
ポケモンカードをプレイするときに出てくる「ダメカン」。
でも、「ダメージ」とどう違うの?「ダメカンをのせる」って何?と戸惑う人も多いのではないでしょうか。
実は、「ダメカンをのせる」と「ダメージ」は全く別の処理。
違いを知らないと、カードの効果を勘違いしたり、損してしまうこともあります。
この記事では、初心者でもわかるように以下3点をわかりやすく紹介します。
- 「ダメカンをのせる」と「ダメージ」の違い
- ダメカンをのせる特性、ワザ、グッズの使い方
- よくある裁定トラブルと注意点
読み終わるころには、「ダメカンをのせる」と「ダメージ」の違いについて「そういうことだったのか!」と納得できるはずです。
そもそも「ダメカン」ってなに?
バトル中、ポケモンがダメージを受けたときにのせる小さなカウンターのことを、略して「ダメカン」と呼びます。
対戦中はこの「ダメカン」をのせている量で、ポケモンがどれくらいダメージを受けているかを示しています。
ただし、ここで混同しやすいのが 「ダメージを与える」と「ダメカンをのせる」の違い。
たとえば、《マリィのオーロンゲex》のわざ「シャドーバレット」はバトル場に180ダメージを与えさらに、「相手のベンチポケモン1匹にも、30ダメージ。
[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。]」処理を行います。ここでの30は「ダメージ」としての処理を行います。
一方で《ドラパルトex》のわざ「ファントムダイブ」はバトル場に200ダメージを与えさらに、「ダメカン6個を、相手のベンチポケモンに好きなようにのせる。」処理を行います。
ここでのダメカン6個は「効果」として処理を行います。
「30ダメージを与える」→ ダメージ
「ダメカンを6個のせる」→ 効果
一見同じに見えますが、「ダメージ」と「効果」の違いは大きく、対戦の流れを変える一手になることもありますので覚えておきましょう。
| 種類 | 対象処理 | 弱点・抵抗の影響 | 防御カードで防げるか |
|---|---|---|---|
| ダメージ | 基本的には相手のバトル場に対して行う功績による直接的ダメージ | 考慮する | 「ダメージを受けない」効果で防げる |
| ダメカンをのせる | 効果としてカウンターをのせる。 ベンチなどを対象として選ぶことができることの方が多い。 | 考慮しない | 防げない場合が多い |
ダメカンをのせるカード
ダメカンをのせるカードの種類
主な分類はこの3つです。
特性の効果でのせる:例)《マシマシラ》《ユキメノコ》
ワザの効果でのせる:例)《ドラパルトex》《デスカーン》
グッズ・どうぐ・スタジアムでのせる:例)《ロケット団のビックリボム》《リベンジパンチ》《災いの雪山》
それぞれ発動できるタイミングや影響範囲が違うため、よくルールを理解しておくと対戦中に迷いません。
代表的な「ダメカンをのせる」特性・ワザカード
| カード名 | 画像 | ポイント |
|---|---|---|
| マシマシラ | ![]() |
回復とダメージ補助を行う定番カード |
| ユキメノコ | ![]() |
対象が「特性を持つポケモン」のみではあるが、妨害デッキとの相性が抜群! |
| サーナイトex | ![]() |
対象が自分の超ポケモンだが、《マシマシラ》の特性「アドレナブレインとの相性がよく、結果的に相手にダメカンをのせることができる。 |
| ドラパルトex | ![]() |
広範囲にダメカンをのせ、終盤一気にサイドを取り逆転を狙う |
| デスカーン | ![]() |
回復とダメージを与えることが同時にできる。 |
| ロケット団のびっくりボム | ![]() |
自分に乗っても構わない場合なら条件・デメリット無し |
| リベンジパンチ | ![]() |
相手からの攻撃に対して牽制することができる。 |
| 災いの雪山 | ![]() |
相手のエネルギー加速に対してプレッシャーを与えることができる。 |
ダメカンをのせるときの注意点
プレイをしていると「ダメージ」なのか「ダメカンをのせる効果」なのかわかりにくくなることがあります。
細かい部分ではありますが、大会では誤解したまま進行しトラブルになることも珍しくありません。
ですが、少しの注意で防ぐことができることばかりですので、使う側はもちろんですが、使われる側も覚えておきましょう。
①「どのポケモンに」「いくつのせるか」をはっきり宣言。
例えばベンチに同じ名前のポケモンが2枚以上出ている場合、どちらのポケモンにいくつのせるか?最後まではっきりと宣言しましょう。
②効果範囲(相手の場/おたがいの場)を間違えない。
効果によって、自分の場全体やベンチ等範囲が指定されています。
ダメカンをのせたい先が指定できず、勝ち筋を逃してしまうこともあるので注意しましょう。
③守る効果のあるカードの対象を間違えない。
相手の効果から守ったり、技のダメージを受けなくする効果のあるカードもあります。
その効果が「どこの」「何から」守ることができるのか確認しましょう。
例:《ジラーチ》特性「ステラヴェール」このポケモンがいるかぎり、自分のベンチポケモン全員は、相手のたねポケモンが使うワザの効果で、ダメカンがのらない。
《ベラカス》特性「スフィアシールド」このポケモンがいるかぎり、自分のベンチポケモン全員は、相手のポケモンからワザのダメージや効果を受けない。
代表的な裁定トラブル例
ダメカン関連の裁定トラブルは、実は公式大会でも多いポイントです。
ここでは実際に間違えやすいケースを3つ紹介します。
①ダメカンを1つのせるとある場合、50ダメージのダメカンをのせてもいいですか?
答え:「いいえ」
「ダメカンを1つのせる」という場合、10ダメージのダメカンを指します。
②ポケモンのどうぐ《ブレイブバングル》がついている《デスカーン》のワザ「のびるダメカーン」を使って、自分のベンチポケモン1匹にのっているダメカンを、相手のバトル場の「ポケモンex」にのせ替えた場合、ポケモンのどうぐ《ブレイブバングル》の効果ははたらきますか?
答え:「いいえ」
「のびるダメカーン」はワザの効果で相手にダメカンをのせるので《ブレイブバングル》の効果ははたらきません。
③特性「しんぴのまもり」をもつ《ミミッキュ》がベンチにいる場合。相手の《ドラパルトex》のワザ「ファントムダイブ」の効果でダメカンをのせることはできますか?
答え:「はい。できます」
特性「しんぴのまもり」で防ぐことができるのは「ポケモンex・V」からのワザのダメージなので、効果ははたらきます。
初心者がやりがちな5つの勘違い
① ダメカン=ダメージだと思っている
→ 弱点・抵抗は基本的に関係ありません。不安な時は効果のテキストを確認しましょう。
②ベンチにはのせられないと思っている
→ のせられます。むしろ多くの効果はベンチ狙い。
③「ダメージを受けない」=ダメカン無効だと思っている
→ 防げるのはあくまで“ダメージ”。効果の“のせる”は別扱い。
④自分のポケモンにダメカンをのせる=損だと思っている
→ 《サーナイトex》など、自傷を活かすデッキも多い。戦略の一部。
⑤ダメカンを自由に動かせると思っている
→ 移動できるのは「カード効果がある場合のみ」。勝手に動かすのは反則です。
ダメカンを理解すればプレイがもっと楽しくなる
「ダメカン」と「ダメージ」の違いを知っているだけで、カードの効果が一気にわかりやすくなります。
「防げると思っていたのに通された…」「なぜこのデッキが強いの?」
そんな疑問も、ダメカンの仕組みを理解すればスッキリ解決。
ポケカは知識がそのまま強さにつながるゲーム。
ダメカンのルールを味方につけて、 一歩先のプレイングを楽しみましょう。

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