


目次
ポケモンカードゲームの「状態異常(特殊状態)」は、バトルを有利に進めるための重要な要素です。
状態異常を付与された側も効率の良い回復方法を知っていれば、相手のペースを乱せる戦略を立てられます。
そこで今回は、状態異常の基本知識・効果的な使い方・関連するカードをまとめます。
この記事でわかること
- 5種類の状態異常の基本ルールと共通処理
- 状態異常が付くタイミングと自然に消えるタイミング
- 各状態異常のダメージ計算や行動制限と回復のコツ
- 状態異常を活かせる代表的なポケモン・グッズ・サポート一覧
- 状態異常を即リセットできる入れ替えや進化など実戦テクニック
状態異常の基本ルールと、効果的な使い方や解除方法を覚えて、バトル強者になりましょう!
まずはここから!ポケカの「状態異常」とは?

ポケカの状態異常は正式名を「特殊状態」と呼びます。
ワザなどのカードの効果で相手に付与し、ポケモンチェックフェーズでコインを使って効果発動や回復が決まっていきます。
まずは、基本知識を把握して、バトル中スムーズに使えるようになりましょう。
- ポケモンチェックってなに?
- 状態異常が起きるタイミングと治るタイミング
- 5種類の状態異常一覧
それぞれを詳しく説明します。
ポケモンチェックってなに?
ポケモンチェックは、ターン終了時に必ず行われる状態異常の処理ステップです。
このステップで「どく」などの状態異常によるダメージを数えたり、コインを投げて「ねむり」や「やけど」が治るかを決めたりします。
ここでの処理が終わらないと次のターンに影響が残り、ゲーム進行が混乱しがちです。
忘れずに実行すればルールトラブルをぐっと減らせます。
毎ターン『ターンエンド、ポケモンチェック!』と声に出して習慣にしましょう。
状態異常が起きるタイミングと治るタイミング
状態異常はバトル中、ワザや特性の効果でポケモンに付くものです。
たとえば「どく」のワザを使うと、その瞬間に相手ポケモンに「どく」マークが付きます。
治るタイミングは主にターン終了後のポケモンチェックです。
ここでコインを投げて「ねむり」や「マヒ」が解除されたり、「どく」「やけど」のダメージカウンターが増えたりします。
また、アイテムやサポートを使えば、チェック前にすぐ回復できる場合もあります。
5種類の状態異常一覧
「ポケカ」には、バトルを盛り上げる5つの状態異常があります。
それぞれ特徴と対処法があるので、使いどころを覚えれば一気に差を付けられます。
以下の表で、各状態異常の効果から回復方法を一覧にまとめました。ぜひ参考にしてください!
状態 | 効果 | 処理タイミング | 自然回復条件 |
---|---|---|---|
どく | ターン終了後にダメカンを1個置く | ポケモンチェック | なし |
やけど | ポケモンチェックで20ダメージ、その後コイン。オモテなら治る | ポケモンチェック | コインが表 |
ねむり | 攻撃も逃げるも不可。チェックでコイン、オモテで起きる | ポケモンチェック | コインが表 |
マヒ | 攻撃も逃げるも不可。自分の次ターン終了時に自動で治る | 常時適用 | 自分の次ターン終了 |
こんらん | ワザ使用時にコイン。ウラなら自分に30ダメージでワザ失敗 | ワザ宣言時 | なし |
このリストを押さえておけば、それぞれの状態異常がどう動き、どう治せばいいかが一目でわかります!
次の章から、さらに詳しいルール&回復テクニックを解説していきます。
状態異常の共通ルール&重複のルール
ここでは状態異常の共通ルールと重複のルールを紹介します。
- 状態異常は同時にいくつまで重なる?
- 付与と回復の基本フロー
- 状態異常が自然に消えるケース
それぞれのルールを詳しく解説します。
状態異常は同時にいくつまで重なる?
状態異常は、ポケモン1匹につき最大で3つまで重なることがあります。
どくとやけどはお互いに重複し、さらに効果が残ったまま別の状態異常も追加できます。
ねむり・マヒ・こんらんはカードの向きを変えて状態を示すグループで、同時に存在できるのはこの中のどれか1つだけです。新しく受けたものが前の状態を上書きします。
例:どく状態のポケモンがやけどになると「どく+やけど」の2つを同時に抱えます。
さらにマヒを受ければ「どく+やけど+マヒ」と3つそろうこともあります。
重ねられないのは「ねむり・マヒ・こんらん」同士だけと覚えておきましょう。
付与と回復の基本フロー
状態異常の基本フロー
- ワザや特性の効果で状態異常が付く
- 付いた瞬間から行動制限や継続ダメージが有効になる
- ターン終了時にポケモンチェックを行う
- どくはダメカンを1個置く
- やけどは20ダメージ後にコイン判定オモテで治る
- ねむりはコイン判定オモテで起きる
- マヒはコイン不要で自分の次ターン終了時に自動で治る
- こんらんはワザ宣言時にコイン判定しウラなら自分に30ダメージで失敗
- ポケモンチェック開始前ならグッズやサポートで状態異常を解除できる
- 回復後は次のターンから通常通りに行動できる
状態異常はバトルの途中で付いた時点から効果を及ぼします。
ターンが終わるとポケモンチェックが入り、そこで継続ダメージやコイン判定をまとめて処理します。
こんらんはワザを撃つたびに運試しが必要なので、使える回数が少ない高火力の技と相性が悪い点に注意しましょう。
自分の番ならポケモンチェックが始まる前に《ポケモンセンターのお姉さん》や《ポケモンいれかえ》《ポケモン回収サイクロン》を使い、状態異常を一気に取り除けます。
解除のタイミングを見極めれば、無駄なくエネルギーを節約しながら有利な盤面をつくれます。
状態異常が自然に消えるケース
状態異常は回復グッズやコイン判定で治すのが基本ですが、ポケモンが場を離れたり姿を変えたりすると自動でリセットされることがあります。
タイミングを覚えておけば、カードを節約しながら不利を打ち消せます。
状態異常が自然に消えるタイミング
- バトル場のポケモンがベンチに下がったとき
- バトル場のポケモンが手札・デッキ・ロストゾーンなど場の外に移ったとき
- ポケモンが進化したとき
以上の3パターンを活用すれば、カードや特性を使わずに状態異常をクリアできます。
交換や進化のタイミングを見極めて、スマートにバトルを立て直しましょう。
各状態異常をくわしく解説
ポケモンカードの状態異常を、それぞれ詳しく解説します。
- どく
- やけど
- ねむり
- マヒ
- こんらん
各状態異常に関連するカードも紹介するので、バトルに活かしましょう!
どく
どくはターンをまたいで確実にダメージを重ねる“じわじわ系”の状態異常です。
付いた瞬間から攻撃や逃げるといった行動は自由にできますが、毎ターンの固定ダメージがHPを削り続けるため、長期戦やタンク系ポケモンへの圧力として非常に有効です。
効果の流れとダメージ
- ワザや特性でどくが付く
- ターン終了時にポケモンチェックへ入る
- どく状態のポケモンにダメカン1個(10ダメージ)を置く
- コイン判定はなく、どく状態が続くかぎり毎ターン同じ処理を繰り返す
どくを治す方法
- バトル場からベンチに下げる(逃げる・《ポケモンいれかえ》など)
- 手札やデッキに戻す(《ポケモン回収サイクロン》など)
- 進化させて状態異常をリセットする
- サポート《ポケモンセンターのお姉さん》などで即回復する
また、どくの効果をアップするカードやどく状態なら効果が使えるカードもあります。
どくによる先攻1ターン目での勝利が可能なので「毒ブリジュラス」なんてデッキもあります。

【デッキコード】vdkvkk-h0zw2v-5FVFkb
やけど
やけどになると、ターン終了時のポケモンチェックで固定20ダメージ(ダメカン2個)を受けます。
直後にコインを投げて表なら回復、裏ならやけど継続。
ワザも逃げるも使えるため一見軽く見えますが、運が悪いと毎ターン20ダメージが重なり大きな差になります。
効果の流れとダメージ
- ターン終了時、ポケモンチェックに入る
- やけど状態のポケモンに20ダメージを与える
- ただちにコインを1回投げる
- 表:やけど回復/裏:やけど継続
やけどを治す方法
- ポケモンチェックでコイン表を出す
- バトル場からベンチに下げる、または手札・デッキに戻す
- 進化させる
- 《ポケモンセンターのお姉さん》等、状態異常を治す効果のカードを使う
確実に20点は入るので「やけど」も強い効果なのですが、「どく」ほど周辺カードが多くないので活躍は限定的です。
とはいえ、どくと重複してかけられるので「どくワンキルデッキ」に追加のダメージ要素として使われることがあります。

【デッキコード】888ccG-zpeLqv-xa8YcD
ねむり
ねむりは“行動ストップ系”の状態異常です。
眠ったポケモンはワザも逃げるも使えず、コイン表が出るまで戦線を離脱したまま。
ダメージは入りませんが、動けない間にエネルギー加速や盤面展開を許してしまうため、想像以上にプレッシャーをかけられます。
行動制限とコイン判定
- ワザや特性でねむりが付く
- ねむり状態のポケモンは自分の番にワザも逃げるも不可
- ターン終了時のポケモンチェックでコインを1回投げる
- 表:ねむりが回復/裏:ねむり継続
- 継続した場合、次のターンも同じ判定を繰り返す
ねむりを治す方法
- ポケモンチェックのコイントスで表を出す
- バトル場からベンチに下げる・手札やデッキに戻す
- 進化させて状態をリセットする
マヒ
マヒは“ストップ系”の状態異常で、付いたポケモンは1ターンまるごと行動不能になります。
技も逃げるも使えず、相手の攻撃を見ているしかありません。
次の自分のターン終了時に自動で治るためダメージは入りませんが、テンポを奪う力はトップクラスです。
技が出せないときの扱い
- マヒが付いた瞬間から、そのポケモンはワザも逃げるも不可
- エネルギーの手張りや特性の使用制限はなく、あくまで行動だけが止まる
- 自分の次ターン終了時に自動回復し、カードの向きも元に戻る
- 1ターンの猶予を得られるため、エネルギー加速や盤面強化のチャンスになる
マヒを治す方法
- マヒしているプレイヤーの次ターン終了時に自動で解除
- 《ポケモンいれかえ》などでバトル場から離す
- 進化でかかっていた状態異常はすべてリセット
こんらん
こんらんは“ギャンブル系”の状態異常です。
カードを180°回転して上下逆さに置き、見た目ですぐ判別できます。
ワザを撃つたびにコイン判定が必要となり、裏が出れば自分が30ダメージを受けてワザが失敗します。
運が絡むぶん相手の計算を狂わせやすく、タイミングによっては致命的なスキを作れるのが強みです。
ワザの向きとコイントス
- こんらんが付いた瞬間、カードを180°回転(上下逆)にする
- こんらん状態でもエネルギーの手貼りや特性は通常通り
- ワザを宣言するときコインを1回投げる
- 表:ワザ成功、通常どおりダメージや効果を与える
- 裏:ワザ失敗、自分に30ダメージ(ダメカン3個)
こんらんを治す方法
- バトル場からベンチに下げる(《ポケモンいれかえ》など)
- 手札やデッキに戻す(《ポケモン回収サイクロン》など)
- 進化させて状態リセット
状態異常対策に便利なカード
状態異常はいずれも放っておくとダメージが積み重なったり行動が止められたりと、試合の流れを大きく変えてしまいます。
「治す」「逃げる」「無力化する」という三つの方向で対策カードをしっかり用意しておけば、ピンチを最小限に抑えつつ相手の戦術を逆手に取ることも可能。
ここではスタンダード環境で頼れる主力カードを、グッズ・サポート・ポケモンのどうぐ・入れ替えテクニックの四つに分けてまとめましたので、デッキ構築の参考にしてください!
逃げる・入れ替えるテクニック
状態異常はバトル場を離れるとすべてリセットされるルールを利用するのが手軽で強力です。
テクニック | 効果概要 |
---|---|
逃げる | ふうせんなどで逃げるエネルギーを軽減し、どくやこんらんを受けたポケモンを安全にベンチへ下げる |
ポケモンいれかえ系グッズ | ポケモンいれかえ・あなぬけのヒモ・いれかえカートを使い、ねむりやマヒで動けないポケモンも即座に入れ替える |
手札へ戻す | ポケモン回収サイクロンでルールを持たないポケモンを手札へ戻し、状態異常とダメージをまとめてリセットする |
進化 | 進化すると進化前の状態異常はすべて消えるため、進化ライン採用デッキでは自然かつ確実に治療できる |
これらの手段を覚えておけば、どんな状態異常を受けても落ち着いて対処できます。
間違えやすいルールについて
状態異常に関するルールで間違えやすいものが2つありますので、ここで紹介しておきます。
- ポケモンチェックは誰のターンでもない
- ポケモンチェックはターンとターンの間でのみ行われる
どちらも重要なルールなのでしっかり覚えておきましょう。
ポケモンチェックは誰のターンでもない
ポケモンチェックはターンの終了後に行われるので、誰のターンでもありません。
これが重要になるのは、《キチキギスex》や《イーユイ》の効果を使うときです。
これらのテキストは「前の相手の番に、自分のポケモンがきぜつしていたなら」とありますので、ポケモンチェックに「どく」や「やけど」で気絶した場合は効果が使えません。
非常によく間違えますのでしっかり覚えておきましょう。
ポケモンチェックはターンとターンの間でのみ行われる
ポケモンチェックはターンとターンの間だけです。
これは大会などで時間切れになったときに重要になります。
大会で時間切れになると「後攻プレイヤーの番の終わりまで続けてください」と言われます。
先攻プレイヤーのターン中に時間切れになった場合は、そのターンの後のポケモンチェックは行われます。
しかし後攻プレイヤーのターンの後のポケモンチェックは行われません。
「時間さえあれば勝っていたのに!」ということによくなりますので、こちらも注意しておきましょう。
まとめ──状態異常をマスターしてバトルを有利に進めよう
状態異常は「攻め」と「守り」の両面で差がつく重要ポイント。
どく・やけどで継続ダメージを稼ぎ、ねむり・マヒで行動を止め、こんらんで相手の計算を崩す―それぞれの特性を理解すれば試合展開を自在にコントロールできるようになります。
逆に受けたときは、入れ替えや回復グッズで即リセットし、被害を最小限に抑えれば相手のリズムを崩して有利な状況を作れる場合も。
攻防どちらの視点でも動きをイメージしておくことが、勝率アップの近道です!


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