
11月28日に発売されたハイクラスパック「MEGAドリームex」。
強力な再録カードに加えて新規カードも多く収録されています。
新カードゆえにまだルールを把握していない方も多いのでは?
というわけで、今回はハイクラスパック「MEGAドリームex」に収録されたカードで特に気を付けたい《マッギョ》と《メガシビルドンex》の効果処理に関してご説明します。
マッギョ
まずは「MEGAドリームex」の密かな注目カード《マッギョ》からです。
このポケモンのワザを受けたポケモンは、次のターンに受けるワザのダメージは「+100」されます。
このカードだけなら特に難しいことはありませんが、「弱点」が関係する時に少しだけややこしくなります。
例題をいくつか考えてみましょう。
Q1
Q:前のターンに「とびつくわな」を受けた《ピジョットex》にもう一度「とびつくわな」を使いました。この時のダメージはいくつになるでしょうか。
A:160点です。
《ピジョットex》
Q2
2つの例題で理解できた方も多いと思いますが、「とびつくわな」で追加される「100点」のダメージは「弱点」で2倍になることはありません。
一方で《マキシマムベルト》の追加ダメージはちゃんと「弱点」で2倍になります。
この違いについては、上級プレイヤー用ルールガイドを確認する必要があります。
参照するのは「ダメージ計算の手順」です。
ダメージ計算の手順
- ワザのダメージの計算
- ダメージを与えるポケモンが受けている効果
- 弱点の計算
- 抵抗力の計算
- ダメージを受けるポケモンが受けている効果
- 最終的なダメージ
最初の「ワザのダメージの計算」では、ポケモンのワザ自体のダメージ計算を行います。
《メガリザードンXex》の「90×」のようになっているワザが対象です。
次に「ダメージを与えるポケモンが受けている効果」です。
これは《マキシマムベルト》や《パワープロテイン》などが対象です。
この後に「弱点の計算」のタイミングが来ます。
自分のポケモンが相手のポケモンである場合、ここまでで計算したダメージを2倍にします。
《マキシマムベルト》のダメージが2倍になるのは、「ダメージを与えるポケモンが受けている効果」が「弱点の計算」よりも先に行われるからですね。
そして「抵抗力の計算」をした後、「ダメージを受けるポケモンが受けている効果」を計算します。
《マッギョ》のテキストをよく読むと「とびつくわな」は相手のポケモンにかかる効果であることがわかります。
そのためここで「+100」を計算しますが「弱点の計算」はすでに終わっているので、ダメージが2倍になることはありません。
その結果、Q1の計算は30×2+100=160となり、Q2の計算は(30+50)×2+100=260となります。
こうした計算は定期的に必要になりますので「ダメージ計算の手順」はしっかり覚えておきましょう。
基本的には「自分のカードの効果」→「相手のカードの効果」という順番です。
「弱点」や「抵抗力」の計算が必要な時にはこの間に挟まると覚えておきましょう。
追記:《オーガポンいしずえのめんex》
相手のポケモンにかかる効果であることがわかったところで《オーガポンいしずえのめんex》の「ぶちやぶる」との関係についても確認しておきましょう。
Q2
Q:前のターンに「とびつくわな」を受けた《ピジョットex》に《オーガポンいしずえのめんex》がもう一度「ぶちやぶる」を使いました。この時のダメージはいくつになるでしょうか。
A:140点です。
《ピジョットex》《オーガポンいしずえのめんex》
ここまでの説明をお読みいただけていれば簡単でしたね。
「とびつくわな」は「相手のポケモンにかかる効果」なので、「ぶちやぶる」の”相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算しない”というテキストの通り追加の100点が計算されることはありません。
メガシビルドンex
次は《メガシビルドンex》…というより、《ミュウex》の話です。
公式のQ&Aにこのような質問がありました。
Q4
Q:超エネルギーが3個ついている自分のミュウexがワザ「ゲノムハック」の効果で、相手のバトル場にいるメガシビルドンexのワザ「ディザスターショック」を使いました。 このとき、ワザの説明文に書かれている内容をのぞんだ場合、雷エネルギーを2個トラッシュすることはできませんが、相手のバトルポケモンをマヒにすることはできますか?
A:はい、できます。
ポケカでは「可能な限り効果を処理する」という原則があります。
例えば、《博士の研究》はトラッシュする手札がなくとも、使用して7枚ドローすることができます。
これと同じように「ディザスターショック」でもトラッシュする雷エネルギーが無くとも、のぞむなら相手のポケモンをマヒにすることができます。
一方で、「ゲノムハック」で《ロケット団のファイヤーex》のワザ「イビルバーン」をコピーしたときはどうでしょうか。
こちらは《ロケット団エネルギー》をトラッシュできなければ、相手のバトルポケモンをトラッシュすることもできません。
同様に《トドロクツキex》もスタジアムをトラッシュできなければダメージを追加することはできません。
この理由は明白で「その場合」とあるからです。(”その後”となっていることも多い)
つまり、「その場合」の前のテキストは後ろのテキストを実行するための条件になっているのです。
条件を満たせないなら、効果が使えないのは当然ですね。
改めてまとめるとこうです。
1.「のぞむならAしBする」
「A」または「B」のどちらかが実現可能なら、可能な限り実行する。
2.「のぞむならAをする。その場合(その後)Bする」
Aを実行した場合のみ、Bを行う。
ややわかりにくいルールですが、頻繁に直面する問題なのでしっかり覚えておきましょう。
まとめ
「MEGAドリームex」で効果がややこしいのはこのあたりだけです。
どちらもたびたび直面する問題なので、この機会にしっかりとルールを覚えてしまいましょう。
他にルールや効果処理がわからないカードがありましたらお気軽にコメントください!

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コメント
コメント1件
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匿名プレイヤー さん
7日前2025/12/03 ポケカ語は、コンマイ語並みに難しい……










