


スタンダードデッキ相性表
いよいよシティリーグ2024シーズン1が開幕しました。
ポケカプレイヤーの皆さんはご自身が予約した日程までに環境を見定めて、デッキ選択と構築を固めたいと思っているでしょう。
そんな皆さんのために、今回は入賞デッキたちの相性表を制作しました。
デッキごとに不利な対面に対抗するための手段なども記載していますので、デッキ選びの参考にお使いください。

上記相性表の使用率は、ポケモンカードゲーム公式に記載されている10/02~10/08のシティリーグの結果をもとにTOP16入賞者のデッキを集計したものです。(データ参照:イベント結果一覧 | ポケモンカードゲームトレーナーズウェブサイト)
また、デッキごとの相性はおすぎ?環境自動分析システムつくるひと様のデータを参考に設定しています。
評価基準に関しては「×(不利)=勝率45%以下」「△(微不利)=勝率46~48%」「 - (五分)=勝率49~51%」「〇(微有利)=勝率52~54%」「◎(有利)=勝率55%以上」となります。
リザードンex

10/02~10/08のシティリーグで使用率が最も高かった「リザードンex」は「ミュウVMAX」「ルギアVSTAR」などの中堅以下のデッキに強い一方で、使用率が高い「ロストギラティナ」「サーナイトex」には微不利、「パオジアンex」にも五分という相性です。
このデータだけ見ると使用率1位とはいえ、立ち位置が凄く良いというわけではないことが分かります。
《ジラーチ》の登場でこれまで苦手だった「ロストギラティナ」戦で「ロストインパクト」+「ロストマイン」で「リザードンex」を簡単に落とされるという負けパターンを回避しやすくなったことで、十分勝ちを狙える程度の相性差にまで縮まっているのは追い風です。
一方で、「サーナイトex」にサイドを2:2:2で取られてしまうという負けパターンは未だに残っているため、デッキの潤滑油として《キルリア》「ロストギミック」などサイド1のポケモンを中心にした型を使うなど構築段階での工夫が続いています。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】c8Yxcx-LZ5EQJ-8x44Da

戦績:シティリーグTOP8
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】3ppXpU-Sm7dFl-pyME2X

戦績:シティリーグTOP4
開催日:2023年10月1日
【デッキコード】g9nQLP-ZetF3n-nHgHNN
パオジアンex


使用率2位の「パオジアンex」は、最序盤から《かがやくゲッコウガ》の「げっこうしゅりけん」で小粒が処理できるうえ、《パオジアンex》の高火力で大型も一撃で気絶させらる強力なデッキですが、相性表だけ見ると◎・〇が少なく、あまり立ち位置が良いようには見えません。
しかし、上位の3デッキとの相性を見ると「リザードンex」と五分、「サーナイトex」には微有利ですし、「ロストギラティナ」には微不利とはいえ《キャンセルコロン》からの「げっこうしゅりけん」という明確な勝ち筋があります。
加えて「ミライドンex」以外には明確な不利がことを考えると、見た目以上に良い位置にいます。
さらに最近では構築の研究も進んでおり、手札補充手段として《ビーダル》を採用することで、弱点だった《頂への雪道》への対抗策としています。
これに加えて、《キャンセルコロン》を2枚に増やすことで、「げっこうしゅりけん」という「ロストギラティナ」「リザードンex」「サーナイトex」に対する勝ち筋を強化する動きもみられます。
《オリジンパルキアVSTAR》を中心に据えた型も含めて今後も入賞が多くなりそうなデッキといえます。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】ppMUUy-hkFzhA-MyypXX

戦績:TOP16
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】Xy2pMp-UQfYYq-XUyMSp
ロストギラティナ

「ロストギラティナ」はシティリーグ初週では使用率1位でしたが、「パオジアンex」「リザードンex」の躍進で3位に転落。
流行の型は《頂への雪道》を4枚採用したもので、これが「リザードンex」「パオジアンex」「サーナイトex」の上位3デッキに非常に有効なため、立ち位置が非常に良いデッキです。
また、《ヤミラミ》のアンチカードとなる《ジラーチ》の採用が「サーナイトex」「リザードンex」にとどまっていることは追い風でした。
ただ、「サーナイトex」はともかく「リザードンex」の《ジラーチ》は「ロストインパクト」+「ロストマイン」で「リザードンex」を打ち取るというイージーウィンプランを崩壊させてしまいました。
加えて、「パオジアンex」は《ポケストップ》を複数採用、《キャンセルコロン》増量、デッキの潤滑油を《アルセウスVSTAR》から《ビーダル》に変更して《頂への雪道》への耐性を上げるなど、「ロストギラティナ」を強く意識した構成を取っており、こちらの相性も怪しくなってきています。
シティリーグ初週は《マナフィ》を不採用にしているリストが多かったようですがそうもいかなくなってきているようです。
後述しますが、苦手な「ミュウVMAX」も立ち位置をよくしており《ミカルゲ》も採用する必要が出てくると予想されます。
間違いなく強力なデッキではありますが、構築に変化が求められている時期にあるようです。
対戦相手が《ジラーチ》と《マナフィ》の両方を設置した場合に、ベンチスペースが圧迫される点をついて《セイボリー》を採用するなどの工夫に期待したい。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】XMpRXp-P213do-y3yyyy

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】VFF1FV-MBBAd8-FFfkVv

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】pppppX-odCuEV-EUyyXM
サーナイトex

「サーナイトex」は対応力が高い優等生タイプのデッキなので、微不利のデッキはあれど、どのデッキに対しても勝ち筋があるというメリットがあります。
ただし、いわゆる「ブン回り」というものはなく、シティリーグのような短期戦一発勝負という場面では活躍しきれていない印象です。
構築が固まってしまっているため、対戦相手も正確な対処ができるようになってきています。
安定して勝ちやすいデッキで、何か悪い点があるわけではないのですが、緩やかに使用率が落ちてきているようです。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月1日
【デッキコード】gNg9Ni-LMwuXp-ggN6ng
ミュウVMAX

「ミュウVMAX」は、「リザードンex」が使用率1位という逆境の中でも入賞数は変わらず、使用率上位を維持しています。
「ミュウVMAX」は対策されなければ全デッキに有利ですので「リザードンex」の活躍で各デッキのガードが下がっている状態は非常に勝ちやすい状態でした。
そして、「リザードンex」に対して《タウンデパート》+《災いの箱》というプランを用意したことで、《リザードンex》に一方的に気絶させられるという展開をなくすことに成功し、最悪の相性から不利程度まで巻き返しました。
ただ、これによって他のデッキの使用者から「放っておけばリザードンに負けるデッキ」から「対策が必須のデッキ」に認識が変わってしまうので、この先勝つのは容易ではないでしょう。
次週以降各デッキに《ミカルゲ》や《ドラピオンV》が採用された場合の活躍に期待です。

戦績:準優勝
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】pXypyy-po8Xu4-XMXEXS

戦績:TOP4
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】L9gg9g-EqOGLx-ngNgiL
ルギアVSTAR

「ルギアVSTAR」は初週で使用率1位だった「ロストギラティナ」に有利というメリットがあります。
また、「サーナイトex」とは五分ですが、その他のほぼすべてのデッキに微有利以上なのも評価が高いです。
ただし流行している「白ルギア」では、《リザードンex》を一撃できぜつさせる手段が《アヤシシ》での1度きりなので「リザードンex」の相手が苦しいようです。
そのため「リザードンex」の予想以上の増加をうけて、中堅デッキという立ち位置にとどまっています。
今後も「リザードンex」の使用率が伸びるようなら、《バンギラスV》による高打点が狙える「一撃ルギア」の方が主流になるということもあるかもしれません。
その他構築は新弾で変わったところは、CL横浜でも見られた「とおせんぼ」の《カビゴン》+《ボスの指令》の多投型でサーナイトを意識しているようです。

戦績:シティリーグ優勝
開催日:2023年10月1日
【デッキコード】5wkffk-9VEvpJ-f5FFwk
ミライドンex

「ミライドンex」は「パオジアンex」に有利、「ロストギラティナ」「サーナイトex」と五分と上位デッキとの相性は悪くありません。
CL横浜で優勝した《サンダーex》と《ルチャブル》を採用したベンチ狙撃型は、認知されてしまっているので「サーナイトex」や「ロスト系デッキ」は《マナフィ》を置いてくるようになっています。
《サンダーex》は「サーナイトex」「ロスト系デッキ」との相性を支えていた部分でしたので、他のプランが必要になってきており、最近では《カプ・コケコex》を採用して「サーナイトex」を対策しようとしているようです。

戦績:シティリーグTOP8
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】gn6nNL-DvRESS-gQH9gN
れんげきウーラオス

「れんげきウーラオス」は有利・不利が非常に分かりやすいデッキです。
《インテレオンVMAX》の「ダブルシューター」で落とせる小型のポケモンがいる「ロストギラティナ」「パオジアンex」のようなデッキには有利、逆に「ミュウVMAX」のようなポケモンV・exを中心に戦うデッキには不利です。
ただし例外として「サーナイトex」や「リザードンex」のように《インテレオンVMAX》や《れんげきウーラオスVMAX》を倒しやすいデッキは不利になります。
現状では使用率の高い「パオジアンex」「ロストギラティナ」に有利が付いているため立ち位置は悪くないといえます。

戦績:シティリーグTOP8
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】NN6Qgi-3wAClY-nNgHLg
ロストバレット

「ロストバレット」は「パオジアンex」以外の上位デッキに不利というのが現状です。
「ロストバレット」は「ロストギラティナ」よりも《ヤミラミ》の「ロストマイン」何度も使いやすいというのがメリットだったのですが、《ジラーチ》の登場が完全に向かい風です。
《森の封印石》+《ロストスイーパー》で最速《ミラージュゲート》を狙う方も、使うのが「げっこうしゅりけん」なら「パオジアンex」の劣化版になりがちで、あまり使うメリットがないように感じられます。

戦績:シティリーグTOP8
開催日:2023年10月2日
【デッキコード】VFVFkb-G5LoqI-vkVFvf


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