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カビゴンLOの優勝デッキレシピと回し方

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カビゴンLOとはどんなデッキ?

2024年3月現在シティリーグでも活躍中のカビゴンLOデッキについて解説します。

前提として、ポケモンカードで勝敗が決する条件は3つあります。

  1. 先に自分のサイドを全て取り切って勝つ。
  2. 自分の場にポケモンが1匹もいなくなって敗北する。
  3. 自分の番の最初に山札からカードを引けず敗北する。

「カビゴンLO」は、「とおせんぼ」の《カビゴン》を使って、3つ目の勝利条件である、相手のデッキ切れを狙うデッキです。

そのため使用カードとデッキ切れ=Library Outの頭文字から「カビゴンLO」と呼ばれています。


勝ち手段としては、「とおせんぼ」の《カビゴン》をバトル場に出した状態で《ボスの指令》などを使い「ワザを出せない」ポケモンを相手のバトル場に呼び出します。

こうして相手がサイドを取れない状態を作ったら、相手がデッキをすべて引き切るまで待つだけで、相手の「山札切れによる敗北」により勝利することができます。

(自分は《ピジョットV》を特性で山札に戻し続けることができるのでLOすることはありません。)

とはいえ、《いれかえカート》などのベンチとバトル場のポケモンを入れ替えるカードもありますし、そもそも相手が「ワザを出せない」ポケモンをベンチに置いてこないこともあります。

そういった時にどのように立ち回ればよいのかなどを含め、今回は「カビゴンLO」の使い方を紹介します。

カビゴンLOの回し方

基本的にはカビゴンLOがやることは2つです。

  1. 《カビゴン》をバトル場に出す。
  2. わざの出せないポケモンをバトル場に呼び出す。

難しいことはありませんが相手も抵抗してきますので基本的な立ち回りを解説します。

まずはカビゴンを立てる

可能なら最初のターンに《カビゴン》は2体出しましょう。これは《テツノツツミ》の「ハイパーブロアー」を使われても、「とおせんぼ」を継続できるようにするためです。

さらに追加で《ロトムV》を出してドローを進めます。

《ロトムV》をスタートポケモンとして出せる時は優先的に選ぶようにしましょう。

例えば後攻の場合、スタートポケモンに《カビゴン》を選ぶと相手はワザの出せないポケモンを出してくれません。

では《ロトムV》でスタートした場合はどうでしょうか?

《ロトムV》は、現在シティリーグで最も使用率が高い「リザードンex」にかなりの確率で採用されています。

相手は「カビゴンLO」の可能性もあるとは思いつつも「リザードンex」が相手の場合先攻1ターン目をパスすることはできないと割り切って展開してくるでしょう。

このような擬態は細かい技ですが、ワザの出せないポケモンが1体でも相手の場にいれば展開が大きく変わりますでの、よく覚えておいてください。

わざの出せないポケモンをバトル場に呼び出す

《カビゴン》を出して《ボスの指令》《カウンターキャッチャー》でわざを出せないポケモンを呼び出したらロック完了です。

ですので、まずは相手のデッキで殴れないポケモンが誰なのかを見極めましょう。

最も狙いやすいのは、《かがやくゲッコウガ》《マナフィ》《ジラーチ》なのですが、《カビゴン》を出している相手にこれらを出す人はいません。


そこで役に立つのが《エリカの招待》《おはやし笛》です。

相手は狙われやすいポケモンをハイパーボールで捨てたり、手札に抱えるとこで対策してきますので、これらで無理やり呼び出しましょう。

注意点としては先にベンチを埋められてしまうと使えないので、使用は早めのタイミングを心がけましょう。

ただし《おはやし笛》については《ミミッキュ》《イーユイex》のループに割り込んで使うこともできるので、すべては使いきらないようにしましょう。

入れ替え札をすべて使わせる

相手が「カビゴンLO」をよく知っている場合、早いターンにワザを出せる可能性があるポケモンのみでベンチを埋めてきます。

そうなったら今度は、「わざのダメージが小さいポケモン」を優先的に呼び出します。

《カビゴン》《勇気のおまもり》付けるとHPが200になるので、190以下のダメージなら受けても《ボタン》で回収することでサイドを取らせないようにできるからです。

すると相手は、ベンチの200点以上出せるポケモンにエネルギーをつけて、入れ替え系のカードを使って《カビゴン》を気絶させてきます。

《カビゴン》が気絶されても焦る必要はありません。別の《カビゴン》をバトル場に出して、また「わざのダメージが小さいポケモン」を呼び出しましょう。

《すごいつりざお》《カビゴン》を回収しながら、6回気絶させられてサイドを取り切られる前に、相手の入れ替え系カードをすべて使わせればこちらの勝ちです。

ロスト系デッキのように入れ替え札が多いデッキには《野盗三姉妹》を使って入れ替え札を削ることを意識しましょう。

また、相手にサイドを先行してもらうことで、呼び出し札として《カウンターキャッチャー》が機能するようになりますので、一体目のカビゴンは無理して守らなくてよいということも覚えておきましょう。


エネルギーをすべて使わせる

入れ替え系カードが少ないデッキが相手の時には「わざのエネルギーが多いポケモン」を優先的に呼び出します。

そうすると相手は、呼び出されたポケモンにエネルギーを張ってきます。

十分なエネルギーが付いて《カビゴン》が気絶されても、先ほどと同様に焦らず別の《カビゴン》をバトル場に出して、また「わざのエネルギーが多いポケモン」を呼び出せば問題ありません。

そうしていれば最終的に相手のエネルギーがすべてベンチのポケモンについた状態になります。その状態で別のポケモンを呼び出せば「詰み」ですので、そのまま相手のデッキが切れるまで待てば勝利です。

「入れ替え札をすべて使わせる」パターンでも「エネルギーをすべて使わせる」パターンでも相手のデッキに採用されている枚数が把握できていると、グッと戦いやすくなります。

「カビゴンLO」を使うなら人気のデッキの「入れ替え系カードの枚数」と「エネルギーの枚数」は覚えておきましょう。

特に最近は《プライムキャッチャー》の登場で以前は入れ替え系カードがなかったデッキでも入れ替え手段が用意されるようになりました。

各デッキの「ACE SPEC」も合わせて確認しておきましょう。

カビゴンLO活躍の軌跡!?「カビゴンLO」のデッキ構成と大会入賞・優勝レシピ

このデッキが注目されるようになったのはシティリーグ2023のシーズン1ですが、「カビゴンLO」が結果を残す少し前、CL2024横浜にて《カビゴン》《ボスの指令》の4枚採用した「ルギアVSTAR」が準優勝しました。


CL2024横浜_準優勝_白ルギア

戦績:準優勝
使用者:キムラタカキ
【デッキコード】VFwFkb-rykgkO-fVwVVf


これはCL2024横浜の時点で最強デッキの一角だった「サーナイトex」が入れ替え系カードを採用しておらず、デッキの潤滑油として採用している《かがやくゲッコウガ》を採用しているため、これを呼び出して勝利するというプランを取るためでした。

見事なプランニングとカード選択で結果を残し、「とおせんぼ」の《カビゴン》が注目され、愛好家が細々と使用していた「カビゴンLO」が再評価されはじめました。

そしてシティリーグ2024のシーズン1の初週に「カビゴンLO」が優勝、その後「未来の一閃」に《カウンターキャッチャー》が収録され、グッズでベンチを呼び出せるようになり大幅な強化となりました。

2024年に入りレギュレーション変更が実施されてからは、さらに立ち位置が良くなり使用者・優勝者が増加しました。

流行の最大の要因は最も使用率の高い「リザードンex」に対して非常に有利であるためと思われます。

加えてデメリットなして《カビゴン》の耐久力を大きく上げる《ヒーローマント》、相手が必要なタイミングまで手札にためていた入れ替え札を叩き落す《ビワ》の登場もあります。

有利デッキの使用率が増えて、耐久力・妨害力が上がれば使用者が増えるのもうなずけます。

特に練習環境に差があるジュニアではこうした搦め手デッキに対応できない参加者も多くなるので、結果を残しやすく、上位4人が全員「カビゴンLO」という大会もよく見かけました。

その後も定期的に強化が続き「数は少ないものの対策していないと詰むデッキ」として環境での立ち位置を確立させました。

明確な強化としては「変幻の仮面」収録の《オーガポンいしずえのめんex》《おはやし笛》「ナイトワンダラー」収録の《クセロシキのたくらみ》の3枚です。

特性を持つポケモンからワザのダメージを受けないため「リザードンex」を完封することができる《オーガポンいしずえのめんex》。(「カースドボム」には注意)

相手のベンチに不要なカードを出せる《おはやし笛》

《ナンジャモ》によるデッキ回復からの逆転を許さない《クセロシキのたくらみ》

いずれも強力なカードですが特に大きいのが《おはやし笛》です。

「カビゴンLO」の対策として使われていた《ミカルゲ》+《ジェットエネルギー》の組み合わせに対抗できるようになりました。

この2枚は《ミカルゲ》をベンチに出す→《ジェットエネルギー》を付けてワザ「ぱっときえる」を使い手札に戻す→任意のポケモンをバトル場に出すことで何度でも使える入れ替え札と指摘のしていた組み合わせです。

ところが「ぱっときえる」を使い手札に戻ったところに《おはやし笛》を使えば次のターンに《ミカルゲ》をベンチに置けなくなります。

多くのプレイヤーが実際に採用していたわけではありませんが、確かにあった負けパターンを一つ消せたのは大きいです。

またシティーリーグ2025シーズン1が開幕してからは、さらに立ち位置が良くなりました。

理由は明快で、このデッキが有利な「タケルライコex」「リザードンex」「ドラパルトex」が3強という形で最上位に君臨していたからです。

その下に続くのも「サーナイトex」「レジドラゴVSTAR」「ルギアVSTAR」だったので不利な相手は「ルギアVSTAR」のみでした。

こうした状況が追い風となりシティリーグでの入賞数は2~3%にとどまるものの、毎週必ず優勝者を出しています。

ただし直近では(2024年10月27日)、相性不利な「古代」互角の「レジドラゴVSTAR」が使用率を伸ばしているので、今後も立ち位置が非常に良いとは言えなくなってきています。

構築は以下のような形となっています。


カビゴンLO優勝レシピ1

戦績:シティリーグTSUTAYA西友町田店優勝
開催日:2024年10月27日
【デッキコード】8cD4xD-KluH56-8Gc8D8




カビゴンLOレシピ1

戦績:シティリーグカードショップ裁龍優勝
開催日:2024年10月27日
【デッキコード】2SXRy2-VNXkxn-yMMyyp



採用カード

「カビゴンLO」に採用されているカードは、ざっくりと「カビゴンを探すカード」「手札補充」「呼び出しカード」「耐久用カード」「妨害カード」に分けられます。

ここまでに主なカードは紹介しているので、それぞれの使い方は前項を参照してください。

デッキ破壊と遅延行為

このデッキには相手のデッキを削る手段として《イーユイex》が採用されていることがあります。


他のゲームや過去のLOデッキと違い、このデッキには相手のデッキを削るカードは《野盗三姉妹》しか入っていいません。

そして《野盗三姉妹》も大量に相手の山札を削るためのカードというよりも、入れ替え系カードを使わせないためのカードです。

そのため、いわゆる「詰み」の状況に持ち込んでも、実際に相手の山札が0にするまでに非常に時間が掛かります。

多くのプレイヤーは「詰み」の状況になった時点で投了してくれるのですが、なかには「カビゴンLO」を蛇蝎のごとく嫌っており、「カビゴンLOに負けるくらいなら遅延して、両者敗北を目指す」という判断をするプレイヤーもいます。

《イーユイex》は本来ならば必要のないカードなのですが、投了してくれないプレイヤーの対策として1枚採用する場合があります。

それでも、時間内に山札を削り切るのは難しいので、大会で「カビゴンLO」を使う場合は、両者敗北になる覚悟は持っておきましょう。

※遅延行為に関する余談:残念ながらポケモンカードゲームでは、思考時間を装った遅延行為を咎めるルールはありません。しかし、元祖カードゲームであるMTGでは故意のスロープレイが続くと大会出場停止処分が下されることもあります。そのほか、ポケモンカードゲームでも海外ルールでは遅延行為による罰則があります。海外ルールに関してはこちらが参考になります。投了する必要はありませんが、フェアプレーの精神にのっとり故意の遅延はやめておきましょう。

カビゴンLOの対策・戦い方

ここまでにも紹介してきましたが、カビゴンLOと対戦する場合は専用の立ち回りがあります。

カビゴンLOと戦う際に意識することをまとめると、以下の通りです。

  1. ワザを出せないポケモンはベンチに出さない。
  2. ワザを出せないポケモンはトラッシュする。
  3. 早めにワザを出せるポケモンでベンチを埋める。
  4. ワザを出す前に《ジャッジマン》などで手札干渉する。
  5. 焦らずにゆっくりとポケモンを育てる。

これら5つを意識するだけで、カビゴンLOと対戦しても「ゲームにすらならない」という展開は避けられるはずです。

構築レベルでの対策

前項では各デッキの構築を変えずに戦うための方針をお話ししました。

ただ構築を少し変えるだけで劇的に対策することができます。

カビゴンLOへの効果的な対策は以下の2つです。

  1. 《メテノ》
  2. 《ミカルゲ》+《ジェットエネルギー》

  • メテノ

    画像提供:駿河屋

    [sv3a] 070/062 (AR)

まず《メテノ》ですが、こちらは特性の「ぶっとびメテオ」によってデッキ内のエネルギーをすべて入れ替え札として使うことができるようになります。

ワザも《カビゴン》のにげるエネルギーが4なので2回で気絶させる打点が出せます。

「カビゴンLO」には手札のエネルギーを捨てさせる方法がないことも、このカードが対策として機能する理由にもなっています。

欠点としては《メテノ》自体が「カビゴンLO」以外にほとんど機能しない点でしょうか。

無理やり他のデッキにも機能させたい場合は《ばつぐんグラス》と合わせて使うことで《テツノカイナex》を打ち取れるようになります。


次に紹介するのは《ミカルゲ》+《ジェットエネルギー》の組み合わせです。

《ミカルゲ》といえば特性の「しっこくのわざわい」が「ミュウVMAX」の対策になるとして前レギュレーションで活躍していました。

ただ、今回注目するのはワザ「ぱっときえる」の方です。

このワザを使うと付いているエネルギーとともに手札に戻ることができますので、1ターンおきにアタッカーをバトル場に送り出すことができます。

そして、手札に帰った《ミカルゲ》をバトル場に出す手段として使うのが《ジェットエネルギー》です。

《ミカルゲ》をベンチに出す→《ジェットエネルギー》を付けてワザを使う→任意のポケモンをバトル場に出す。

《メテノ》と同様に「カビゴンLO」では《ミカルゲ》《ジェットエネルギー》も手札から捨てさせる手段がありませんので、《ナンジャモ》などの手札干渉にだけ注意すれば問題ありません。(「カビゴンLO」の手札干渉は多くても《ナンジャモ》が2枚ほど)

こちらは2枚カードが必要な代わりにどちらのカードも単体である程度仕事をするというメリットがあります。

《ジェットエネルギー》は入れ替え札兼エネルギーとして他のデッキ相手にも使えますし、《ミカルゲ》《ロトムV》の特性を止められるので「リザードンex」相手に使うこともあるでしょう。

腐りにくい対策として評価が高いのですが、現在の「カビゴンLO」は「ぱっときえる」を使い手札に戻ったところに《おはやし笛》を合わせてきます。

次のターンに《ミカルゲ》をベンチに置けなくなってループを止められてしまうので、「手札干渉と合わせて使う」「《おはやし笛》を使い切らせてから動く」などの工夫が必要です。

決まらないパターンがある以上こちらを優先するのは避けて《メテノ》を使うのが良いでしょう。

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著者情報

oleo

カードゲーム歴20年のミュウVMAX好きポケカプレイヤー。

編集責任

株式会社カブキ
〒251-0025
神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目7−8 ビックライズビル5F

コメント

コメント3件

匿名プレイヤー
  • 匿名プレイヤー さん
    2024年9月18日
    2024/09/18

    カビゴンLOのデッキ破壊は賛否両論わかれるよね ちなみに、カビゴンLOに俺の親(ロスギラを殺された)(泣)

    このレビューは参考になりましたか?

    参考になった1

    匿名プレイヤー
    • ポケカジラ【公式】 さん
      レベル:
      ★★★☆☆
      2024年9月27日
      2024/09/27

      分かります。
      私も息子をやられました(怒)

      このレビューは参考になりましたか?

      参考になった0

  • 匿名プレイヤー さん
    2024年3月30日
    2024/03/30

    わかりやすい
    カビゴンloを握りたくなった

    このレビューは参考になりましたか?

    参考になった4

    匿名プレイヤー
  • 匿名プレイヤー さん
    2024年2月26日
    2024/02/26

    良いね 
    参考にします

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    参考になった7

    匿名プレイヤー