


今年もいよいよポケカの世界大会WCS2025の開催が迫ってきました。
今年はカリフォルニアのアナハイムにて8月15日(金)~17日(日)の3日間にわたって開催されます。
もちろん日本でも大会の様子は配信されます!
皆さんも早起きして観戦されるかと思いますが、当日の大会は日本とは少しだけルールと使用できるカードが異なります。
WCSをより楽しむために、事前にルールの確認と活躍が予想されるデッキを紹介します!
WCS大会ルールについて
WCSは海外の大会を運営しているThe Pokémon Company International(TPCI)が主催の大会です。
そのため使用できるカードやルールは海外版準拠になります。
視聴するうえで覚えておくべきなのは2点です。
- 「ブラックボルト」「ホワイトフレア」までのカードのみ使用可能であること
- 50分2本先取制(Bo3)であること
1.「ブラックボルト」「ホワイトフレア」までのカードのみ使用可能であること
まず「使用可能カードの範囲」いわゆる「カードプール」についてですが、結論から言えば「ブラックボルト」「ホワイトフレア」までのカードのみ使用可能です。
ポケモンカードは日本と海外で製品の発売時期や収録方法が異なります。
日本では毎月初めか下旬に拡張パックや強化拡張パックが発売されますが、日本以外の国では2~3か月分をまとめて1つのパックとして発売しています。
海外では8月2日に発売された「Scarlet & Violet—Black Bolt」「Scarlet & Violet—White Flare」が最新セットなので、日本での最新弾である「メガブレイブ」「メガシンフォニア」は使用できません。
「メガシンカポケモン」がいない環境と言えばわかりやすいかもしれませんね。
ただし日本の環境と大きく異なる点が1つあります。
日本ではプロモパックでの配布だった「しめりけ」の《コダック》が収録されていないのです。
この一点の違いにより《ヨノワール》の使い勝手が全く変わってきます。
そのため、《ヨノワール》を採用できる「ドラパルトex」や「リザードンex」は日本で活躍していた以上に輝けるかもしれませんね。
2.50分2本先取制(Bo3)であること
カードプールと並んで影響が大きいのが試合形式です。
ジムバトルやシティリーグ、CLでも日本の大会は基本的にBo1といわれる25分1本先取のルールで行われます。
ところがWCSではBo3、つまりは2本先取制の試合を制限時間50分で行います。
最大でラウンド1に3ゲーム行う必要があるにもかかわらず、時間は普段の2倍しかありません。
日本人が普段通りの速度でプレイすると2ゲームしか終わらないので、1勝1敗で引き分けになるケースが続出します。
サッカーのリーグ戦のようにラウンドの勝利で3ポイント、引き分けで1ポイント、敗北で0ポイントの取得となりますので、引き分けにも価値はありますが、複数回引き分けると予選突破は難しくなります。
そのためプレイ速度を高めたり、勝ち目がない試合には早めに見切りをつけて投了するとなどして時間管理をする必要があります。
出場選手は事前にBo3の練習をしている方が多いとは思われますが、普段からBo3でポケカをプレイしている海外勢と比べると日本勢は経験不足によるビハインドがあると言わざるを得ません。
また、Bo3であることはデッキ評価にも影響があります。
たとえば、「ドラパルトex」や「サーナイトex」のような1ゲームに時間がかかるデッキの使用にはリスクがあります。
仮に1ゲーム目を30分かけてしまうと、ほとんどの場合3ゲーム目を行う時間は残りません。
つまり1ゲーム目を落とした時点で、そのラウンドの勝利は一気に難しくなってしますのです。
WCSにおいてはきっちり3ゲーム終わらせられるデッキであることも重要な要素なのです。
WCS環境予想
日本では「ドラパルトex」「サーフゴーex」「タケルライコex」「オーロンゲex」と横並びとなっています。
中でも《ゲノセクトex》という新戦力を得た「サーフゴーex」が勢力を拡大しています。
日本での《コダック》の採用率の低さを考慮すると、WCSの環境も大きく変わらないのではないかと予想できます。

Bo3であることを加味するとこのようなTier表になるのではないでしょうか。
ドラパルトex
長らく人気の「ボムドラパ」はもちろん、ボム無しの型や「リザドラパ」のような混ぜ物系も活躍が期待されます。

戦績:ジムバトル優勝
【デッキコード】8GaKcc-kH9N6t-Jxx88Y

戦績:ジムバトル優勝
【デッキコード】K88Kc8-tZeKSF-YcJ8DD

戦績:ジムバトル優勝
【デッキコード】FVFFFF-znhK1y-k1vdwk
《コダック》不在の恩恵を最も受けられるデッキですので、PWCSでも最も目にするデッキになるでしょう。
サーフゴーex
日本では大注目の「サーフゴーex」ほぼ同じ環境のWCSでも活躍が予想されます。

戦績:ジムバトル優勝
【デッキコード】y2yyyE-EzLz71-Rp32Sy.

戦績:ジムバトル優勝
【デッキコード】vFkkvF-JmFblj-FwFdvF
懸念点としては、《コダック》の不在により苦手としている「リザードンex」の数が日本よりも多くなる可能性があることでしょうか。
炎弱点をルールを持たないポケモンでついてくるデッキには非常に厳しいので「ヒビキのバクフーン」も苦手としています。
この2デッキのシェア次第では十分優勝も狙えるデッキですので、当日の再注目デッキです!
タケルライコex
「タケルライコex」は先攻でも後攻でも安定して強いのが魅力です。

戦績:ジムバトル優勝
【デッキコード】RMypyU-KIN0Co-MSyMME

戦績:ジムバトル優勝
【デッキコード】yyEXpS-AUXPlL-U3R2My
PJCS以来、評価が見直された「旧型(宝石無し)ライコ」と従来の「宝石型ライコ」、どちらも非常に強力なデッキです。
サイドアタッカーを使い分けられるデッキでもあるので、どの構築が勝ち上がってくるのかは注目です!
マリィのオーロンゲex
「マリィのオーロンゲex」はとにかく《マシマシラ》を強く使うデッキです。
最近では4枚採用が当たり前になってきています。

戦績:ジムバトル優勝
【デッキコード】pyy3RS-AjkSOI-XySpME

戦績:ジムバトル優勝
【デッキコード】XypSyy-qggYgk-U2SERM
中盤以降の手札干渉で悶絶する以外は非常に強力なデッキですので、こちらも優勝候補の一角です。
優勝予想
これら以外にも「リザードンex」は《コダック》の不在で自由度が増していますし、「サーナイトex」も《クレッフィ》を採用して《マシマシラ》を使わせないターンを作ったりもしています。
それぞれのデッキが工夫している中ですが、私の優勝予想は「タケルライコex」としておきます。
2進化デッキを早さで押し切ってくれるのではないでしょうか!
皆さんの優勝予想も是非お聞かせください!


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