テツノイバラ単の優勝デッキレシピの構築と回し方

テツノイバラ単とはどんなデッキ？

「テツノイバラ単」は採用するポケモンを《テツノイバラex》のみにすることで常に特性「イニシャライズ」を発動させるて、「ルールを持つポケモン」の特性を使えなくするデッキです。

「Eレギュ環境」を定義していた強力なスタジアム《頂への雪道》と同じ能力と言って伝わる人が多いのではないでしょうか。

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  画像提供：駿河屋

  [sv5a]033/066(RR)

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  画像提供：駿河屋

  [svF] 034/038 (U)

「リザードンex」に対して非常に強いデッキとしてPWCS2024で大活躍し、見事優勝を果たしたことで日本でも人気が出ているデッキです。

また、「タケルライコex」や「レジドラゴVSTAR」に対しては《オーガポンみどりのめんex》の特性を止めることでワザを出すまでの時間を稼げる点も見逃せません。

そのほかのデッキもドローソースとして採用される《キチキギスex》の特性「さかてにとる」が使えなくなることで手札干渉が刺さりやすく、不利なデッキに対してもある程度の勝率を確保できます。

デッキの強みをまとめると以下の3点でしょうか。

1. 相手に何もさせずに勝てる
2. 非常にシンプルで扱いやすい
3. ポケモンの特性によるドローを封じられるので、手札干渉を効果的に使える

対して弱みもはっきりとしていて、以下の3点です。

1. 刺さらない相手には何もできずに負ける
2. マリガン数が多くなるので相手の初動が安定しやすい
3. 毎回同じ単調なゲーム展開になる

「ドラパルトex」のように全く特性が意味をなさずに負けるゲームもありますので持ち込むタイミングを見極める必要はありますが、大会向けの強力なデッキです。

シティリーグで入賞数上位5デッキのうち「イニシャライズ」の効果範囲内になるカードは以下の表の通りです。

各デッキかなりのカードが影響を受けることがわかりますね。

基本的には「効果対象になるカード数が多いデッキ」「動きの根幹になるカードが効果対象に含まれているデッキ」に対しては有利です。

この中だと「リザードンex」と「レジドラゴVSTAR」には有利ですが、「ドラパルトex」「タケルライコex」には影響が小さいので不利です。

テツノイバラ単の優勝デッキレシピ

戦術は「特性ロックで相手が動けない間に殴り切る」プランが基本です。

ほとんどのカードがこのプランを実行するために採用されています。

「手札干渉」や「エネルギー破壊」「ベンチ呼び出し」といった妨害は「相手が動けない時間をできるだけ長くする」ことを目的に行うことを意識しましょう。

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  画像提供：駿河屋

  [s11]099/100(U)

少しだけ毛色が違うのは《ロストシティ》です。

こちらは《ハバタクカミ》や《クレッフィ》のような使い回されると厄介な対策カードをすべてロスト送りにして相手の対抗手段をなくすために採用されています。

もちろん「リザードンex」の《ヒトカゲ》や「ドラパルトex」の《ドラメシア》をロストに送り切ることができれば、アタッカーを用意できずに勝つことができるので相手の展開が遅いようなら狙っていくのも良い手です。

「テツノイバラ」は単騎がベスト？

「イニシャライズ」は《テツノイバラex》がバトル場にいるときのみ効果がある特性です。

そのため《ボスの指令》で別のポケモンを呼び出されると効果がなくなってしまいます。

そう簡単に特性を無効化されないようにデッキに他のポケモンを入れないことで「呼び出し札」がロック解除手段にならなくすることができます。

ただ、最近は「ロストバレット」や「パオジアンex」に1枚だけ採用してデッキや「ドラパルトex」に《テツノイバラex》を採用したデッキもあります。

これらのデッキは《テツノイバラex》を「一時的な足止め」として利用するもので、「ロックしたまま勝つ」ことを目的としている「テツノイバラ単」とは構築思想が異なるものです。

どちらが優れているということは一概に言えるものではありませんので、どのような目的で《テツノイバラex》を使うかによって使い分けるのが良いでしょう。

テツノイバラexのデッキ相性

「イニシャライズ」が効くかどうかが有利不利の判断基準です。

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