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「メタカード」とは?
ポケモンカードには様々なデッキがあり、それぞれに長所がある以上デッキごとに相性差というものが生まれてきます。
相性差がありすぎると、どれだけプレイングを工夫しても通常の構築では「どうしても勝てない」という状況になってしまいます。
そういう時に活躍するのが「メタカード」です。
要するに「特定のデッキのみに対して効果的な対策カード」のことです。
最もわかりやすいのは「ドラゴンタイプ」に対する《リーリエのピッピex》でしょう。
このカードのように特定にデッキに対してはめっぽう強いが、他のデッキには全く仕事をしない極端な性能を持ったカードを使うことでデッキの相性を改善することができます。
ただ、《リーリエのピッピex》のように名指しで対策する対象を指定しているものならともかく、どのデッキに何が効果的なのかというのは案外わかりづらいものです。
そこで今回はスタンダード環境で人気のデッキに対するメタカードをまとめたご紹介したいと思います。
「リザードンex」の対策・メタカード
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画像提供:駿河屋
[sv4a]115/190(RR)
現スタンダード環境(2025年7月15日)の最強デッキの一角である「「リザードンex」」。
高耐久と自身でエネルギーを供給できる特性のおかげで非常に安定したデッキです。
このデッキに対抗するための手段としては以下のようなプランがあります。
- 《リザードンex》の弱点を突く
- 特性を持つポケモンからのダメージを0にする
- ワザを出せないようにする
- 安定感を削ぐ
《リザードンex》の弱点を突く
この方法はおすすめではなのですが、「リザードンex」の強みである高耐久を無視できるようなアタッカーで《リザードンex》を一撃で気絶させてしまうのが最もわかりやすい対策です。
特に《リザードンex》の弱点をつける草タイプのポケモンがよいでしょう。
具体的には《テツノイサハex》や《シェイミV》などがあります。
ただ、どちらも最近はあまり採用されることがありません。
理由としては草エネルギーを主に使うデッキが少ないこと、草エネルギーを採用しているデッキなら《オーガポンみどりのめんex》が採用され、こちらも《リザードンex》を一撃で気絶させられるからです。
加えてこれらが気絶させられた時にサイドを2枚取られるポケモンであることも理由です。
《リザードンex》を気絶させてもこちらも次のターンに気絶させられてしまうのでお互いのサイドが2枚ずつ進んでいくだけでサイドレースが有利になりません。
サイド1のポケモンで170打点以上あるものが来れば話は別ですが、現状では「《リザードンex》は倒せたけどそのまま負ける」という展開になるのでこの方針での対策はおすすめできません。
特性を持つポケモンからのダメージを0にする
こちらは成就すれば非常に強力なプランです。
使用するのは《オーガポンいしずえのめんex》と《アローラロコンVSTAR》です。
いずれも「このポケモンは特性を持つポケモンからワザのダメージを受けない。」という能力を持っています。
「リザードンex」のアタッカーは《リザードンex》と《かがやくリザードン》だけで、どちらも特性を持っているのでこのプランははまれば抜け出せなくなります。
ただし、このプランはベンチのポケモンを呼び出して気絶させることまでは阻止できません。
そのため自分の盤面を《オーガポンいしずえのめんex》のみまたは、バトル場の《アローラロコンVSTAR》のみにする必要があります。
この盤面を作るのは案外難しいですし《オーガポンいしずえのめんex》については《キャンセルコロン》で特性を無効にすることで突破することができます。
また、《ヨノワール》の「カースドボム」を複数回使うことでも突破できます。
盤面を完成させる難易度と相手が突破のするための難易度が釣り合っていないのでこちらもおすすめの方法ではありません。。
ワザを出せないようにする
最近よく行われるのが「ワザを出せないようにする」というプランです。
「ワザを出せないようにする」と言っても方法は1つではありません。
WCS2024で優勝した「テツノイバラ」のように特性を封じることで「れんごくしはい」を封じる方法。
《ワザマシンデヴォリューション》を使って《ふしぎなあめ》を枯らすことで殴れなくする方法。
どちらも非常に有力な対策で、特に《ワザマシンデヴォリューション》は採用するデッキを問わないうえに、「リザードンex」以外の進化デッキにも効果的なので非常に採用しやすいカードです。
その他、「とせんぼ」の《カビゴン》や《重力玉》で逃げられなくする方法。
「リザードンex」は「れんごくしはい」によって前のポケモンの逃げるためのエネルギーも確保できるので「入れ替え札」が採用されません。
そこを突いてワザを出せないポケモンを呼び出し、バトル場に固定することで自分が一方的に攻めるプランです。
《カビゴン》を使うには専用の構築が必要ですが、《重力玉》はベンチにダメージを与える手段を持ったデッキなら使用できるので、「サーナイトex」や「ロスト系」のデッキなら採用を検討できます。
いずれのカードもこれ1枚で勝てるというカードではありません。
対策カードを活かす盤面づくりやデッキ構築が必要なので、採用する場合はどのように使うかまで考えておきましょう。
安定感を削ぐ
「リザードンex」は《リザードンex》と《ピジョットex》の両方を《ふしぎなあめ》で進化させたいデッキですが、それぞれを《ハイパーボール》でサーチしていると手札をかなり消費します。
そのため、《ロトムV》や《ネオラントV》、《ピジョットex》《キチキギスex》など手札を増やすポケモンの特性を止められると途端に動けなくなります。
これらの対策として《テツノイバラex》をはじめ《クレッフィ》や《ミカルゲ》が意外にも効果的です。
特に《ミカルゲ》はバトル場にいなくても特性が働くのでどのデッキでも採用しやすいのも高評価です。
対象はポケモンVだけですが、《ロトムV》と《ネオラントV》が使えないだけで意外に程機能不全になりますので試してみてください。
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「ドラパルトex」の対策・メタカード
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《ドラパルトex》は高耐久とバトル場に200点ベンチのポケモンに60点を振り分ける強力なワザ「ファントムダイブ」が魅力のデッキです。
このデッキに勝つ手段は分かりやすいです。
とにかくベンチへ置かれるダメカンをどうにかしましょう。
- ベンチにばらまかれたダメカンを処理する
- ベンチにダメカンを置かれないようにする
- ワザを出せないようにする
- 種ポケモンのHPを上げる
ベンチにばらまかれたダメカンを処理する
「ドラパルトex」の強い点はベンチにダメカンをばらまいてくる点です。
そのため対策としてはここをどうにかする方法を用意します。
具体的はベンチのポケモンのHPを回復させるか、ダメカンを相手に移し替えるかです。
それぞれ《かがやくアマージョ》と《マシマシラ》がおすすめです。
《かがやくアマージョ》は「かがやく枠」を使ってしまう、《マシマシラ》は悪エネルギーも合わせて採用しなければならいのでデッキの枠を使うという欠点もありますが、いずれも非常に効果的な対策です。
ベンチにダメカンを置かれないようにする
ベンチにダメカンを置かれないようにすることで対策することもできます。
ベンチにダメカンを置くことができなければ「ドラパルトex」は少し耐久が高いだけで動きが遅く打点の低いデッキです。
ここをしっかりと対策できれば恐れることはありません。
ただし対策手段が問題です。
「ベンチポケモンにダメカンを乗せる」とくれば《ジラーチ》の「ステラヴェール」で対抗したいのですが、この特性は何故か種ポケモンの効果しか防いでくれません。
《ドラパルトex》のワザを防げるものとなるとこちらも進化ポケモンを使わざるをえません。
どちらもベンチのポケモンを守ってくれる効果を持っているのですが、無視できない弱点があります。
どちらも進化元がHP60以下のものしか存在しない点です。
先攻の2ターン目など相手が「ファントムダイブ」をするよりも早く進化させられれば問題はないのですが、少しでも遅れてしまえば逆に「ファントムダイブ」の餌食になってしまいます。
この点がネックになって《ワザマシンエヴォリューション》と合わせて使えにデッキでは採用が見送られることが多い対策カードです。
ベンチのポケモン1体だけを守るなら《ミストエネルギー》という選択肢もあります。
サーチしづらく効果範囲が狭いものの、エネルギーを貼るだけという手軽さはメリットです。ただし《シンオウ神殿》に効果を無効化されることもあるので過信は禁物です。
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ワザを出せないようにする
「リザードンex」と同様に「ワザを出せないようにする」というプランも有効です。
ただ方法は対「リザードンex」と少し異なります。
「ドラパルトex」は採用されているエネルギーがやや少ないデッキです。
そこを突くのが《ハンディサーキュレーター》や《ジャミングタワー》です。
特に炎エネルギーを貼る手段が少ないので《ハンディサーキュレーター》でベンチのポケモンに移し替えることで《メロコ》による再利用も防ぐことができます。
《ジャミングタワー》は《きらめく結晶》の効果を無効にしておくことで相手の始動を遅らせることができます。
どちらも単体では対策として弱いので、手札干渉を絡めてエネルギーを引きにくい状態にしながら使うのがポイントです。
種ポケモンのHPを上げる
これはメタカードというほど積極的な対策ではないのですが、採用する種ポケモンのHPを可能な限り上げておくことも重要です。
HP70のポケモンがいるならそちらに変更しましょう。
また、《勇気のお守り》で無理やりHPを上げるという手もあります。
《勇気のお守り》に関しては「ドラパルトex」の対策といて以外でも有用なカードなので無理なく採用できるのもいいですね。
「タケルライコex」の対策・メタカード
「タケルライコex」はアタッカーの《タケルライコex》に《オーリム博士の気迫》でエネルギーをつけることで高速で高打点を出し続ける速攻型のデッキです。
このデッキの弱点は種のexポケモンしかほぼ採用されていない点と《オーリム博士の気迫》を使わなければわざを出せない点です。
ここを突くための方法は3つです。
- ダメージを受けないようにして詰ませる
- サイドレースを有利に進める
- 詰札に干渉し続けてワザを出せないターンを作る
ダメージを受けないようにして詰ませる
「種ポケモンからワザのダメージを受けない」「exポケモンからワザのダメージを受けない」という効果を持つカードを使うことで相手をほぼ詰ませることができます。
実践レベルでこの能力を持っているのは《オンバーンex》と《ミミッキュ》の2枚です。
《オンバーンex》は素直に使うのは難しいので、《レジドラゴVSTAR》のワザマシンとして使うことになります。
ただ、最近の「タケルライコex」は呼び出し札が大量に入っているので盤面を《レジドラゴVSTAR》だけにしなければならない点には注意です。
《ミミッキュ》も超エネルギーを採用していなければワザを出せないので、超エネ非採用のデッキで使うなら《ミミッキュ》が時間を稼いでいる間に勝ち筋を用意する必要があります。
また、「タケルライコex」が採用している《スナノケガワ》で気絶させられるのでこちらも過信はできません。
サイドレースを有利に進める
「タケルライコex」の種のexポケモンで戦うデッキゆえに対戦する側はサイドを2:2:2で取り進めることができます。
「タケルライコex」側も高打点が出るので2:2:2で進行することができれば先に攻め始めた方が勝つゲームになります。
それを踏まえて有効なのが《タケルライコex》を一撃で気絶させられるサイド1のアタッカーです。
候補はほとんどいないのですが《かがやくリザードン》が最高の働きをします。
「リザードンex」で使うなら《ダブルターボエネルギー》と合わせて採用すれば2回《かがやくリザードン》のターンを作れるのでよほどのことがない限り負けなくなります。
また、採用されることは少ないですが《ポケモンリーグ本部》を使う手もあります。
相手がワザを出すための要求が上がるので、ワザを出せないターンができてサイドを有利に進められるようになります。
詰札干渉をし続けてワザを出せないターンを作る
積極的な対策というわけではなく、効果も不確定なのですが「詰札干渉をし続けてワザを出せないターンを作る」というプランもあります。
「タケルライコex」は《オーリム博士の気迫》を使わなければワザを出せないので、手札干渉を毎ターンしていれば、どこかでワザを出せないターンができるとこがあります。
1~2枚採用した程度では毎ターン手札干渉することはできませんので、《ナンジャモ》《アンフェアスタンプ》《ツツジ》で合計4枚以上は採用したいところです。
「サーナイトex」の対策・メタカード
「サーナイトex」は《サーナイトex》の進化ラインをを中心に据えた安定感と妨害力が魅力の後半追い上げ型のデッキです。
このデッキの弱点は《サーナイトex》の「サイコエンブレイス」にエネルギーの供給を頼っている点にあります。
そこを封じることができれば身動きが取れなくなってしまいます。
効果的なのは《テツノイバラex》でしょう。
また、以外に有効なのが《パニックマスク》です。
「サーナイトex」で高打点が出せる《フワンテ》や《サケブシッポ》は自身にダメカンが大量に乗っていなければなりません。
大型ポケモンを倒そうと思ったらHPは40以下になっていますので《パニックマスク》が働いてくれます。
とはいえ「サーナイトex」くらいにしか有効でないので採用しにくいカードではあります。
また2進化デッキなので《ワザマシンデヴォリューション》ももちろん有効です。
「レジドラゴVSTAR」の対策・メタカード
「レジドラゴVSTAR」はアタッカーである《レジドラゴVSTAR》のワザ「りゅうむそう」によってドラゴンタイプのポケモンの強力なワザを使い分けて戦う高速デッキです。
このデッキを対策する方法は「相手よりも早く倒す」ことなのですが、メタカードで対策するとなると難しいところがあります。
基本的には「ファントムダイブ」を使ってくるので、「ドラパルトex」と同じように「ダメカンを処理する方法」は一定の効果があります。
ただし「レジドラゴVSTAR」は「ドラパルトex」と違いHPの低いポケモンがいないので《マシマシラ》でダメカンを送り返してもあまり意味がありません。
また《レジドラゴVSTAR》は他のワザも使えるので「ファントムダイブ」を対策されたなら別の攻め方をするだけです。
対策しずらいのですが、《レジドラゴVSTAR》がワザを出すのに《エネルギーつけかえ》が必要なので手札干渉で要求値を上げるのは有効です。
「レガシースター」で1度は復帰されるものと思って多段的に手札干渉をしましょう。
「ルギアVSTAR」の対策・メタカード
「ルギアVSTAR」《ルギアVSTAR》のVSTARパワーで《アーケオス》2匹展開し毎ターン特殊エネルギー加速を行うデッキです。
長くスタンダードにいるデッキだけあってこのデッキの対策はいくつも用意されています。
- 《ルギアVSTAR》のVSTARパワーを使わせない
- 特殊エネルギーを無効化する
- 《アーケオス》を高速で処理する
- 雷タイプのポケモンで《ルギアVSTAR》の弱点を突く
《ルギアVSTAR》のVSTARパワーを使わせない
「ルギアVSTAR」というデッキは「アッセンブルスター」で《アーケオス》を出さなければ本当に何もできません。
ゆえに最高の対策は《ルギアVSTAR》の特性を止めることです。
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画像提供:駿河屋
[sv5a]033/066(RR)
当然名前が挙がるのは《テツノイバラex》です。
「呼び出し札」さえなければ相当なターンを稼いでくれます。
ただ、《ハバタクカミ》で特性を無効にして突破してくることもありますので過信は禁物です。
相手の動きが止まっている間に《テツノイバラex》で《ルギアVSTAR》を倒す、または自分の盤面を準備しておく必要があります。
特殊エネルギーを無効化する
「ルギアVSTAR」の最も強い動きは《レガシーエネルギー》を《テツノカイナex》につけて自分はサイドを多く取りながら、相手にはサイドを1枚しか渡さない動きです。
これを通してしまうとサイドレースを逆転するのが難しくなるので、「特殊エネルギーを無効化する」ことで対策します。
《シンオウ神殿》は先置きしたくなりますが、張り替えられて効果なしに終わるリスクもありますので、《レガシーエネルギー》の対処まで我慢するのがおすすめです。
《アーケオス》を高速で処理する
このプランは以前は実行する方法がありませんでした。
完全対策ともいえるこのプランを可能にしたのはスターターセットで登場した《ニンフィアex》です。
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[svLN]077/098
「相手のベンチポケモンを2匹選び山札に戻す」というとんでもない効果のワザ「エンジェライト」を持っています。
《アーケオス》は《ルギアVSTAR》のVSTARパワーでしか場に出せませんので、「エンジェライト」で処理してしまえば二度と動けません。
冷静な判断力を持ったプレイヤーならその場で投了してくれるでしょう。
雷タイプのポケモンで《ルギアVSTAR》の弱点を突く
《ルギアVSTAR》の弱点を突いて倒すのは有効なプランです。
デッキの性質上必ず《ルギアVSTAR》が1匹は場に出てきますので、そこをサイド1のポケモンで気絶させることができればサイドレースを有利に進めることができます。
サイド1の雷タイプのアタッカーでいえば《レントラー》です。
《リバーサルエネルギー》と合わせて使う必要はありますが、非常に使いやすいアタッカーです。
《リバーサルエネルギー》を使う関係上最も強く使えるのが「ルギアVSTAR」自身というのは皮肉なものですが、ミラーの対策に「ルギアVSTAR」自身が入れていた時期もありました。
また、先行の場合は《ルギアV》を倒すことで「アッセンブルスター」を使わせないというプランもあります。
このプランに《レントラー》は使えないので別の雷タイプのアタッカーを用意することになります。
どちらもエネルギー2つでワザを出せるので、《アカマツ》と合わせて使うことでどのデッキでも無理なく採用できます。
「大空洞パルキア」の対策・メタカード
「大空洞パルキア」はアタッカーである《オリジンパルキアVSTAR》の打点を《ゼロの大空洞》によってベンチを拡張することで上げることをコンセプトとしたデッキです。
アタッカーが《オリジンパルキアVSTAR》なので雷タイプのアタッカーで弱点を突いて倒してしまうのが手っ取り早いです。
メタカードとして採用するなら《ゼラオラ》や《ライコウV》でしょうか。
どちらもエネルギー2つでワザを出せて《オリジンパルキアVSTAR》を倒すのに十分な打点が出せます。
《アカマツ》と合わせて使うことでどのデッキでも無理なく採用できます。
特に《ゼラオラ》はサイド1のアタッカーなので非常に効果的です。
また、サイド1の雷タイプのアタッカーでいえば《レントラー》もいます。
《リバーサルエネルギー》と合わせて使う必要はありますが、非常に使いやすいアタッカーです。
こちらは「ルギアVSTAR」の対策に「ルギアVSTAR」自身が入れていた時期もありました。雷弱点を突くアタッカーと言えば《レントラー》と思う人も多いかもしれませんね。
「ロストバレット」の対策・メタカード
「ロストバレット」は「ロストギミック」の安定感と多彩なアタッカーによる対応力が魅力の後半追い上げ型のデッキです。
このデッキも長くスタンダードにいるデッキだけあって対策はいくつも用意されています。
- キュワワーを止めてロストを貯めさせない
- キュレムでぶっ飛ばす
- ベンチに触らせない
- 手札干渉を打ち続ける
キュワワーを止めてロストを貯めさせない
「ロストバレット」はロストが4枚たまらないことにはワザを出せないデッキです。
ゆえにバトル場の特性を止めるカードで《キュワワー》に「はなえらび」をさせなければ動き出しはかなり遅くなります。
特に《ハバタクカミ》はワザを出しながら特性ロックができるのでロストからすると非常につらいカードです。
ただし、1枚だけならば《テツノツツミ》の「ハイパブロアー」でバトル場から退場させて特性を使えるようにできるので2枚セットで使いましょう。
実際にこの2枚がなければ「ロストバレット」は「サーナイトex」にかなり有利ですが、「サーナイトex」が2枚とも採用するようになって相性が逆転してしまいました。
キュレムでぶっ飛ばす
信じられないくらいのピンポイントメタカードの《キュレム》はワザが通ればほぼ勝ちです。
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画像提供:駿河屋
[sv6a]047/064(U)
ただし、このカード以外にベンチ狙撃手段を持っているデッキが使う場合や、事前に採用しているのがばれている場合は《マナフィ》を置かれてしまいます。
そうなると、《マナフィ》を呼び出して《キャンセルコロン》を使ったうえで「トライフロスト」を使う必要があります。
どこまで対策するかは要検討です。
「レジドラゴVSTAR」が簡単に《キャンセルコロン》と呼び出し札を揃えて「トライフロスト」を使ってくるせいで、しばらく「ロストバレット」が環境からはじき出されていたくらい強力なメタカードです。
ベンチに触らせない
「ロストバレット」の強さにベンチへの多彩な干渉があります。
《マナフィ》は《かがやくゲッコウガ》、《ジラーチ》は《ヤミラミ》のワザをそれぞれ防いでくれます。
ベンチに両方を用意されてしまうとバトル場のポケモンでの戦いになりますが、そうなると「ロストバレット」のアタッカーは若干パワー不足ですので対策する側がやや有利にゲームを進められます。
また進化ポケモンではありますが1匹で《かがやくゲッコウガ》と《ヤミラミ》の両方に対応できる《ベラカス》という選択肢もあります。
ただ、一度倒された後にサイドベンチに用意する際に1ターンのラグが生まれるので、《ベラカス》はおすすめはしません。
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画像提供:駿河屋
[sv5M]015/071(U)
手札干渉を打ち続ける
「ロストバレット」は基本的にはアタッカーが毎ターン気絶させられるので、その都度新しいアタッカーを用意する必要があります。
「アタッカーをベンチに出す」「エネルギーを用意する」「バトル場のポケモンといれかえる」のすべてを毎ターン行いつつ、「相手のベンチポケモンを呼ぶ」「手札干渉をする」なども行おうとすると案外手札が必要です。
比較的手札干渉に強い「ロストバレット」ですが、2~3ターン連続で手札干渉されると流石に動けなくなる可能性が高いです。
特定の対策カードを入れたくない場合は《ナンジャモ》《アンフェアスタンプ》《ツツジ》で合計3枚以上採用して連打するのがよいでしょう。
「カビゴンLO」の対策・メタカード
「カビゴンLO」は、「とおせんぼ」の《カビゴン》を使って、相手のバトル場にワザの出せないポケモンを釘付けにすることで相手のデッキ切れによる勝利を狙うデッキです。
現環境でおすすめの対策は以下の2つです。
- 《メテノ》で殴り倒す
- 《ミカルゲ》+《ジェットエネルギー》のループでアタッカーを用意する
《メテノ》で殴り倒す
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画像提供:駿河屋
[sv3a] 070/062 (AR)
まず《メテノ》ですが、こちらは特性の「ぶっとびメテオ」によってデッキ内のエネルギーをすべて入れ替え札として使うことができるようになります。
ワザも《カビゴン》のにげるエネルギーが4なので2回で気絶させる打点が出せます。
欠点としては《メテノ》自体が「カビゴンLO」以外にほとんど機能しない点でしょうか。
《ミカルゲ》+《ジェットエネルギー》のループでアタッカーを用意する
使用するのは《ミカルゲ》のワザ「ぱっときえる」です。
このワザを使うと付いているエネルギーとともに手札に戻ることができますので、1ターンおきにアタッカーをバトル場に送り出すことができます。
そして、手札に帰った《ミカルゲ》をバトル場に出す手段として使うのが《ジェットエネルギー》です。
《ミカルゲ》をベンチに出す→《ジェットエネルギー》を付けてワザを使う→任意のポケモンをバトル場に出す。
こちらは2枚カードが必要な代わりにどちらのカードも単体である程度仕事をするというメリットがあります。
《ジェットエネルギー》は入れ替え札兼エネルギーとして他のデッキ相手にも使えますし、《ミカルゲ》は《ロトムV》の特性を止められるので「リザードンex」相手に使うこともあるでしょう。
そのため個人的なおすすめは《ミカルゲ》+《ジェットエネルギー》の組み合わせです。


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コメント1件
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匿名プレイヤー さん
4月29日2025/04/29 ナルホド参考になりました