


目次
デッキ分布
WCS2024は8月16日~18日にハワイのホノルルで開催されました。
マスターリーグのDAY1参加者は1147名でそのデッキ分布は以下の通りです。


そしてDAY1で5-0-3以上の結果を残してDAY2に進出した選手のデッキ分布がこちら。

メタゲームに関して後半で触れますが、まずはTOP8入賞選手のデッキリストを確認してみましょう。
WCS2024順位一覧
順位 | デッキ名 | 使用者 [国籍] |
---|---|---|
優勝 | テツノイバラex | Fernando Cifuentes [CL] |
準優勝 | トドロクツキex | Seinosuke Shiokawa [JP] |
TOP4 | ミライドンex | Jesse Parker [US] |
TOP4 | レジドラゴVSTAR | Raz Wolpe [IL] |
TOP8 | レジドラゴVSTAR | Isaiah Bradner [US] |
TOP8 | タケルライコex | James Goreing [AU] |
TOP8 | レジドラゴVSTAR | Ian Robb [US] |
TOP8 | レジドラゴVSTAR | Michael Davidson [US] |
優勝「テツノイバラex」

戦績:優勝
使用者:Fernando Cifuentes [CL]
【デッキコード】y3MXSM-r712WG-RU2S3p
準優勝「トドロクツキex」

戦績:準優勝
使用者:Seinosuke Shiokawa [JP]
【デッキコード】VFkFV5-oEyBoF-1kk1Fk
TOP4「ミライドンex」

戦績:TOP4
使用者:Jesse Parker [US]
【デッキコード】X23py3-9cq0BJ-UM2S2M
TOP4「レジドラゴVSTAR」

戦績:TOP4
使用者:Raz Wolpe [IL]
【デッキコード】8YcxY4-Xci9Yq-YJxaKD
TOP8「レジドラゴVSTAR」

戦績:TOP8
使用者:Isaiah Bradner [US]
【デッキコード】5vfkfV-P38TbI-VFVk1w
TOP8「タケルライコex」

戦績:TOP8
使用者:James Goreing [AU]
【デッキコード】y2M23M-M4Aff4-U2MMp3
TOP8「レジドラゴVSTAR」
TOP8「レジドラゴVSTAR」

戦績:TOP8
使用者:Michael Davidson [US]
【デッキコード】ac4JY4-y3XJvZ-xx88cK
メタゲーム考察
環境の中心が「リザードンex」から「レジドラゴVSTAR」に変化
WCSのカードプールは「ナイトワンダラー」発売後の日本と同じです。
当時の日本環境では「リザードンex」が《ヨノワール》を手に入れたことで頭一つ抜け出しし、そその対抗馬として「レジドラゴVSTAR」が立つという状況でした。
ここをスタート地点にデッキ選択・調整を始めた選手が多かったと思われます。
各選手の事前調整の結果「レジドラゴVSTAR」が動き出しの早さゆえに「リザードンex」をはじめとした2進化デッキに強いという評価を得たようで、出場選手の多くが「レジドラゴVSTAR」を選択しました。
「レジドラゴVSTAR」のDAY1の使用率は24.17%で首位、2番手の「リザードンex」(12.83%)の2倍近い使用率です。
DAY2はさらにシェアを伸ばして27.56%に増加、そのままの勢いでTOP8にも4人が入賞となりました。
完全に勝ちデッキだったといえるでしょう。
カウンターデッキとして「テツノイバラex」が活躍
ただ、そんな中でさらに環境予想を進めた選手達がいました。
そうした選手達が使用したのが「テツノイバラex」です。
「リザードンex」「ルギアVSTAR」に有利なのは知られていましたが、「ナイトワンダラー」の登場で多くのデッキがドローエンジンとして《キチキギスex》を採用したことで、特性ロックでほとんどのデッキを機能不全に陥らせられるようになりました。
対「レジドラゴVSTAR」も《オーガポンみどりのめんex》の特性を止めることでワザを出すまでの時間を稼げるため十分戦えるようです。
カウンターデッキとして立ち位置が良かったため使用者のDAY1突破率が高く、使用率はDAY1の5.5%からDAY2では7.87%に増加しました。
そして見事優勝したのも「テツノイバラex」を使用したFernando Cifuentes選手[CL] でした。
誰よりも早さを目指した成功者たち「ミライドンex」「トドロクツキex」
また「テツノイバラex」とは別のアプローチで環境に立ち向かった選手たちもいます。
「トドロクツキex」を使い準優勝を果たしたSeinosuke Shiokawa選手[JP]と「ミライドンex」を使い予選全勝でTOP4に至ったJesse Parker選手 [US]です。
どちらも「種のexポケモン」を主体としたデッキで、「リザードンex」よりも早い「レジドラゴVSTAR」にさらに早さで勝つことができます。
実際に配信で「レジドラゴVSTAR」に快勝する姿はデッキ選択の正しさを証明するようでした。
メタゲーム予想は「大勢の予想よりも1歩だけ先に進むこと」が重要といわれています。
進みすぎても遅すぎてもかみ合わず勝利を得ることはできません。
「テツノイバラex」「ミライドンex」「トドロクツキex」はまさに1歩だけ先に進んだデッキだったように思います。
最後は「テツノイバラex」が残りの2デッキを下すことになりましたがいずれもデッキ選択とチューニングは本当に見事なものでした。
おわりに
選手たちのプレイングもさることながらデッキの選択や構築から楽しめる熱い大会でした。
選手の皆さん本当にお疲れ様でした。ハイレベルな戦いをありがとうございました。


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