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BOX転売問題に終止符?!リシュリンク特許を解説!

BOX転売問題に終止符?!リシュリンク特許を解説!
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株式会社ポケモンの「リシュリンク」に関する特許が話題になっていましたので、その背景にある「BOX転売」と「リシュリンク」からお話しします。

ご存じの方は「取得特許の内容」からご覧ください。

BOX転売という問題について

「BOX転売」という問題はどのカードゲームでもたびたび話題になります。

ポケモンカードでは1BOXに「SRが1~2枚」「ARが3枚」というように、ある程度レアリティごとに封入率が決まっています。

1BOXには30パック封入されていますが、同じ30パック開封する場合でも、5パックずつ6店舗で購入したものを開けるのと、1BOX丸ごと購入して開封するのとでは意味が違います。

5パックずつ購入すると各BOXの当たりパックのみを引いて高レアリティのカードを大量に引き当てる可能性もありますが、逆に外れパックのみを引いて高レアリティのカードが1枚も出ない可能性もあります。

BOX開封ならば高レアを大量に入手できる可能性は0ですが、まったく手に入らないという可能性も0です。

180円で完全ランダムのくじを30回引くより、5400円で当たりが1枚保証されているくじを1度引く方が良いと考える方が多いようで、BOXでの開封の方が人気があります。

プレイヤーやコレクターが購入するだけなら問題はないのですが、需要に目をつけてBOXの買占めを行う輩がいます。

買占めによって製品を入手できなくなった消費者の中には「人気の商品が手に入るなら多少高くともほしい」という方は多いので、未開封BOXがフリマサイトやオークションサイトで定価の倍以上で転売されることも少なくありません。

買占めによって正規の販売店でのBOX購入が困難になり、高額での二次流通品を買うしか製品を手に入れる手段がなくなるというのがBOX転売問題です。

BOX転売の更なる問題

BOX転売には価格の高騰以外にも「サーチ」や「中抜き」という問題もあります。

複数のBOXを購入し、計量やライティングによって高レアリティのカードをサーチして、残りを30パック分集めてBOXに詰めて販売すればBOXの売値+レアカードが手に入ります。

サーチ行為まではしなくとも「SR」が出るまで開封して残りをBOXに詰め直すということもできます。

もちろん、ほとんどの消費者はこうした点を理解していますので「未開封BOX」しか購入しません。

ただ、「未開封BOX」の判断基準は「シュリンク(BOXの包装フィルム)の有無」しかありません。

これが原因で「リシュリンク(再シュリンク)」という新たな問題が発生します。

リシュリンク問題について

「リシュリンク」は文字通り、一度開封したBOXに再度シュリンク(包装フィルム)をかけることです。

「シュリンクが付いている」=「未開封」という認識を利用した手法で、自分で「リシュリンク」したBOXを「未開封BOX」として販売します。

「リシュリンク品」はサーチ済みのパックが詰められていれば良い方で、正規品と重さが合うように飴玉やジュース、塩が入れられている場合まであります。

重さを合わせるのは未開封品をコレクションとして扱う場合、購入者が開封せずに保管するためです。

場合によっては購入者が「リシュリンク品」と気づかずにフリマアプリに出品してしまうというような事例もあります。

リシュリンクはフィルムやヒートガンなどの機材をそろえてしまえば容易に行えるうえ、写真でしか実物を確認できないフリマサイトやオークションサイトでは事前に避けることは困難です。

また購入者が自分ですり替えた可能性や、出品者も正規品として購入していたなどの言い訳を否定しにくいため、解決が難しい問題でもあります。

消費者がとれる対策としては、正規の販売店以外からは購入しないことのみなので、メーカーや販売店側での対策が求められています。

取得特許の内容

この度、株式会社ポケモンの特許が話題となっていたのは、こうした問題を解決するための行動のように見えるからです。

上記のサイトで確認できる該当特許の詳細はわかりにくい表現が多いのですが、ポイントは2つです。

  1. シュリンクでバーコードを隠す→シュリンクを剥がさないと会計できない
  2. シュリンクを剥がすと剥がれるシールをBOXに貼る→シュリンクを剥がすとBOXにシールをはがした跡が残り、シュリンクし直しても開封済みとわかる

これによって会計済みのものはすべてシュリンクが剥がれた状態のものになります。

すると二次流通品(転売品)がすべてシュリンク無しのものになるので、その商品がサーチ済みである可能性を否定する手段がなくなります。

その結果、二次流通品の購入を望む消費者が激減することが予想されるので、BOX転売を撲滅できる可能性があります。

すぐに導入されるというわけではないので注意

この特許が取得されたのは2023年6月末のことです。

特許取得から1年半以上経過していますが、この方法の導入予定が公開されているわけではありません。

株式会社ポケモンがどのような理由で特許を取得したのかも、導入しない理由があるのかもわかりません。

ポケカジラとしては、すべてのポケカプレイヤーが快適に遊べる環境の実現を願っておりますので、こうした対策は早く実施してほしいのですが、実施されない以上我々消費者にできるのは自衛する事だけです。

現状唯一の自衛手段は二次流通品を買わないことです。

皆さんで協力して、転売屋の自宅を不良在庫でいっぱいにしてやりましょう!

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著者情報

oleo

カードゲーム歴20年のミュウVMAX好きポケカプレイヤー。

編集責任

株式会社カブキ
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神奈川県藤沢市鵠沼石上1丁目7−8 ビックライズビル5F

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匿名プレイヤー

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