


後編(サポート・ポケモンのどうぐ・スタジアム・特殊エネルギー編)はこちら!
こんにちは、ゆかりです。
前々回は基本戦略について、前回はデッキの組み換え方についてそれぞれ初心者向けの記事を執筆いたしました。
さて、今回は複数のデッキでよく使われる汎用カード前半・後半に分けて一挙にご紹介いたします。
特定のデッキタイプのみに入るカード(キュワワーやアーケオス、カミツレのきらめきやミラージュゲートなど)については今回は割愛しております。
基本戦略においても、デッキを組み換える上でも避けては通れないカードの知識について、ご参考になれば幸いです。
※当記事で紹介しているカードには来年あたりスタン落ちになる可能性が高いカード(例年1月半ば過ぎあたり)もございます。該当カード名の後ろに「☆」マークを表示しています。
ポケモン
複数のデッキでよく使われる特性を持ったポケモンをまとめました。
通常ポケモン
- マナフィ(なみのヴェール)
- ジラーチ(ステラヴェール)
- ノコッチ(ふしぎなすあな)☆
- ミュウ(ふしぎなしっぽ)☆
- キルリア(リファイン)
- サーナイト(アルカナシャイン)☆
- エルレイド(バディキャッチ)
- ビッパ(へっちゃらがお)
- ビーダル(はたらくまえば)
- ミカルゲ(しっこくのわざわい)
- クレッフィ(いたずらロック)
- ミミッキュ(しんぴのまもり)
※通常ポケモン=exやかがやくポケモンなどルールを持たないポケモン
かがやくポケモン
- かがやくゲッコウガ
- かがやくフーディン
- かがやくリザードン
※かがやくポケモンはデッキに1枚しか入れることが出来ません。
特別なポケモン(ルール持ち)
- アルセウスVSTAR
- ネオラントV
- ピジョットex
- ミュウex
- イキリンコex
※特別なポケモンはポケモンVやポケモンexなどのルールを持つポケモンを指します。
解説
◆場を守るポケモン
ベンチにワザでダメージを与えるポケモンから守るマナフィ、ベンチにワザでダメカンを乗せるポケモンから守るジラーチ、無色タイプのポケモンの弱点を無くすノコッチです。
◆妨害するポケモン
逆に相手のポケモンの特性を止めるカードとしては、ミカルゲとクレッフィがあります。
他にポケモンVやexからのワザのダメージを受けないミミッキュも使われています。
◆山札からカードを引く(ドローする)ポケモン
通常ポケモンでは特性「リファイン」を持つキルリア、サーナイト、ビーダル(ビッパの進化ポケモン。ビッパはへっちゃらがおでベンチにいる間ワザのダメージを受けません)、特別なルール持ちポケモンでは、かがやくゲッコウガ、ミュウex、イキリンコexが該当します。
⇒特にビーダルは頂への雪道でルール持ちの特性が封じられた時も5枚になるよう引き続けられるので、黒リザやアルセウス系、パオジアンなどのデッキで重宝されています。
⇒イキリンコexは最初の番しか使えませんが、出せると手札を全部捨てる代わりに6枚引くことができるので、初手で盤面を一気に展開することができます。
⇒キルリア(特性リファイン)は進化先のサーナイト(アルカナシャイン)、エルレイド(バディキャッチ)が共に汎用性が高く優秀で、サーナイトexデッキ以外でもよく用いられます。
⇒ゲッコウガとミュウexはワザを使うことも非常に多く、特にパオジアンデッキやロスト系のデッキのゲッコウガはベンチ狙撃で有名なゲッコウシュリケンを間違えなく打ってきます。
⇒ミュウexは相手のバトル場のポケモンのワザをコピーする汎用性で、ギラティナVSTARのロストインパクトで280で相手のギラティナVSTARを倒したり、ゲッコウガを呼び出してげっこうしゅりけんを打つプレイをしてくるので、対策として一緒にマナフィをベンチに出しておくことが多いです。
◆特定のカードを山札から手札に加えるポケモン
手札からベンチに出た時にデッキからサポートを加えるネオラントV、ゲーム中一度だけ好きなカードを2枚加えられるVSTARパワーを持つアルセウスVSTAR、毎ターンバトル場にいるなら、デッキの上から6枚見て、その中のグッズを1枚選び手札に加えられるミュウ(ふしぎなしっぽ)、毎ターンデッキからサポートを加えることができるエルレイド(バディキャッチ)、毎ターンデッキから好きなカードを加えられるピジョットexが主です。
⇒ネオラントVに関してはパオジアンデッキでは専用ポケモンセグレイブのきょくていおんと絡めてワザのアクアリターンを打って、ダメージを与えながら山札に戻るような動きもできます。
⇒アルセウスVSTARは一度限りではあるものの山札から好きなカードを2枚持ってくるという非常に強力なVSTARパワーの特性「スターバース」のほか、ワザトリニティノヴァで180~200ダメージを出しながら、後続のポケモンVに基本エネルギーを3枚自由に付けるという抜群の万能性から、ポケモンVデッキだけではなく、ex主体のデッキでも採用されることもあります。
⇒ミュウはバトル場にいると毎ターン6枚を山札から見てグッズを1枚持って来られるポケモンです。ランダム性が高く、特性が使用できるのもバトル場限定なので、効果だけみるとそこまで強くないのでは?と思うかもしれませんが、実は超タイプではないデッキにも採用されるほどとても強力な効果です。
理由としては、グッズは非常に種類が多く汎用性に富むためデッキに多く積まれており、そのためヒット率も高く、サポートと異なり使用に制限もなくデッキを回していくこともでき、その間毎ターンずっと山札も圧縮され(ボール持ってきて使ったら2枚分圧縮されています)、山札の質もあがり続ける末恐ろしい子です。
⇒エルレイドの特性バディキャッチは毎ターン好きなサポートを手札に加えられる強力な効果を持ちます。 毎ターン好きなサポートを持ってこれると言うことは、好きなタイミングでボスの指令でベンチのポケモンを呼ばれたり、相手の手札が多くなってきてサイドも減ってきたタイミングでナンジャモで動きを制限したり、毎ターン戦況に応じて有利なサポートを使い続けられるということになります。こう書けばこのカードの優秀さが伝わるのではないでしょうか。また、エルレイドの優秀な部分として、進化前のキルリアの存在も一役買っています。進化前のキルリアのリファインの永続的な1捨て2ドローは非常に優秀で、そこからエルレイドや手札を永続的に実質2枚加えるサーナイト(アルカナシャイン)という分岐もあるラインの強さも大きいです。そのため、サーナイトexデッキのみならず黒リザなど他のデッキにも出張することがあるほどです。
⇒ピジョットexは一度場に立ってしまえば、永続的に山札から好きなカードを加えられる恐ろしいカードです。出た瞬間ではなく永続的です。好きなカードを毎ターンずっと加えられることの恐ろしさは、エルレイドのバディキャッチ(サポート限定)でも充分だと思いますが、それに加えて汎用性高いグッズに最後の一押しを叶えるポケモンのどうぐ、進化先のメインアタッカーのポケモンやエネルギーに便利なスタジアム、何でも解決札を持ってくるのです。デッキとしてはよく黒リザにも入っており、パオジアンでも見かけます。
◆デッキに1枚しか差せないかがやくポケモン
ドロー効果とワザ性能が強力なかがやくゲッコウガが最も扱われ、次点で炎1エネでサイドを取られれば250出せるようになるリザードン、ダメカンをばらまくデッキで使われることが多い、フーディンなどがあげられます。
グッズ
グッズはトレーナーズの中でも種類が豊富にありますが、盤面を山札から直接または間接的に展開できるカード(展開系)、ポケモンを入れ替える入れ替え札、トラッシュから手札に加えるカード(回収系)、トラッシュのカードを山札に戻すカード(再利用系)、妨害系、その他と分類すれば抑えやすくなると思います。
ポケモンやエネルギーを山札から展開or加えるカード(展開系)
- バトルVIPパス☆
- ネストボール
- ハイパーボール
- レベルボール☆
- 霧の水晶☆
- 大地の器
入れ替え札
- ポケモンいれかえ
- あなぬけのひも☆
- いれかえカート
トラッシュのポケモンやエネルギーを加えるカード(回収系)
- エネルギー回収
- スーパーエネルギー回収
- レスキューキャリー
トラッシュを山札に戻すカード(再利用系)
- すごいつりざお
- ともだちてちょう
妨害系カード
- ロストスイーパー
- カウンターキャッチャー
- クロススイッチャー☆
その他
- ふしぎなアメ
- ポケギア3.0
- ヒスイのヘビーボール
解説
◆展開系
必要なポケモンを早期に場に展開する(手札に加えるものも含める)ことはポケカにおいて非常に大切で、大半のデッキに8~10枚程度採用されています。
ポケモンを展開するカードとしては主にバトルVIPパス、ネストボール、ハイパーボール、レベルボールが挙げられ、超ポケモン中心のデッキには霧の水晶も入ります。
また、ポケカにおいてエネルギーを毎ターン貼り続けることは大切です。
そのため、エネルギーカードを加える手段として、超エネルギーも持って来られる霧の水晶、エネルギーを2枚持って来られる新規カードの大地の器を挙げました。
⇒ポケモンを持って来られるカードとして最も汎用的なのがバトルVIPパスです。環境デッキのアーキタイプのなかでほぼ例外なく4枚入っており、最初の番にしか使えないものの1枚で2匹ポケモンを場にだせ、特に今の環境ではいかにポケモンを序盤に展開しきれることが重要になってくることからも需要が増しています。
⇒次点で汎用的なのはタネをそのまま場に出すネストボールです。1:1交換にはなるものの最初の番以外も使えて、癖がなくタネならば何でも場にだせるため扱いやすいです。ただし、VIPパスと同様、「山札から」場に出すなので、「手札から」場に出した時に特性を使えるネオラントVなどには相性が悪いことに注意する必要があります。
⇒あとはタネ、進化問わずHP90以下なら手札に加えられるレベルボールは、ラルトスやキルリア、ビッパにマナフィ&ジラーチなどのポケモンを加えられ、わりと小回りを利かせることができます。
⇒残りはどんなポケモンでも手札に加えられるハイパーボールが使われますが、手札を2枚トラッシュしなければならないため、トラッシュをフル活用するデッキ以外では2~3枚採用の構築が多いようです。
⇒他は超タイプ限定にはなりますが、超タイプのたねポケモンかエネルギーを自由に選んで手札に加えられる霧の水晶が便利で、基本エネルギーを持ってくるグッズとしては1捨て2枚の基本エネルギーを山札から加えられる大地の器が新規で今現在ホットなカードになっています。
◆入れ替え札
ポケカにおいて逃げるために必要なエネルギーが0のポケモン(ほとんどタネは1進化は2個分エネルギー要求があります)以外は入れ替え札がないと、ベンチに逃がす際にワザを使うために付けたいエネルギーを余分に要求されてしまうので、入れ替え札が2枚程度採用されています。
⇒最も癖がなくオーソドックスなのがポケモンいれかえ、タネ中心のデッキの場合はHP30を入れ替えと同時に回復も出来るいれかえカートも使われます。
そして、少しだけ癖はありますが、使いこなすと自分のポケモン入れ替えるほか、相手が取られたくないポケモンを強制的にバトル場に出させるなんてことも出来る、あなぬけのひももあります。
個人的にあなぬけのひもの強さを感覚で理解したら初心者卒業、使いこなせるようになれたらもう中級者以上だと思っています。
◆回収系
トラッシュのエネルギーやポケモンを回収するグッズで、特性やワザで基本エネルギーをトラッシュするようなギミックを持つデッキで主に扱われたり、レスキューキャリーはすごいつりざおやクララとの選択で入れてる方もいます。スーパーエネルギー回収はコストに切った基本エネルギーは回収対象に入らないことに注意しましょう。
◆再利用系
再利用系は山札にトラッシュのポケモンやエネルギー、サポートを戻すカードを指します。
⇒すごいつりざおは博士の研究でトラッシュしてしまったポケモンを山札に戻したり、ゲームが進むにつれてきぜつして足りなくなってしまったポケモンやエネルギーを戻したりするのに使われます。
⇒ともだちてちょうはサポート2枚まで山札に戻すカードで、ともだちてちょうを1枚入れておくことでサポートの1枚差し運用もやりやすくなるほか、ナンジャモなど複数回使いたいサポートのサイド落ちにも対応できます。他にはゲーム終盤に山札が薄くなったころにナンジャモやボスを戻して相手をひたすら妨害し続けたり、詰めに持っていく時にとても強く使えるカードです。
◆妨害系
妨害系とは相手の動きを邪魔したり、翻弄するものを指し、グッズとしては場のスタジアムやポケモンの道具を剥がすロストスイーパー、それぞれ制約があるもののグッズとしてボスの指令のように相手のポケモンを選んでバトル場に呼び出せるカウンターキャッチャー、クロススイッチャーが該当します。
クロススイッチャーは自分のポケモンもベンチと入れ替わる必要があるため、逃げエネ0のポケモンと入れ替えてから逃がしてワザを宣言するポケモンに入れ替える動きをやることがよくあります。
◆その他
その他はふしぎなアメ、ポケギア3.0、ヒスイのヘビーボールです。
⇒ふしぎなアメはたねポケモンから1進化を飛ばして2進化になれるグッズで、デッキのシステムであるセグレイブ、ピジョットex、リザードンex、サーナイトやエルレイド、サーナイトexになるために使われることが多いです。
カイと併せて使うことで、デッキから進化先のセグレイブとふしぎなアメを同時に引っ張って、カード1枚でセビエからせグレイブに進化することができます。
⇒ポケギア3.0は山札7枚のなかからサポートを加えられるカードですが、デッキ回りを良くしたり、残り山札が少ない時にボスを引き込みたい時などに使うと強力です。
⇒ヒスイのヘビーボールはポケカでは効果としてはサイドのたねポケモンとヒスイのヘビーボール自体を交換するものですが、「サイドを確認することができる貴重なカード」です。
サイドに置く順番は変わるものの、サイドに何が落ちているかが分かります。ポケカでサイド落ちを正確に把握することは大きな情報アドバンテージになりますが、残り54枚から落ちたものをすべて正確に制限時間に抑えるのは難しいので、そういう意味でもヒスイのヘビーボールは強力なカードと言えます。
また、山札を見る時にサイドに落ちたたねポケモンを把握しておくと、ボールで別のたねポケモンを展開し、ヒスイのヘビーボールで落ちたポケモンを回収して無駄なく動けます。
次回予告
次回は残りの「サポート」「ポケモンのどうぐ」「スタジアム」「特殊エネルギー」をまとめてご紹介します。
後編(サポート・ポケモンのどうぐ・スタジアム・特殊エネルギー編)はこちら!


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コメント
コメント1件
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匿名プレイヤー さん
2024年5月30日2024/05/30 初心者です とても参考になりました!