


こんにちは。プレイヤーネーム「ゆかり」と言います。
現在、ポケモンカード(以下ポケカ)でプレイヤー、そして、オーガナイザー・ジャッジとしても日々活動をしております。
ポケカに触れだしてから2年半、本格的に始めだしてからは約1年です。
CSや交流会運営、ティーチングスタッフなどに携わらせて頂くようにもなり、次のようなお悩みを持つ初心者の方に出会う機会も多々あります。
- SNSに載っていた大型大会で優勝した人のデッキレシピ通り組んだけど、回し方のイメージが浮かばない
- どのグッズをいつ、どんな順に使えばいい?
- ポケモンって場に何をどのくらい出すの?
- いつもあとちょっとのところで負けるけど、どうしたら勝てるの?
etc…
わかります。
私の始めたての頃もこんな感じでした。
そこで本記事では、ポケカをはじめたばかりの方や、初心者の方を対象にポケカの基本的な戦略をお伝えさせて頂こうと思います。
上達のコツ1:毎ターンできる行動を全てする
結論!
- 毎ターンエネルギーをポケモンにつける
- 毎ターンサポートを使う
- 毎ターンワザ宣言をし、攻撃し続けること
これらを心掛けて出来るようになれば、ポケカ初心者がつまずく最初の壁を乗り越えられたと言っても過言ではありません。
まず、大前提にポケカの勝利条件は「相手より先にサイドを6枚を取りきること」です。
(厳密には相手の場のポケモンがいなくなる=タネなしになる、相手の山札が0枚なるなどもこちら側の勝利条件にルール上ありますが、基本的に先にサイドを6枚取りきることだけを勝利条件に考えてください。)
また、サイドは一部例外を除き、自分のバトル場のポケモンで相手のバトル場のポケモンにワザで攻撃して気絶させることでしか取れません。つまりポケカでは、毎ターン攻撃して積極的に殴り続ける必要があります。
特に1ターンでも殴れないターンができると、そこから巻き返されてしまうなんてこともざらにあります。
そして、毎ターン攻撃し続けるためには、ワザのエネルギーを付け揃えて、手前のポケモンが倒されても後続のポケモンで殴れるように、準備をする必要があります。
そのためにはエネルギーを付け続けること、特性にグッズやサポートでデッキを回して必要なカードを揃え続けること、次のターンに進化できるようタネを出して、後続のポケモンを育てておくこと、逃げた相手のポケモンを呼び出すグッズやサポートを使ってサイドを取ることなど沢山の準備が必要になります。
特にエネルギーをポケモンに付けること、サポートを使用することは1ターンに1度しかできないことなので、大切になってきます。
上達のコツ2:そのターンにそれ以上必要のない行動をしない
ポケカでは「自分のターンに強い動きを行うこと」も大切ですが、「次のターン以降も動き続けられるように敢えて行動しないこと」も同じくらい大切です。こちらについて具体的に解説いたします。
初心者の方がやってしまいがちな行動の一つに、今は使わないカードをグッズで持ってくるというものがあります。
具体的には、上記のような盤面の時にハイパーボールで貴重なドローサポートの博士の研究(以下博士)やエネルギーを捨ててまで、次のターン進化させたいアルセウスVstarを持ってこようとすることが挙げられます。
次のターンにアルセウスVSTARの特性「スターバース」で山札から2枚好きなカードを持ってこれるから良いのでは?とのお声もあるかもしれません。
ですが、相手のターンにスタジアム「頂への雪道」を貼られて特性を封じられたらどうでしょう?
番が返ってきても、手札にはハイパーボールで捨てたことによって特性を使えないアルセウスVSTARのカードとターンの開始時に引く未知のカード1枚しかありません。
引いた1枚が雪道以外のスタジアムなら幸運ですがそうなる確率は低く、手札を1枚ロストゾーンに置くことで場のカードをはがせるロストスイーパーなら目も当てられません。
もし、無理にハイパーボールでアルセウスVSTARを前のターンに持ってこなければ、ハイパーボールをロストして雪道をはがして、草エネルギー手前に貼って、何も捨てずに博士を打ってからの盤面形成をした上に、アルセウスVstarを加えられたら2枚も好きなカードを持ってこれる、とても強い動きができました。
そうではなかったとしても、最低限手詰まりにはなることはありませんでした。
ロストスイーパーやスタジアム引けなくてスターバースができなくても、最低限エネルギーを貼ってサポートの博士も使えるといったできるなかでの最善の動きもとれました。
そして、7枚のうちにアルセウスVSTARや2枚目のハイパーボールなどあれば、攻撃しながら後続にエネルギーを3枚ワザの効果で付けることができる理想の動きにもなります。
仮に頂への雪道を出されなかったとしても、次のターンの引いた1枚がアルセウスVSTARだった場合、貼るためのエネルギーや7枚も山札を引ける最強のドローサポートの博士を捨ててまでハイパーボールで前のターンに持ってこなくてもよかったはずです。
その場合、不必要なハイパーボールを打たなければ、手前に草エネルギーを貼ってアルセウスVSTARのワザの使用要件を満たした上で進化、博士で7枚引いてから内容を加味した上で、盤面を育てたり、その次のターンに動けるようなサポートをスターバースで持ってくることもできます。
以上の通り、「次のターンに動くことも計算して、そのターンで目指す到達点を決める」ということもポケカでは大事だということになります。
上達のコツ3:カードの知識を蓄える
以上みてきた通り、自分の山札をしっかり回しきることも大切ですが、ポケカでは相手のデッキに対応して合わせて動くことも非常に大切です。
例えば、先ほどの説明にもあったスタジアム頂への雪道に対して、相手に貼られても大丈夫なようにスタジアムを手札に温存して、すぐに貼り返せるようにするよう準備しておくことも同じです。
頂きへの雪道はとても強力なスタジアムの1つで、対処できないから特性を使えずに負けてしまうといった展開になることも少なくありません。
またスタンダードの汎用カードとして代表的なポケモンにマナフィがいます。マナフィの特性「なみのヴェール」は自分のベンチポケモンがワザのダメージを受けないよう守ってくれます。
カードによってはワザでベンチのポケモンにダメージを与えられるものもあります。代表例としてかがやくゲッコウガが挙げられます。かがやくゲッコウガはデッキに1枚しか入れられませんが、特性ならびにワザも強い、汎用カードです。特性のかくしふだはターンに1度エネルギーを1枚捨てることで、山札から2枚カードを引くことができます。毎ターンずっとです。
これだけでもとても強いのですが、かがやくゲッコウガのワザ「げっこうしゅりけん」はベンチのポケモン2体同時に90ダメージを与えられるという隙のないカードです。
そのため、ゲッコウガを警戒して先ほどご紹介したマナフィのカードを出す場合もよくあります。
ですが、もし頂きへの雪道やかがやくゲッコウガなどのカードを知らなかったら、対応した動きを取ることは難しいですよね。
ワザのダメージをバトル場以外に与えられるポケモンの存在を正確に抑えていなければ、常にマナフィを置かなければならなくなり、貴重なベンチのスペースを1か所、無意味に占領することになります。
さらに、カードによっては特性でダメカンを置いたり、ヤミラミのロストマインのような「ダメカンを置く」ワザなど、マナフィのベンチの「ダメージ」を防ぐ特性をすり抜けるカードもあります。HP70のマナフィはこうしたカードの餌食にもなりやすく、むやみに出すとリスクもあります。
以上より、ポケカを上達するうえでは知識を蓄えることは重要なので、大切なことの3つ目として挙げさせていただきました。
ただし、知識として蓄えるカードの種類は、大型大会などで結果を残している使用者の多いデッキのアーキタイプ約10種類程度に入っているカードだけで大丈夫です。しかも汎用カードなど重複するカードもあるため、意外と抑えるべき知識はそんなに多くありません。
また、自然とジムバトルなどに参加していくうちに憶えられることもありますし、慣れてくると知識から相手のデッキの動きを支えるポケモンやギミックを掌握し、倒すべきポケモンや止める手段も解るほか、やろうとすることも見えてくるので、先を見据えて落ち着いたプレイをすることもできるようになります。こうなるとあなたは最早初心者ではなく、中級者以上です。
なので、知識を身に付けなくてはいけない義務と捉えるのではなく、自分を手助けしてくれる心強い味方と考えると気が楽になると思います。私も始めた頃は初見殺しにあって負けてばかりでしたし、知識とか面倒でした(笑)
それでも気づいたらポケカを楽しむうちに自然と覚えられていました。
なので、絶対大丈夫です!楽しんでいるうちに覚えられます!
最後に
以上、ポケカを上達するうえで欠かせない3つのポイントをお伝えしましたが、最も大切なことは負けを恐れないことです。
勝負事で負けたくないし、負けてばかりだと萎える…という気持ちは非常に解ります。私もそうでしたし、何なら今も少しだけ、正直そうです。
ですがリスペクトするポケカプレイヤーさんの一人に、次のようなことを教わり救われました。
「負け=下手、悪」って考えを捨てること、そして、負けは成長の機会でしかなくて、「あ、あれが原因で負けたのか!だったら今度はこれをやってみる」を繰り返す。そして勝てたら成長だから思い切り喜ぶ。
強くなる過程で負けることは絶対に必要。
なので、もし負けることを恐れずに、どんどん対戦を楽しんでくれたら、とても嬉しく思います。


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