
「このカードってレアなのかな?」
「レアリティってどうやって見分けるの?」
ポケカを集めていると、ふとこんなことが気になる瞬間はありませんか?
見た目はそっくりなのに、実は全然価値が違っていた…なんてことも珍しくないポケカの世界。
知らずに手放して「えっ、そんなに高かったの!?」と後悔する前に、レアリティの見方と価値の目安を知っておきたいですよね。
自分のカードがどれくらいレアなのか、ちゃんと判断できるようになる。
コレクションの楽しみもぐっと広がるし、もしかしたら手元に意外なお宝が眠っているかも。
まずは、あなたのカードの価値をじっくり確かめてみてください。
※本ページに記載されている価格はすべて2025年5月19日現在のものです。
そもそもレアリティとは?
トレーディングカードゲームにおけるレアリティとは、「そのカードが1パックにどれくらいの確率で入っているか」を示すものです。
レアリティが高いカードほど出現率が低く、希少価値が上がるため、カードの市場価格にも大きく影響します。
一般的に、UR(ウルトラレア)やSAR(スペシャルアートレア)のような高レアリティカードは封入率が極めて低く、高値で取引される傾向にあります。
人気のないSARカードであっても、その希少性から最低でも数百円程度の価格は付きます。
ただし、これはレアリティが低いカードに価格が付かないという意味ではありません。
レアリティが低くとも、絶版になったパックのカードや特定のイベントで限定配布されたプロモーションカードなどは、入手の難しさから高い希少性を持ち、高額で取引されることも少なくありません。
レアリティはあくまで希少性の一つの指標であり、カードの強さや価格と必ずしも一致するものではありません。
ポケカのレアリティ一覧
ポケカのレアリティは、カードの希少性を示す重要な目印となります。
ここではポケカのレアリティについて以下の3項目に分けて解説します。
- 現行のカードのレアリティ一覧
- 過去に出たレアリティ一覧
- 新しいレアリティ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現行ポケカのレアリティ一覧
現在のポケモンカードのレアリティは、基本的なものから特殊なものまで幅広く存在します。
現行のポケカにおける主要なレアリティを封入率が低い順(レアリティが高い順)に紹介します。
UR(ウルトラレア)
カードの枠から背景色、イラストの縁まで金色が使われているゴージャスな雰囲気が特徴。
ポケモン・エネルギー・グッズ・スタジアム・ポケモンのどうぐすべてのカードタイプに存在します。
ポケモンのURは、SRの色違いとなっています。
最もレアリティが高いカードなので、めったにお目にかかれません。
イラストが変わらないこともあり、相場はおおむね200円〜3,000円ほど。
ただし、一部の人気なカードは高価で買取されることもあります。
「UR」のカード一覧を見る
SAR(スペシャルアートレア)
ポケモンカードの中でも特に人気が高いレアリティのひとつ。
イラストが通常のカードと異なり、ポケモンやトレーナーの特別なシーンが描かれ、背景まで1枚絵となったアート系のデザインになっているのが特徴。
カードの枠も通常のものと違い、全面イラストでとっても豪華!
コレクターにも人気で、パックから出るとテンションが上がるカードです。
SARは、2022年12月発売の拡張パック「VSTARユニバース」から新しく追加されたレアリティです。
SARの相場は約500円から高いものだと5万円くらいまでと幅があります。
特に人気キャラクターやイラストが魅力的なものは、一気に値段が跳ね上がることも。
「SAR」のカード一覧を見る
ACE(エーススペック)
カードの縁取りや背景がピンク色で表示されており、左右にも「ACE SPEC」の文字が入っていて視覚的にわかりやすいのが特徴。
デッキに1枚しか入れられない強力な効果を持つカード群で、2024年1月発売の拡張パック「ワイルドフォース」「サイバージャッジ」で復活しました。
プレイ需要が高く、環境で使われるカードは高値で取引されます。
ACE(エーススペック)カード例
- 《マキシマムベルト》最安価格:40円
- 《プライムキャッチャー》最安価格:180円
- 《アンフェアスタンプ》最安価格:540円
ピンク色の枠と「ACE SPEC」ロゴが目印。
相場は約30円〜700円前後。
「ACE SPEC」のカード一覧を見る
AR(アートレア)
SARと同じくVSTARユニバースから登場したレアリティ。
レリーフ加工はされていませんが、カード全体を使ったイラストでポケモンの日常などが表現されています。
元となるカードがR以下のポケモンの場合にARになることがあります。
通常カードより大きなイラスト枠で、一枚絵のアートが楽しめるものや、絵柄が連作でつながるシリーズもあり、ホイル加工が華やか。
相場は50円〜2万円弱と差があります。
「AR」のカード一覧を見る
SR(スーパーレア)
カード全体がキラキラと光り輝き、イラストの縁や文字などがレリーフ加工(浮き彫り)されているのが特徴。
ポケモンやサポートがカード全面に描かれたフルアート。
きめ細かなテクスチャ加工が入り、カード番号がセット総数を越えるシークレット枠。
相場は300円〜1,700円ほど。
人気キャラクターのSRカードは高額で取引されることもあります。サポートSRは特に人気が高い傾向にあります。
「SR」のカード一覧を見る
RR(ダブルレア)
「ポケモンex」などの強力なポケモンが該当するレアリティ。
イラストの枠を飛び出すようにしてポケモンやエフェクトが描かれているのが特徴的です。
「テラスタル」のポケモンは、SARと同じようなキラ加工が施され、他のRRよりも豪華な仕上がりになっています。
パックを開けると複数枚出る定番の光り物。
相場は50円〜700円前後ではあるものの、人気のあるポケモンは高額になることも。
「RR」のカード一覧を見る
カード枠やイラスト部分が光る加工が施された、星マーク付きのホイルカード。
背景のみ光る控えめ仕様で、進化系ポケモンが多い。
対戦で使われるカードも多く含まれています。
相場は10円〜100円程度。
過去シリーズのものは高額になることもある。
「R」のカード一覧を見る
U(アンコモン)
「C」よりやや出現率が低いノーマルカード。
ホイルなしのノーマルカードだが、重要なトレーナーズや中間進化が含まれ、デッキの核になることも少なくない。
相場は10円〜400円前後。
過去シリーズのものは高額になることもある。
「U」のカード一覧を見る
C(コモン)
最も基本的なレアリティで、特殊な加工はありません。
1ボックス購入すれば全種類が複数枚揃うことがほとんどです。
主にポケモンが該当しますが、稀にグッズなどもCとして登場します。
最も多く出現する基本カードで、エネルギーやたねポケモンが中心。
相場は1円〜10円ほどが一般的。過去シリーズのものは高額になることもある。
「C」のカード一覧を見る
過去に出たレアリティ一覧
ポケモンカードは、時代とともに様々な特殊レアリティが登場してきました。
これらの特殊レアカードは、特定の拡張パックやハイクラスパックで初めて登場し、その後も人気のあるレアリティは継続して採用されています。
以下の表は、過去に登場した主要な特殊レアカードと特殊レアリティの入ったパックの特徴をまとめたものです。
レアリティ | 封入パック | 初登場時期 |
---|---|---|
SA (スペシャルアート) |
VSTARユニバースなどの ハイクラスパック |
SAは2018年 (SARは2022年) |
CSR (キャラクタースーパーレア) |
VMAXクライマックスなどの ハイクラスパック |
2021年 |
CHR (キャラクターレア) |
ドリームリーグなどの 強化拡張パック |
2019年 |
HR (ハイパーレア) |
コレクション サン コレクション ムーン |
2016年 (2023年に廃止) |
RRR (トリプルレア) |
主にハイクラスパック | 2019年 (2023年に廃止) |
K (かがやくポケモン) |
バトルリージョンなどの 強化拡張パック |
2022年 |
A (アメイジングレア) |
伝説の鼓動などの 強化拡張パック |
2020年 |
PROMO/PR (プロモカード) |
イベント配布やキャンペーン | 様々な時期 |
H (ひかるポケモン) |
ポケモンカード★neoや ひかる伝説など |
2000年初登場 2017年復活 |
TR (トレーナーズレア) |
主にハイクラスパックや 特定の拡張パック |
ソード&シールド以前 |
マスターボールレア | 151など | ソード&シールド |
モンスターボールレア | 151など | ソード&シールド |
★ (旧裏) |
レア旧裏ポケカ (現在のR) |
旧裏ポケカ |
◆ (旧裏) |
旧裏ポケカ (現在のUC) |
旧裏ポケカ |
● (旧裏) |
旧裏ポケカ (現在のC) |
旧裏ポケカ |
最新のポケモンカードでは、一部のレアリティが廃止されたり名称が変更されたりしています。
例えば、HRは2024年に廃止され、SAは2022年にSARに正式表記が変更されました。
これらの特殊レアカードは、通常のレアリティとは異なる特別な加工や独自のデザインが施されているため、コレクターから高い人気を集めています。
特に復刻されたレアリティや限定パックでしか手に入らないカードは、その希少性から高額取引されることもしばしば。
新しいレアリティ
ポケモンカードでは、新しい拡張パックの登場とともに新たなレアリティが追加されることがあります。
例えば2025年6月6日に発売の「ブラックボルト」「ホワイトフレア」では「BWR(ビーダブリューレア)」という新レアリティが登場します。
BWRは「ブラックボルト/ホワイトフレア」を象徴する特別なレアリティで、「ゼクロム」は黒、「レシラム」は白とそれぞれのポケモンのイメージカラーを基調としたデザインです。
なお、この新レアリティの登場を記念して、「ビクティニBWR争奪戦」も開催されます。
優勝者には特別なプロモカード「ビクティニ(BWR)」が贈られるようです。
BWRは非常に封入率が低いレアリティとなっており、コレクターからの注目度も高いため、今後のポケカ市場において重要な位置を占めることが予想されます。
新たなレアリティの登場は、ポケカコレクションの楽しみをさらに広げてくれるでしょう。
ポケカのレアリティを見分ける方法
ポケカのレアリティを判断するときは、カード下部に記載されているレアリティ表記を確認するのが基本です。
キラ加工や特殊な模様の有無もヒントになりますが、レギュレーションマークやエキスパンションマークと混同しないように注意することが大切。
これらのポイントを押さえることで、初心者でも簡単にレアリティを見分けられるようになります。
①レギュレーションマーク
ポケカのカード左下には、レギュレーションマークと呼ばれるアルファベット一文字が記載されています(一部例外あり)。
このマークは、そのカードが公式大会などのイベントで使用できるかどうかを示すものであり、レアリティとは直接関係ありません。
例えば、「F」や「G」「H」といったアルファベットが記載されており、現在使用できるスタンダードレギュレーションのカードを示しています。
レアリティを判断する際には、このレギュレーションマークとレアリティ表記を混同しないよう、注意が必要です。
②エキスパンションマーク
エキスパンションマークは、そのカードがどの拡張パックやシリーズに収録されているかを示すもので、通常はアルファベットと数字の組み合わせで書かれています。
エキスパンションマークは、拡張パックごとに固有の情報が設定されています。
例えば「変幻の仮面」の場合は”sv6”と表記されます。
このマーク自体はレアリティを直接示すものではありませんが、特定の拡張パックにしか収録されていないレアカードを探す際の手がかりとなります。古いシリーズのカードでは、エキスパンションマークの色でレアリティを区別していた時代も。
カードを整理したり、シリーズごとにコレクションしたりする際には役立つ情報ですが、レアリティの判断には使用できないので注意。
③コレクションナンバー
ポケモンカードの下部には「コレクションナンバー」と呼ばれる番号が記載されています。
これは、そのカードが収録されているパックのなかで何番目に位置しているのかを示すもので、「080/101」のように分数の形式で表記されます。
この場合は、全101枚のうちの080番目という意味になります。
コレクションナンバーは、カードの整理や同じ名前のカードを見分ける際に役立ちます。
特に、異なる拡張パックに同名カードが収録されていることもあるため、番号を確認することで正確に区別することができます。
なお、レアカードの中には「097/095」のように、分母の数を超える番号が付けられているものもあります。
こうしたカードは「シークレット枠」と呼ばれる特別なカードであることを示しています。
④レアリティ
ポケカのレアリティは、カード下部に記載されているアルファベットをもとに確認することが可能です。
コレクションナンバーの横に、C(コモン)、U(アンコモン)、R(レア)、SR(スーパーレア)などのアルファベットが記されており、カードのレアリティを示しています。
例えば、「SAR」と書かれていれば、そのカードのレアリティはSAR(スペシャルアートレア)であると分かります。
この表記は、新しいレアリティが登場した際にも一貫して採用されているため、最新のカードでも同様に確認できるのです。
このアルファベット表記は、カードの価値を判断する上で非常に重要な情報となります。
コレクションを整理する際や、カードを売買する際には、まずこのレアリティ表記をチェックするようにしましょう。
キラ加工や特殊な模様の有無をチェック
ポケカのレアリティは、カード表面のキラ加工や特殊な模様の有無によっても、ある程度推測することが可能です。
一般的に、レアリティが高くなるほど、カードに施される加工が豪華で複雑になる傾向があります。
例えば、R(レア)以上のカードにはキラ加工が施されていることが多く、SR(スーパーレア)やSAR(スペシャルアートレア)などの高レアリティカードには、レリーフ加工や特殊なインク・ホログラムなどが使用されることも。
UR(ウルトラレア)はカード全体が金色に輝いています。
ミラーカードのように通常のレアリティのカードにもキラ加工が施されている場合があるため、これだけで完全にレアリティを判断するのが難しいときもあります。
キラ加工や模様はあくまで補助的な判断材料とし、最終的にはレアリティ表記と合わせて確認することが重要です。
ポケカの封入率
ポケカのレアカード封入率は、そのレアリティによって大きく異なります。
2025年5月の最新情報をもとに、レア度ごとの封入率を表にまとめました。
※なおレアカードの封入率に関する公式からの発表はないため、ポケカユーザーによる開封データなどを参考にしています。
基本レアリティ | 目安封入率 |
---|---|
SAR | 1枚/約5BOX |
UR | 1枚/10BOX |
HR | 1枚/5BOX |
SR | 0~2枚/1BOX |
ACE | 1枚/1BOX |
AR | 3枚/1BOX |
RR | 4枚/1BOX |
R | 8枚/1BOX |
U | 1~2枚/1pack |
C | 3枚/1pack |
特殊レアリティ | 目安封入率 |
---|---|
CSR | 1枚/10BOX |
CHR | 3枚/1BOX |
SSR | 1枚/1BOX |
S | 3枚/1BOX |
K | 1枚/1BOX |
TR | 1枚/1BOX |
H | 1枚/1BOX |
MM | 1枚/1BOX |
M | 1枚/1pack |
これらの封入率はあくまで目安であり、公式から正確な封入率が発表されているわけではなく、ユーザーの開封データを参考にした情報です。
パックによっても封入率が変動することがあるので、あくまで参考程度にとどめてください。
おわりに
ポケカのレアリティは、カードの価値や希少性を見極めるうえで欠かせないポイントです。
マークやキラ加工、レアリティ表記を意識するだけでも、これまで気づかなかったカードの魅力に出会えることがあります。
今回お伝えした見分け方やレアリティの特徴を押さえておけば、コレクションの価値を正しく判断できるだけでなく、カードの売買や交換でも役立つはずです。
新しい拡張パックの登場に合わせて新レアリティが追加されることもあるので、ぜひこの機会に手持ちのカードを見直してみてください。
価値を知ることで、ポケカの楽しみ方はもっと広がります。
あわせて読みたい
著者情報
コメント
コメント0件
レビューはありません。