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ミュウVMAX優勝デッキレシピの構築と回し方

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ミュウVMAX デッキの基本

「ミュウVMAXデッキ」は「フュージョンアーツ」での初登場から常に大会で上位の成績を残し続けている強力なデッキタイプです。

基本的な動きが分かりやすく、初心者でも扱えるデッキでありながら、構築やプレイング次第で強力な対策カードも乗り越えることができるため上級者にも人気が高いです。

この記事では、そんな「ミュウVMAXデッキ」の基本的な立ち回りから、デッキ構築、勝ち切るためのサイドプランなどを解説していきます。

ミュウVMAXデッキはどんなデッキ?


「ミュウVMAXデッキ」は、《ゲノセクトV》の「フュージョンシステム」によって毎ターン大量にカードを引き、《ミュウVMAX》の高耐久・高打点を押し付けるデッキといえます。

「ミュウVMAXデッキ」の最大の強みはやはり《ゲノセクトV》の「フュージョンシステム」です。

「フュージョンシステム」は自分の場の「フュージョンポケモン」の数と同じ枚数になるようにカードを引く能力で、「ミュウVMAXデッキ」は、最序盤から複数の《ゲノセクトV》を展開することで、毎ターン3~4枚ドローを2~4回行います。

こちらは《フュージョンエネルギー》を採用した「ミュウVMAXデッキ」における、後攻1ターン目の理想の盤面です。


ミュウVMAX後攻1ターン目

最初に《ゲノセクトV》をベンチに出すことができれば、「フュージョンシステム」によって芋づる式にポケモンを手札に集めることができので、「理想の盤面」とは言っても達成率はかなり高いです。

一度ポケモンを展開してしまえば止まらず、状況を解決する札を探し続けられる点が「ミュウVMAXデッキ」の安定した強さの最大の理由です。

「ミュウVMAXデッキ」の強さのもう一つの要因は、デッキ名にもなっている《ミュウVMAX》の高火力と耐久力です。

《ミュウVMAX》はこのデッキのメインアタッカーを務め、「クロスフュージョン」によって《ゲノセクトV》の「テクノバスター」や《メロエッタ》の「メロディアスエコー」を使用するため、基本打点210点です。

通常210点では、《ルギアV》《ギラティナV》などHPが220のVやEXのポケモンを倒すことはできません。


しかし、このデッキでは「フュージョンシステム」によって《パワータブレット》《こだわりベルト》といった打点を上げるカードを探すことができるため、無防備にバトル場に立っているポケモンVは簡単に打ち取れます。

相手のサイド2のポケモンを一撃で沈める火力を持ちながら、《ミュウVMAX》自身は310と非常に高いHPをもつため、ほとんどのポケモンのワザを一度は受けることができます。


  • ミュウV

    画像提供:駿河屋

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一度ワザを耐えてしまえば、「クロスフュージョン」から《ミュウV》の「サイコジャンプ」を使用してデッキに戻ることで、ダメージをなかった事にすることができます。

このような高火力・耐久力のポケモンをメインアタッカーに据えているため、「ミュウVMAXデッキ」は多くの対面で、一方的にサイドを取り進めることができます。

ミュウVMAX デッキの大会上位入賞リスト、3つの型とは?

こうした強みを持つ「ミュウVMAXデッキ」には3つの型があります。

1つは《フュージョンエネルギー》を採用した「フュージョン型」、もう1つは《頂への雪道》での妨害を主軸とした「雪道型」、そして「フュージョン型」に《頂への雪道》を複数投入した「混合型(雪道フュージョン型)」です。

それぞれの型の大会上位入賞リストを確認してみましょう。

フュージョン型

フュージョン型は《フュージョンエネルギー》《メロエッタ》《カミツレのきらめき》を採用して後攻1ターン目からポケモンVやexを打ち取れる速さが魅力のデッキです。


ミュウVMAX優勝レシピ20230507_1

戦績:「CL2023新潟」ベスト16入賞
開催日:2023年5月7日
【デッキコード】5FFk5v-70hwKA-1dkFdf
【使用者】Wilyさん

枚数 カード名 販売価格(2023.9.25時点) 最新価格を確認
60枚

総額

¥26680

-
4枚 ミュウV ¥120 最新価格を確認
3枚 ミュウVMAX ¥150 最新価格を確認
4枚 ゲノセクトV ¥180 最新価格を確認
2枚 メロエッタ ¥120 最新価格を確認
4枚 バトルVIPパス ¥780 最新価格を確認
4枚 ハイパーボール ¥50 最新価格を確認
2枚 ネストボール ¥280 最新価格を確認
4枚 ウッウロボ ¥3380 最新価格を確認
4枚 パワータブレット ¥50 最新価格を確認
2枚 いれかえカート ¥590 最新価格を確認
2枚 あなぬけのヒモ ¥180 最新価格を確認
2枚 ロストスイーパー ¥80 最新価格を確認
1枚 やまびこホーン ¥80 最新価格を確認
1枚 ともだちてちょう ¥80 最新価格を確認
3枚 森の封印石 ¥280 最新価格を確認
1枚 こだわりベルト ¥80 最新価格を確認
2枚 カミツレのきらめき ¥50 最新価格を確認
2枚 ボスの指令 ¥150 最新価格を確認
1枚 ジャッジマン ¥80 最新価格を確認
1枚 ナンジャモ ¥280 最新価格を確認
1枚 セイボリー ¥180 最新価格を確認
1枚 ロストシティ ¥160 最新価格を確認
1枚 結晶の洞窟 ¥90 最新価格を確認
1枚 頂への雪道 ¥80 最新価格を確認
4枚 フュージョンエネルギー ¥50 最新価格を確認
3枚 ダブルターボエネルギー ¥80 最新価格を確認

雪道型

《頂への雪道》《ナンジャモ》《ジャッジマン》などの手札干渉サポートを組み合わせて妨害しながら戦うタイプ。

最も妨害性能が高く、他の型に比べてプレイ難易度もやや低いです。

《クロススイッチャー》を使うタイプと《スナッチアーム》を採用して妨害性能をより高めたタイプがあります。






雪道フュージョン型

フュージョン型に《頂への雪道》を投入し、要所で《ナンジャモ》《ジャッジマン》などの手札干渉サポートを組み合わせて妨害も行うタイプ。

対応力が非常に高い代わりに、相手に合わせて最適なカード選択をしなければならず、他の型に比べてプレイ難易度がかなり高いです。



ミュウVMAXデッキの構成要素

3つの型がある「ミュウVMAXデッキ」を構成要素ごとに見てみましょう。

ポケモン

まずは、ポケモンですがほぼすべてのデッキで、《ミュウVMAX》3枚《ミュウV》4枚《ゲノセクトV》4枚が採用されています。

「フュージョン型」では、サブアタッカーとしてよく採用されるのは《メロエッタ》《デオキシス》が採用されることがあります。


そのほか「サーナイトex」への対策として《コオリッポ》、「リザードンex」の対策として《アギルダー》をアタッカーに採用する場合もあります。


アタッカー以外では《ミュウVMAX》《こだわりベルト》を付けた《ギラティナVSTAR》に倒されないようにする《オドリドリ》、デッキの潤滑油として《イキリンコex》を採用する場合もあります。


ボール系グッズ

次にデッキからポケモンをサーチする「ボール系」のグッズについてですが、合計で9~12枚ほど採用されます。

確実に4枚採用されるのが《ハイパーボール》です。

《ゲノセクトV》の「フュージョンシステム」の性質上、「手札を減らせる」「ポケモンを並べる」を同時に行える《ハイパーボール》は最も優秀なグッズです。


《ハイパーボール》とともに《バトルVIPパス》も4枚採用が多いカードです。

初ターンしか使えないデメリットは重いですが、一度ポケモンを展開すればカードを引き続けられる「ミュウVMAXデッキ」においてはポケモンを2枚サーチできるメリットが勝ります。

ただし、2ターン目以降は手札に溜まってしまい、「フュージョンシステム」のドロー枚数を減らす要因になりがちなので、《ウッウロボ》のような手札を捨てる手段を用意しておきましょう。


3番手のボールは《ネストボール》ですが、「ミュウVMAXデッキ」ではやや使いづらいカードでもあります。

「ミュウVMAXデッキ」は「フュージョンシステム」でできるだけ多くのカードを引くために、ベンチの上限までポケモンを展開します。

Vポケモンが中心で倒されにくいこともあり、2ターン目以降では、ベンチが埋まっていて使用できずに、手札に溜まってしまうことが多いのです。

この点を懸念して、《バトルVIPパス》を採用する場合は1~2枚の採用とどめる構築が主流です。

その他のボールの採用候補は、《フェザーボール》《ヒスイのヘビーボール》《スーパーボール》がありますがどれも一長一短あるため、採用されても1~2枚にとどまる場合が多いです。

その他のグッズ・どうぐ


前述の通り、基本打点が210点の「ミュウVMAXデッキ」において、手軽にポケモンVやexを打ち取るために採用されているのが《こだわりベルト》《パワータブレット》です。

《こだわりベルト》は2枚、《パワータブレット》は4枚採用されること多いですが、ポケモンexが増えてきたことで、《こだわりベルト》を1枚減らして、《おはらいグローブ》や《げんきのハチマキ》を採用する場合もあります。


入れ替え系のグッズは《いれかえカート》《あなぬけのヒモ》を合計2~4枚採用することが多いです。

《いれかえカート》《ポケモンいれかえ》でも良いのですが、《ミュウV》《ミュウVMAX》はにげるエネルギーが0なので、使用するのは主に《ゲノセクトV》がスタートポケモンになってしまった場合と《ボスの指令》で呼び出された場合です。

《ウッウ》《ヤミラミ》でダメカンが乗っている《ゲノセクトV》を30点回復するだけで、ロスト系デッキに勝てることもあるので、「マヒ」や「ねむり」などの特殊状態を気にしないのならば、《いれかえカート》の採用がおすすめです。


《あなぬけのヒモ》には、後攻1ターン目にベンチポケモンを呼び出すのに役立ちます。

こちらのデッキが《ミュウVMAX》だとわかると、相手は《メロエッタ》を警戒して、ポケモンVやexをバトル場に出してきません。

1ターン目に《メロエッタ》が「メロディアスエコー」を使うには、サポートは《カミツレのきらめき》に使用してしまうので、《ボスの指令》ベンチのポケモンVやexを呼び出すことはできません。

そこで、サポート以外の方法で相手のポケモンを呼び出せる《あなぬけのヒモ》が活躍します。

特に《ルギアV》《アルセウスV》を使ったデッキは、ドローをサポートに頼っているため、先攻1ターン目に安定して複数のポケモンを展開できません。

どちらも早期にVSTARに進化できなければゲームにならないデッキですので、この1枚でゲームが決まることも少なくありません。

《メロエッタ》を採用するなら少なくとも1枚は必ず採用しましょう。


  • ともだちてちょう

    画像提供:駿河屋

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《ともだちてちょう》は、《ボスの指令》《ナンジャモ》などの手札干渉カード、を再利用するためのカードです。

「ミュウVMAXデッキ」は「フュージョンシステム」のドロー枚数を増やすために、序盤にサポートカードを《ハイパーボール》で捨ててしまうことが多いです。

また、ドローがサポートに依存しないため、このカードで戻したサポートをそのターンに引いて使用することもできる点も「ミュウVMAXデッキ」ならではの強みです。


《やまびこホーン》は手札にたまりやすいカードではありますが、勝ち筋の1つとなるカードですので、1枚採用されている場合が多いです。

特に「ルギアVデッキ」は《Vガードエネルギー》を付けて実質HP310の《ルギアVSTAR》を作ってきます。

これを「テクノバスター」で打ち取るには《こだわりベルト》《パワータブレット》を4枚分使わなければなりません。

《パワータブレット》を3枚以上使ってしまうと、2体目の《ルギアVSTAR》を1度で打ち取ることができません。

そこで、《ルギアVSTAR》との戦闘を回避してトラッシュの《ルギアV》《ネオラントV》《イキリンコex》のような、サイドを2枚取れるポケモンでありながら体力の低いものを《ボスの指令》と合わせて打ち取るのに使います。


《ロストスイーパー》は最低でも1枚、可能ならば2枚は採用したいカードです。

主な用途は「ミュウVMAXデッキ」の対策として多用される《頂への雪道》を壊すためにあります。

その他にも、《勇気のおまもり》《森の封印石》も対象にすることがあります。

特に自分の使用済みの《森の封印石》を対象にすることで手札を3枚も消費できることは覚えておきましょう。


《森の封印石》はこのデッキのジョーカー的なカードです。

一度展開してしまえば自由に動けるデッキの性質上、最序盤の動きを安定化するカードは非常に使い勝手がいいです。

「スターアルケミー」はゲーム中に1度しか使えませんが、《ゲノセクトV》にとりあえず張り付けることができて手札にたまらないので、採用枚数は2~3枚と多めです。

特に後攻1ターン目に「メロディアスエコー」を目指す場合は要求枚数が多いので、足りないカードをサーチする場合によく使用します。

また、「スターアルケミー」は《森の封印石》が持つ特性なので、《頂への雪道》で「ルールを持つポケモン」の特性がなくなっていても使用できる点は覚えておきましょう。

別のスタジアムや《ロストスイーパー》をサーチして《頂への雪道》を破壊することが多いです。


  • 災いの箱

    画像提供:駿河屋

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「リザードンex」に対抗するために採用されるようになったのが《災いの箱》です。

「ミュウVMAX」で「リザードンex」に勝つのは非常に困難なのですが、その理由の一つにHP330が高すぎて《リザードンex》を倒せないという点があります。

このカードを使えば、「テクノバスター」で《リザードンex》を倒すために本来《パワータブレット》が4枚必用だったところを、2枚で済むので何とか「リザードンex」に対する勝ち筋を残すことができます。


最後に紹介するのはドローおよびサーチ系のグッズです。

最も強力なのは《ウッウロボ》です。

《ウッウロボ》の強さは、《森の封印石》と同じで、ジョーカーのように好きなカードになれる点ですが、その他に、手札を減らせる点にあります。

「フュージョンシステム」の関係上手札は減らしたいので、外れてもいいと思って使用できます。

「ミュウVMAXデッキ」の使用者の多くは、このカードのテキストは、「コインが裏なら手札を2枚減らせる、表なら2枚減らしたうえで欲しいカードが手に入る。」と思っているはずです。

持っているなら採用したいカードなのですが、価格が非常に高いという欠点があります。

ただ、《ミュウVMAX》《ゲノセクトV》とは違い、採用しなければデッキとして成立しないというカードではありません。

《ウッウロボ》を4枚採用した場合のデッキパワーを100%とすると、0枚の場合でも70%くらいのデッキパワーはあります。

その場合は代用として《トレッキングシューズ》を入れるか、《森の封印石》やボール系のグッズを増やすのがいいでしょう。

スタジアム


「ミュウVMAXデッキ」はスタジアムを2~3枚採用することが多いです。

採用されるスタジアムで最も強力なものは《頂への雪道》です。

その他、1枚採用されることが多いカードとして《ロストシティ》《結晶の洞窟》があります。

最も多いのは《頂への雪道》2枚、《ロストシティ》1枚の構成ですが、3種ともに効果的な相手が異なるので、それぞれの特徴を理解して枚数調整をしましょう。

《頂への雪道》は、多くのデッキを機能不全に陥らせることができるため、《ロストスイーパー》と合わせて複数枚採用した、「雪道型ミュウVMAXデッキ」が作られることもあります。

また、《ウッウロボ》《森の封印石》から必要なタイミングでサーチできるため、「雪道型」でなくても1枚採用している場合が多いです。

覚えておきたいのが、「ミュウVMAXデッキ」の天敵である《ドラピオンV》の特性も無効にできるので、《ミュウVMAX》の突然死を防止できる点です。


次に採用されることが多いのは《ロストシティ》です。

このカードの役割は2つで、「雪道を壊すこと」「特定のポケモンの再利用を防ぐこと」にあります。

最もよく使うのが《ドラピオンV》《ミュウVMAX》が打ち取られた返しのターンです。

ロスト系デッキをはじめとした墓地のポケモンを回収する手段があるデッキと採点するときは、《ロストシティ》を置いて、再利用できないようにしたうえで《ドラピオンV》を打ち取らなければ、《ミュウVMAX》を2回倒されてゲームが終わってしまいます。

基本的には、1枚採用なのですが、「サーナイトexデッキ」を強く意識する場合、《ラルトス》《キルリア》を出し続けられるのを防ぐために、2枚採用することもあります。


3枚目はロスト系デッキ対策の《結晶の洞窟》です。

ロスト系デッキは打点が低いので、複数ターンかけて《ゲノセクトV》を打ち取りに来ます。

《いれかえカート》と合わせて60点回復すれば、ロスト系デッキ技ではどの組み合わせでも2回で倒せなくなります。

ロスト系デッキを強く意識するときは、《頂への雪道》の採用枚数を抑えて《結晶の洞窟》を入れるのが良いでしょう。

サポート

「ミュウVMAXデッキ」のサポートの採用枚数には注意が必要です。

サポートは各ターン1枚しか使用できないという特性ゆえに多く採用しすぎると手札にたまって「フュージョンシステム」のドロー枚数を減らしてしまいます。

採用枚数は6~7枚に抑えておきましょう。


  • ボスの指令

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採用されるサポートと枚数は型によって異なりますが、共通して《ボスの指令》は複数枚採用されます。

安定して210前後の打点が出るデッキなので、進化前のポケモンVを狙い撃ちして、サイドを2枚ずつ取り進めるのが勝ちパターンです。

3枚あると心強いですが、《ともだちてちょう》もあるので、2枚採用でもゲーム中に3回使用できるでしょう。


型と好みによって採用枚数が異なるのが《ナンジャモ》《ツツジ》《ジャッジマン》の手札干渉系のサポートです。

カードとして一番強いのは使用タイミングの制限がなく、相手の手札を少なくしやすい《ナンジャモ》なので、《ナンジャモ》のみ採用する方も少なくはありません。

ただ、「ミュウVMAXデッキ」は高耐久な《ミュウVMAX》が序盤から技を使っていくデッキなので、サイドを先行する場合が多いです。

また、サイドを取られる場合も《ミュウVMAX》が打ち取られて、相手のサイドが残り3枚というパターンが多いです。

この点を考慮すると「ミュウVMAXデッキ」は他のデッキに比べて《ナンジャモ》を強く使えるシーンが少ないといえます。


  • ジャッジマン

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そのため、序盤から安定して相手の手札を減らせる《ジャッジマン》、最も相手の手札を減らせる《ツツジ》を採用する人もいます。

採用枚数は「雪道型」なら合計4~5枚、「フュージョン型」なら2~3枚がおすすめです。


《カミツレのきらめき》は「フュージョン型」のみの採用ですが、「ミュウVMAXデッキ」の顔ともいえるカードです。

後攻1ターン目の「メロディアスエコー」のために必須のカードなので、最低でも2枚は採用したいです。

ロスト系デッキが多く、「サイコジャンプ」を多用する場合は3枚目の採用も検討されます。


その他採用が検討されるサポートとしては《シマボシ》《ペパー》があります。

《シマボシ》は主に《パワータブレット》を再利用しての打点を上げるために使われます。

《ペパー》は安定感を増すためのカードで、器用な立ち回りを可能にします。

後攻1ターン目に「メロディアスエコー」を目指さない場合であれば、《ペパー》から《バトルVIPパス》《森の封印石》をサーチしてポケモンを展開。

終盤で打点が欲しい場合は、《こだわりベルト》《パワータブレット》をサーチして60点アップ。

《ロストスイーパー》をサーチして《頂への雪道》を破壊する、《ハイパーボール》をサーチして手札詰まりを解消するなど、万能なカードのため枠があれば採用したい一枚です。

エネルギー


「ミュウVMAXデッキ」に採用されるエネルギーは基本的には《フュージョンエネルギー》《ダブルターボエネルギー》の2種です。

《カミツレのきらめき》から加速できる《フュージョンエネルギー》は採用するなら迷わず4枚。

最近では《ゲノセクトV》につけて《ミカルゲ》がいる状態でも「フュージョンシステム」を使えるようにするという仕事もあります。

1枚で《ミュウVMAX》の「クロスフュージョン」を使用できるようにする《ダブルターボエネルギー》も2枚以上は確実に採用されます。


  • Vガードエネルギー

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3枚目以降の《ダブルターボエネルギー》と競合するのが《基本超エネルギー》《Vガードエネルギー》です。

《基本超エネルギー》を採用する場合は《霧の水晶》と合わせて採用することになります。

エネルギーをサーチする選択肢があることは非常に便利で、《カミツレのきらめき》を使って、《フュージョンエネルギー》が付いている《ミュウV》に付けることで無駄なく技を出せるようになります。

《Vガードエネルギー》は「《こだわりベルト》込みの《ギラティナVSTAR》でも《ミュウVMAX》が打ち取られなくなる」「対ミュウVMAXに強くなる」「《ゲノセクトV》《ドラピオンV》に打ち取られなくなる」というメリットから採用される場合があります。

ミュウVMAXデッキの弱点を理解しよう

「ミュウVMAXデッキ」は弱点の少ないデッキですが、数少ない弱点が非常に重いデッキです。

弱点といえるのは「強力な対策カードが複数種類ある」「サイドを3枚とられる」の2点です。

特に「強力な対策カードが複数種類ある」という点は、多くの「ミュウVMAXデッキ」の使用者を苦しめている要素です。

ミュウVMAXの対策カード


  • ドラピオンV

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最強の対策カードは《ドラピオンV》です。

特性「ワイルドスタイル」でほぼ確実にエネルギー無しで技を使ってきます。

《ミュウVMAX》の弱点の悪タイプで技の打点が190あるので、デッキ内の全てのポケモンを一撃で打ち取れます。

「ミュウVMAXデッキ」は《ドラピオンV》と戦っているといわれるほどの天敵です。


  • ミカルゲ

    画像提供:駿河屋

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2番目の刺客は《ミカルゲ》です。

このポケモンは「ルールを持つポケモンの特性をなくす効果」はそのポケモンがバトル場にいるときのみ有効な場合が多いのですが、《ミカルゲ》はベンチに出すだけで特性「しっこくのわざわい」が有効になるので、《ゲノセクトV》の「フュージョンシステム」を使えず機能不全になります。

このカードが収録されて以降《フュージョンエネルギー》を付けて「しっこくのわざわい」の効果を抜け出すという対処ができない「雪道型」の立ち位置が悪くなってしまいました。


3枚目は最も採用しやすい《頂への雪道》です。

こちらも《ゲノセクトV》の「フュージョンシステム」を止めることでデッキを機能不全にするカードです。

別のスタジアムを張る、《ロストスイーパー》を使うなど対処方法が複数あるカードではありますが、最序盤や対処札が尽きた終盤に置かれると悶絶ものです。

さらに、《ジャッジマン》《ナンジャモ》《ツツジ》などの手札干渉カードと一緒に使用する「雪道ジャッジマン」「雪道ツツジ」といった技は多くの「ミュウVMAXデッキ」使いを底知れぬ絶望の淵へ沈めてきました。

  • リザードンex

    画像提供:駿河屋

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最後に紹介するのは《リザードンex》です。

このカードもドラピオン同様に悪タイプであるため《ミュウVMAX》を一撃で打ち取れます。

加えてこのカードはHPが330もあるのでこちらが一撃で打ち取るのは非常に困難です。

さらに、進化元は気絶させてもサイドを1枚しか取れないので、サイドレースを有利に進めることも難しくなっています。

実際に「ザードンex」の登場後は大会で「ミュウVMAX」が激減しました。

ただし、「ミュウVMAX」にも「雪道型」という希望が残されています。

「ザードンex」は《頂への雪道》に非常に弱いデッキです。

「ミュウVMAX」が激減して、大会参加者のほとんどが、《ミカルゲ》を採用しなくなった状態ならば「雪道型」にもチャンスがあります。

出場する大会の状況を見極めれば、対策カードがどれだけあっても、相性が最悪のデッキがいようとも「ミュウVMAX」も戦えるのです。

サイドを3枚とられる

《ミュウVMAX》がサイドを3枚とられるポケモンである点も弱点といえます。

《ドラピオンV》を採用しているデッキにとっては、ゲームのどこかで《ミュウVMAX》を倒してサイドが3枚取れるので、どのようにして残りの3枚取るかということだけを考えればよくなります。

3枚取るだけならば、《ゲノセクトV》《ミュウV》などのHPの低いVポケモンと《メロエッタ》を倒すだけでよいので、《ボスの指令》を使えれば勝利は容易です。

「ミュウVMAXデッキ」は、このように簡単に3:2:1でサイドを取られないように、「《メロエッタ》の2体目を壁にして3:1:1:2を強要する」「メロエッタを使わずに3:2:2を強要する」といったゲームメイクが必要になります。

「ミュウVMAX」の回し方

1ターン目

「ミュウVMAXデッキ」の序盤は《ゲノセクトV》《ミュウV》を展開するターンです。

型と先攻・後攻でやや動きは変わりますが、《バトルVIPパス》《ハイパーボール》を使ってポケモンを並べ、《ゲノセクトV》の「フュージョンシステム」で目標のカードを集めるという形は変わりません。

先攻

どの型でも先攻であれば、最低でも《ゲノセクトV》を3体と《ミュウV》を2体展開することを目指します。

エネルギーまで張ることができれば最高ですが、《ミュウVMAX》《ダブルターボエネルギー》1枚で技を使えるので、1ターン目に付けられずとも問題はありません。

雪道型の場合は、展開しながら《頂への雪道》と次のターンに使う手札干渉用のサポート、《ロストスイーパー》を探しましょう。

後攻


ミュウVMAX後攻1ターン目

雪道型では、後攻でも先攻の場合と目指す盤面は変わりません。手札干渉用のサポートをこのターンに使う点だけが異なります。

《フュージョンエネルギー》を採用している型では、後攻なら《メロエッタ》でサイドの2のポケモンを取ることを目指します。

ここまでに動きの解説はしましたが、《ルギアV》などHP220のポケモンを倒すのに必要なものは、《メロエッタ》《フュージョンエネルギー》《カミツレのきらめき》《パワータブレット》です。

毎回これらをそろえられるわけではありませんので、最初は《ゲノセクトV》《ミュウV》を並べてドロー効率のアップを狙います。

また、サイドを2枚取れない場合も無理に《メロエッタ》を目指すことはありません。

《メロエッタ》が倒されてしまうと《フュージョンエネルギー》を2枚失うので、終盤に《ミュウVMAX》が高打点で攻撃しにくくなります。

相応のリスクがあるので、リターンが見込める時にのみ目指すようにしましょう。

2ターン目以降

2ターン目以降は、《ミュウVMAX》で技を出し続けます。

基本的には「クロスフュージョン」から「テクノバスター」を使うので、打点が足りない場合に「フュージョンシステム」で《パワータブレット》《こだわりベルト》を集めて使います。

「テクノバスター」を使ったポケモンは次のターン攻撃できませんので、入れ替え系のカードを用意するか攻撃できる《ミュウVMAX》が2体用意するのも忘れないようにしましょう。

雪道型の場合は《ロストスイーパー》で自分の《頂への雪道》をはがして「フュージョンシステム」で手札干渉と次の《頂への雪道》を探します。

また、終盤に打点アップするカードや《ボスの指令》を引きやすいように不要カードを処理してデッキの濃度を上げておくことも重要です。

デッキ相性

「ミュウVMAX」は本当に多くのデッキに対して勝ち筋があり、デッキの回転率の高さゆえにきちんと理解していれば勝ち筋にたどり着くことができます。

しっかりと練習して各デッキへの勝ち方をきちんと理解しておきましょう。

「雪道型」「フュージョン型」「雪道フュージョン型」どれが一番強いの?

結論から言うと「雪道型」「フュージョン型」「雪道フュージョン型」のどれが最強かを決めることはできません。

それぞれの長所は「雪道型」が妨害力、「フュージョン型」が速攻性で、「雪道フュージョン型」はそれぞれの長所を取った形です。

最も妨害性能が高い「雪道型」は《ミカルゲ》への対抗手段がないので、《ミカルゲ》の採用率が高いときは使用できません。

しかし、「リザードンex」にある程度の勝てるのは「雪道型」です。

「リザードンex」が人気で「ミュウVMAX」の使用者が少なくなった時には、《ミカルゲ》の採用率が下がるので「雪道型」が最適になります。

逆に、「ルギアVSTAR」が人気だった2022年は「フュージョン型」の速さが必要でした。

「リザードンex」ほど徹底的に対策しなければならない相手がおらず、全盛期の「ルギアVSTAR」ほど早さが必要なデッキもいない場合は、最も対応力の高い「雪道フュージョン型」が勝率を高く保てるでしょう。

そのため、「雪道型」「フュージョン型」「雪道フュージョン型」どれが一番強いということはなく、流行しているデッキによって変わるということになります。

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著者情報

oleo

カードゲーム歴20年のミュウVMAX好きポケカプレイヤー。

編集責任

株式会社カブキ
〒251-0025
神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目7−8 ビックライズビル5F

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