくても大丈夫です。
それよりも大切なのは、お互いがお互いのポケカを楽しみたい気持ちをいかに尊重し合えるかということです。
作法や所作はリスペクトを表すための手段に過ぎません。
相手へのリスペクトがあれば、自然とそういうものはできてきます。
事前に開催場所と日時を調べて、デッキのほかコイン、ダメカン、VSTARマーカーなどの道具も用意して、プレイヤーズクラブでアカウント登録の手続きして、ルールも事前にちゃんと読み込んで、そして多忙ななか時間を作ってお店に行って参加する
こんなの本当に好きじゃなきゃ絶対にできないことです。
皆ポケカが大好きだからジムバトルに参加するのです。
お気持ち表明がしたくて、ジムバトルに参加する人なんて一人も居ません。
私が一番、本記事を通してお伝えしたいことは、今お話しいたしました。
もし、この記事があなたのジムバトルデビューに対する不安を少しでも軽くしてくれたり、ジムバトルに参加する一助になれたのならば、ティーチングに携わるもの以上に一人のポケカプレイヤーとして、とても嬉しく思います。


あわせて読みたい
著者情報
コメント
コメント1件
-
匿名プレイヤー さん
2024年7月20日2024/07/20 初めてジムバトルに出ようと思っていたのでとても助かりました。書いていることもとてもわかりやすくて、いい記事だなと思いました。