


ポケモンカードをプレイしていると、誰もが一度は考える「先攻と後攻、結局どっちが有利なの?」という疑問。
実は答えは一つではなく、デッキのタイプや環境によって有利不利は大きく変わります。
先攻なら序盤からテンポを握る展開力。後攻なら攻撃を先に仕掛けられる突破力。それぞれの特徴を理解すれば、試合の流れを自分に引き寄せられるようになるはず。
そこで今回は、先攻・後攻それぞれでできること/できないことを分かりやすく整理し、初心者でも取り入れやすいプレイのコツや、実際によく使われるカード例を紹介します。
読み終えたときには「先攻を取ったとき」「後攻を引いたとき」にどう動けばいいかがイメージでき、勝率アップにもつながるはずです。
先攻・後攻の基本ルール
行動 | 先攻 | 後攻 |
---|---|---|
エネルギーをつける | ○(1ターン目から可能) | ○(1ターン目から可能) |
たねポケモンを出す | ○(1ターン目から可能) | ○(1ターン目から可能) |
サポートを使う | ×(1ターン目はできない) | ○(1ターン目から可能) |
ワザを使う | ×(1ターン目はできない) | ○(1ターン目から可能) |
ポケモンの進化 | ×(出したターンは不可) | ×(出したターンは不可) |
スタジアムを使う | ○(1ターン目から可能) | ○(1ターン目から可能) |
グッズ・どうぐを使う | ○(1ターン目から可能) | ○(1ターン目から可能) |
先攻プレイヤーができること・できないこと
できること(先攻・後攻共通)
ポケモンをベンチに出す
エネルギーを1枚つける
スタジアムを使う
グッズ・ポケモンのどうぐを使う
できないこと
1ターン目はサポートを使えない
1ターン目は攻撃できない
出したばかりのたねポケモンは、そのターン中には進化できない(先攻・後攻共通)
上記が基本的なルールですが、カードテキストに特別な記載がある場合、これらの制約が解除されることもあります。
例えば、《ゼイユ》のように先攻1ターン目でも使えるサポートや、《メロエッタex》のワザなどがその一例です。
こうした効果はあくまでカード固有の例外なので、基本ルールと区別して理解することが大切です。
後攻プレイヤーができること・できないこと
できること
1ターン目からサポートを使える
1ターン目から攻撃できる
ポケモンをベンチに出す
エネルギーを1枚つける
スタジアムを使う
グッズ・ポケモンのどうぐを使う
できないこと
出したばかりのたねポケモンは、そのターン中には進化できない(先攻・後攻共通)
後攻は1ターン目からすべての行動が解禁されます。
また、後攻でもカードテキストに「このカードは出したばかりでも進化できる」などの特別な効果があれば、通常の制約を超えて行動できます。
例外はカードに明記されているので、テキストをしっかり確認する習慣をつけると安心です。
先攻のメリットと不利になりやすい点
メリット
相手よりも先にエネルギーをつけられるため、中盤以降のテンポが安定する
進化デッキでは、進化のタイミングを後攻よりも1ターン早められる
盤面の準備を優先できるので、長期戦を見据えたデッキに向いている
先攻1ターン目でのコンボを狙える(毒によるワンキルなど)
デメリット
1ターン目は攻撃もサポートもできないため、序盤の動きが制限される
相手が後攻で速攻を仕掛けてきた場合、試合のペースを握られやすい
例えば「後攻1ターン目から攻撃していく速攻デッキ」との相性では、先攻を取っても有利に感じにくい
後攻のメリットと不利になりやすい点
メリット
1ターン目からサポートを使えるため、《博士の研究》や《リーリエの決心》で手札を大きく整えられる
攻撃を仕掛けられるので、サイド先行することができる
《スボミー》や《プルリル》による「グッズロック」を行える
《わざマシン エヴォリューション》のようなカードを使えば、後攻1ターン目から進化して展開を早めることも可能
デメリット
エネルギーを貼るタイミングは常に先攻より遅れる
序盤から攻撃できる強みを活かせないと、相手の展開に押し切られてしまう
先攻・後攻で勝利をつかむコツ
先攻と後攻にはそれぞれの強みがありますが、その特徴を理解してプレイに活かすことで、どちらになっても勝ち筋を見つけやすくなります。
ここでは、先攻・後攻それぞれで意識しておきたいポイントを整理します。
先攻を取ったときに意識したいプレイ
盤面の準備を優先する
攻撃やサポートの使用ができないため、2ターン目以降を見据えて《なかよしポフィン》や、《ネストボール》を使用してのベンチ展開とエネルギー貼りを安定させることが大切。
次の自分の番の動きを意識する
1ターン目ではサポートを使えないため、《ポケギア3.0》を使用し手札にサポートを残しておき、次の番にすぐ使えるよう準備しておくとスムーズ。
後攻を取ったときに意識したいプレイ
序盤からテンポを握る
1ターン目からサポートの使用が可能なので《ペパー》で盤面を整える準備を行ったり、《ナンジャモ》で相手の手札を崩すと同時に自分も引き直したりして、序盤からテンポを握りにいきましょう。
攻撃できる強みを生かす
攻撃が可能なので、積極的に動いて妨害を行いながら、相手にペースを渡さないことが重要です。《タケルライコex》のように速攻で高火力を狙ったり、《スボミー》のむずむずかふん等の妨害する効果のある技で相手の動きを乱すのも有効。
進化を早めて差をつける
従来、進化デッキは後攻だと不利になりやすかったですが、今の環境では《わざマシン エヴォリューション》によって後攻1ターン目から進化し、次の番に2進化へつなげられるため、先攻と同じテンポで展開しやすくなっています。
初心者でも取り入れやすい工夫
自分のデッキがどちらを得意とするかを知り、「先攻を取りにいくか、後攻を取りにいくか」を判断できると戦略的に動けるようになります。
「じゃんけんに買った場合にどちらを取るか」「先攻の場合どう動くか」「後攻ならどうするか」まで決めておけるといいですね。
先攻を取りたいデッキと後攻を取りたいデッキ
ポケモンカードでは、「先攻が有利」「後攻が有利」と一概には言えません。
どちらを選ぶべきかは、環境で活躍しているデッキタイプによっても変わります。
大切なのは、構築の段階で自分のデッキがどちらを狙うべきかを考えること、そして先攻・後攻の両方を取った場合の動きを想定しておくことです。
速攻デッキ(例:バチュルバレット、タケルライコex、ソウブレイズex)
速攻デッキの場合でも先攻・後攻どちらにもメリットがあります。
- 種ポケモン主体なら後攻が有利になりやすい
- 1進化ポケモン主体なら先攻が有利になりやすい
- 後攻なら1ターン目から攻撃可能で、相手のたねポケモンを倒してテンポを取れる
- 先行だと手張り1枚が増えるので2ターン目に出せるワザの選択肢が広がる
自分のデッキはどの特徴が当てはまるのかを考えて先後の選択をしましょう。
2進化デッキ(例:リザードンex、ドラパルトex、サーナイトex)
2進化デッキは、1ターンでも早く進化ラインに触れることが重要です。
先攻・後攻でできることが違いますのでどちらのコンセプトを採用するかで判断しましょう。
- 先攻を取るなら《ふしぎなアメ》+2進化ポケモンの動きを2ターン目に実現しやすい
- 後攻を取るなら《わざマシン エヴォリューション》での進化で加速することができる
- 後攻なら《スボミー》でのグッズロックで進化をする時間を稼ぐことができる
先攻・後攻どちらでも楽しめるポケカの魅力
先攻と後攻にはそれぞれに強みと制約があります。
先攻は盤面を整える準備を優先でき、進化デッキでは特に一歩早い展開が可能です。
一方、後攻は1ターン目からサポートや攻撃を使えるため、序盤から試合の流れを握りやすいのが魅力です。
大切なのは「どちらになっても勝ち筋はある」ということ。
自分のデッキが得意とする展開を理解し、先攻・後攻に応じた動きを工夫することで、試合はぐっと有利に進められます。
また、いかに自分のしたい展開を理想通りに進めながら、相手の展開を止めるか も重要な戦略のひとつです。
ポケモンカードは運だけでなく、プレイヤーの選択や工夫によって勝敗が変わる奥深いゲームです。
先攻でも後攻でも、試合ごとに違う戦い方を楽しめるのが最大の魅力といえるでしょう。
今回紹介したカードはポケカジラのカードページから価格や在庫をチェックできるので、自分のデッキに合わせて探し、次の対戦に役立ててみてください。


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